ビジネスにおけるAI利用動向調査レポート｜2023年11月実施

公開日：2023年11月07日

最終更新日：2023年11月14日

AI Marketは、AI活用を検討している企業向けに、最適なAI会社の選定支援を行うコンシェルジュサービスを提供しています。

この度AI Marketでは、ChatGPTの登場に伴い非常に注目されているAIのビジネスにおける利用動向について、アンケート調査を実施しました。

調査結果の概要

「業務の中でAIを利用している」という回答は29.7%
「利用している」という回答が最も高かった職種は企画・マーケティング職で55.6％
「利用している」という回答のうち、82.5％が業務が改善したと回答

調査背景・目的

2022年から、ChatGPTを始めとする生成AIの活用は企業を中心に多く広がっています。

そのような中、会社員や公務員の方などを対象に、実際にどれだけの方がどのようなAIを活用しているのかを調査し、ビジネス活用の参考にして頂きたいという思いから、アンケート調査を実施しました。

AIのビジネス現場での利用状況についてわかりやすく整理しましたので、ぜひご参考ください。

調査結果

業務の中で「AIを利用している」、という回答は29.7％に留まる

全有効回答数232名の内、AIを業務で利用しているという回答は29.7％に留まり、全体の7割以上はAIを業務で利用していません。

業務の中でAIを利用していますか

最も利用率の高い業種は「学術研究、専門・技術サービス業」で43.8％

利用したことのある回答率が最も高い業種は「学術研究、専門・技術サービス業」で43.8％となり、次いで「情報通信業」が41.2%となりました。
反面、建設業はAIの利用率が低く、9.1％に留まっています。

業種別AI利用率ランキング

最も利用率の高い職種は「企画・マーケティング職」で55.6％

利用したことのある回答率が最も高い職種は「企画・マーケティング職」で55.6％となり、次いで「経営」が50.0%となりました。

職種別AI利用率ランキング

「AIを利用している」回答者の82.5％は業務改善を実感

「AIを利用している」と回答した方の82.5％は業務改善を実感しており、17.3％は「変わらない」と回答しました。
選択肢には、「悪化した」「非常に悪化した」という選択肢もありましたが、AIを利用している方の選択はどちらも0％でした。

AIによる改善効果

AIを利用している業務で最も多いのは「資料作成」で44.9％

最も多くAIが利用されている業務は「資料作成」で44.9％、次いで「メール作成」で利用している方が26.1％となりました。

AIを活用している業務

利用しているAIの種類で最も多かったのは「ChatGPT等の言語処理AI（文章の要約や文章の自動作成）」で40.6％

どのようなAIを利用しているかの設問に対して、最も多かったのは「ChatGPT等の言語処理AI（文章の要約や文章の自動作成）」で40.6％となり、次いで「ChatGPT等の言語処理AI（企画案出し）」が31.9％となりました。

活用しているAIの種類

AI Marketによる調査まとめ

本調査から、AIの利用率は現時点ではまだまだ高くない、ということがわかりました。

一方で、AIを利用している場合、その業務効果を実感している割合は非常に高く、AIの利用が進むことで、企業にとっての生産性向上が進むことが想定されます。

また、昨今のChatGPTを始めとする生成AIの利用率が進んでいることが明らかとなりました。

最近では、ビジネスの企画案出しや広告のキャッチコピー作成、商品説明文作成等のクリエイティブな業務においてもLLM（大規模言語モデル）のAIが多く使われるようになっており、その結果として活用されているAIの多くが言語処理AIになったものと推測されます。

ただし、生成AIを除くとAIの利用率が更に低くなることから、AIの普及に生成AIは非常に大きな役割を果たしていると言え、生成AIの活用は企業にとってますます重要なものとなってくることが想定されます。

AI Marketでは、今後もAI関連のお役立ち情報を調査していきたいと考えています。

生成AIとはなにかをこちらで詳しく解説しています。
LLM（大規模言語モデル）についてはこちらをご参考ください。

また、ChatGPTとはなにか、を詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。

本データの利用について

・本調査レポートのデータは自由にご利用ください。（画像の転載も問題ございません。）
　尚、ご利用頂く際は、出典元として「AI Market調査」「AI Market調べ」等を明記頂きますようお願い致します。
・合わせて、出典元として本ページへのリンク設置をお願い致します。
　

調査概要

・調査期間：2023年10月31日～2023年11月3日
・調査方法：インターネット調査（クラウドワークス）
・調査対象：全国の18歳以上の男女
・有効回答数：232名
　※職業：会社員／76.3％、フリーランス／13.4％、自営業／8.2％、公務員2.2%
※各設問ごとの回答率は端数処理の関係で合計が100％にならない場合があります。

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