Qwenとは?モデル一覧・料金、できること・機能、ChatGPT・Claude・Geminiとの違い、使い方まで徹底解説!
最終更新日:2026年10月01日
記事監修者:森下 佳宏|BizTech株式会社 代表取締役

- Qwenは、Alibaba CloudのQwen Teamが開発する大規模言語モデル(LLM)ファミリー
- Qwen Studio、Alibaba Cloud Model Studio、Qwen Code、オープンウェイトモデルという複数の利用方法
- テキスト生成、推論、画像・動画理解、画像生成・編集、音声処理、コーディングなどに対応するモデルを展開
- API利用だけでなく、自社環境への構築や追加学習を検討できる点が企業利用上の特徴
Qwenは、Alibaba CloudのQwen Teamが開発するLLM(大規模言語モデル)ファミリーです。
一般ユーザー向けのAIアシスタントである「Qwen Studio」に加え、APIで利用できる「Alibaba Cloud Model Studio」、コーディングエージェント「Qwen Code」、自社環境に構築できるオープンウェイトモデルなど、目的に応じた複数の利用方法が用意されています。
本記事では、Qwenの概要からできること・機能、料金プラン、ChatGPT・Claude・Geminiとの違い、使い方、活用事例までを徹底解説します。
関連記事:「LLM(大規模言語モデル)とは?」
目次
Qwenとは?
Qwen(クエン)は、Alibaba CloudのQwen Teamが開発するLLMファミリーです。2023年に最初のモデルが公開されて以降、テキスト生成や推論だけでなく、画像・動画理解、音声処理、コーディングなどへ対応領域を広げてきました。
特徴的なのは、Alibaba Cloud上で利用する商用モデルだけでなく、モデルのウェイトが公開されたオープンウェイトモデルも数多く展開している点です。
自社活用の際は、導入の早さや運用負荷を重視する場合はAPI、自社での管理やカスタマイズを重視する場合はオープンウェイトモデルというように、要件に応じて導入形態を選択できます。
Alibaba Cloudの2026年8月17日の発表によると、公開モデルは460以上、派生モデルは30万以上、累計ダウンロード数は30億を超えています。モデル性能だけでなく、サイズや用途、導入方法の選択肢が多いことも、Qwenが世界的に利用を広げている理由の一つといえます。
参照:Alibaba Unveils Qwen3.8-27B and Releases Weights of Qwen3.8 Flagship Model
Qwenを利用する方法

ブラウザから手軽に利用する方法だけでなく、APIによるシステム連携、コーディングエージェントとしての利用、自社環境への構築にも対応しています。主な利用方法は以下の通りです。
| 利用方法 | 概要 | 適した用途 |
|---|---|---|
| Qwen Studio | Webブラウザやモバイルアプリから利用できるAIアシスタント | 文章作成、情報収集、ファイルの要約、画像・動画理解、画像生成、Webページの試作など |
| Alibaba Cloud Model Studio | QwenをはじめとするAIモデルをAPI経由で利用できる開発基盤。OpenAI互換APIにも対応 | 既存システムへの組み込み、社内AIアプリケーション開発、業務システムとの連携、モデルの評価・運用など |
| Qwen Code | ターミナル上で動作するオープンソースのコーディングエージェント。Qwen以外の主要なモデルにも対応 | コード生成・修正、バグ調査、コードレビュー、テスト実行、複数ファイルにまたがる開発作業など |
| オープンウェイトモデル | Hugging FaceやModelScopeからモデルを取得し、自社のサーバーやクラウド環境に構築 | 機密データを扱うシステム、独自データによる追加学習、オンプレミス運用、モデルの詳細なカスタマイズなど |
関連記事:「Hugging Faceとは?」
Qwenの代表的なモデルシリーズ
Qwenには、汎用モデルだけでなく、画像・動画理解、音声処理、コーディング、画像生成などに特化したモデルがあります。
企業が導入する際は、用途だけでなく、APIのみで提供されるモデルか、自社環境に構築できるオープンウェイトモデルかも重要な選定基準になります。
| シリーズ | 主な用途・特徴 | 代表モデル | 主な提供形態 |
|---|---|---|---|
| Qwen Max | 複雑な推論やエージェント型タスクに対応する汎用フラッグシップ | Qwen3.8-Max Qwen3.7-Max | Qwen Studio/APIによるクローズド提供 |
| Qwen Plus | 性能、処理速度、料金のバランスを重視した汎用モデル | Qwen3.7-Plus Qwen3.6-Plus | 主にAPIによるクローズド提供 |
| Qwen Flash | 応答速度とコストを重視した軽量な汎用モデル | Qwen3.8-Flash Qwen3.7-Flash | 主にAPIによるクローズド提供 |
| Qwen3.8 | 推論、コーディング、専門業務、長時間のエージェント型タスクに対応。27Bモデルは画像・動画理解にも対応 | Qwen3.8-27B Qwen3.8-2.4T-A95B | オープンウェイト ※モデルごとに機能とライセンスが異なる |
| Qwen3.8-Flash-Next | 画像・テキストを扱うMoEモデル。計算効率、コーディング、業務処理を重視 | Qwen3.8-Flash-Next | オープンウェイト/QwenCloud API |
| Qwen3-VL | 画像・動画の理解、OCR、文書解析、視覚情報を使った推論 | Qwen3-VL-235B-A22B Qwen3-VL-30B-A3B | Apache 2.0のオープンウェイトモデル |
| Qwen3.8-Omni | テキスト、画像、音声、動画の入力を横断して処理し、分析やテキスト生成に対応 | Qwen3.8-Omni-Flash | Alibaba Cloud Model Studio API |
| Qwen3-Omni | テキスト、画像、音声、動画を横断して処理するマルチモーダルモデル | Qwen3-Omni-30B-A3B | Apache 2.0のオープンウェイトモデル |
| Qwen3-Coder | コード生成、リポジトリ理解、ツール操作などのエージェント型コーディング | Qwen3-Coder-480B-A35B Qwen3-Coder-Next(80B-A3B) | Apache 2.0のオープンウェイトモデル |
| Qwen-Image | 画像生成、画像編集、画像内の文字表現 | Qwen-Image-3.0 Qwen-Image-3.0-Pro | Qwen Studio/API 一部世代はオープンウェイト |
| Qwen3-Next | 推論性能と計算効率の両立を目指した次世代アーキテクチャ | Qwen3-Next-80B-A3B | Apache 2.0のオープンウェイトモデル |
なお、Alibaba Cloud Model Studioでは、新モデルの提供に伴って旧モデルが廃止される場合があります。
APIを利用する場合は、公式のモデル廃止方針を確認し、後継モデルへの移行を検討する必要があります。
関連記事:「オープンソースLLMとは?代表モデルシリーズ・ダウンロード数・比較と選び方を解説!」
Qwenの料金体系
料金体系は、利用方法によって異なります。ブラウザやアプリから利用するQwen Studioは基本無料です。システムへ組み込む場合はAlibaba Cloud Model Studioの従量課金API、コーディングツールではCoding Plan、複数のモデルやAIツールを月額で利用する場合はQwenCloudのToken Planなどを選択できます。
また、オープンウェイトモデルはモデルの利用回数に応じた料金が発生しない一方、自社で運用するためのGPU、クラウド、保守などの費用が必要です。
| 利用方法 | 料金体系 | 主な用途 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| Qwen Studio | 基本無料 | チャット、情報収集、ファイル分析、画像生成、Webページの試作など | 利用できるモデルや機能、回数などに制限が設けられる場合がある |
| Alibaba Cloud Model Studio API | 利用量に応じた従量課金 | 社内システム、AIアプリケーション、チャットボットなどへの組み込み | モデル、入力・出力量、データ形式、提供地域によって料金が異なる |
| Token Plan (QwenCloud) | 月額制 モデルの呼び出し回数に基づく利用枠 | Qwen Code、Claude Codeなどのコーディングツール | コーディングツール専用で、一般的なアプリケーションのAPIには利用できない。新規販売状況の確認も必要 |
| Token Plan | 月額制 利用量に応じてCreditsを消費 | AIエージェント、コーディングツール、画像生成、音声処理など | IndividualとTeamがあり、プランによってCredits、同時利用数、対応モデルが異なる |
| オープンウェイトモデル | モデルのAPI利用料は不要 | 自社クラウドやオンプレミスへの構築、追加学習、独自システムへの組み込み | GPU、クラウド、保守、監視などの運用費用が必要。モデルごとのライセンス確認も必要 |
※Coding PlanとToken Planは別の月額サービスです。Coding Planは主にコーディングツール向け、Token Planは複数のモデルやAIツールを横断して利用したい場合に適しています。最新情報は公式サイトで確認してください。
参照:
Alibaba Cloud Model Studio「Coding Plan」
QwenCloud「Token Plan」
主要モデルのAPI料金

Alibaba Cloud Model Studioでは、Qwenの各種モデルをAPI経由で利用できます。以下では、企業がテキスト処理や画像生成をシステムへ組み込む際に候補となる、主要なAPIモデルの料金を紹介します。
モデルを選ぶ際は、性能や料金だけでなく、処理速度、入力できるデータの種類、データの処理地域なども確認する必要があります。OpenAI互換APIに対応しているため、既存のOpenAI SDKや対応ツールから移行しやすい点も特徴です。
| 種類 | モデル名 | API料金 |
|---|---|---|
| 高性能モデル | Qwen3.8-Max | 入力:$1.65/出力:$4.951 (100万トークンあたり) |
| 高速・低コストモデル | Qwen3.8-Flash | 入力:$0.113/出力:$0.382 (100万トークンあたり) |
| バランス型モデル | Qwen3.7-Plus | 0~256K:入力 $0.276/出力 $1.101 (100万トークンあたり) |
| 256K~1M:入力 $0.826/出力 $3.301 (100万トークンあたり) | ||
| 画像生成・編集 | Qwen-Image-3.0-Pro | 入力:$0.002750/枚 出力:1K $0.034380/枚、2K $0.068761/枚 |
※2026年10月時点の料金です。最新の料金は、公式サイトからご確認ください。
Qwenファミリーには、「Qwen3.8-27B」や「Qwen3.8-2.4T-A95B」のようにモデルのウェイトが公開されているオープンウェイトモデルも数多くあります。これらのモデルは、Hugging FaceやModelScopeから取得できます。
Apache 2.0ライセンスで公開されているモデルは、ライセンス条件を守ることで商用利用、改変、再配布が可能です。企業は自社のクラウドやオンプレミス環境に構築できるほか、独自データによる追加学習や、業務に合わせた調整にも活用できます。
一方、「Qwen3.7-Plus」など、ウェイトが公開されず、Qwen StudioやAlibaba Cloud Model Studioなどのクラウドサービスを通じて提供されるモデルもあります。
そのため、同じシリーズでも、公開されているモデルを自社環境でそのまま運用する場合と、クラウド上のAPIで利用する場合では、利用できる機能や運用負荷が異なるため、注意が必要です。
関連記事:「生成AI API・プラットフォーム一覧」
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Qwenをローカル環境で利用する方法
Qwenでは、手元のPCや自社のサーバーにダウンロードして実行できるオープンウェイトモデルを提供しているという特徴があります。
そのため、機密性の高い文書や情報を扱う場合など、文章の作成・要約、コード生成、対応モデルによる画像理解などを、自社で管理する環境でローカルLLMとして利用することができます。
用途に合った実行ツールを選ぶ
モデルはHugging FaceやModelScopeから取得できます。画面上で手軽に試す場合はLM Studio、プログラムや社内システムから呼び出す場合はOllamaなどが候補として挙げられます。
| 実行ツール | 利用方法 | 適した用途 |
|---|---|---|
| LM Studio | 画面上でモデルを検索・ダウンロードし、チャット形式で利用。ローカルAPIサーバーとしても動作 | 手元のPCでの試用、モデルの回答品質の比較、簡単なアプリ連携 |
| Ollama | コマンドでモデルを取得・実行し、API経由でも呼び出す | プログラムへの組み込み、社内ツールとの連携、開発時の検証 |
| llama.cpp | GGUF形式のモデルを、CPUやGPUを使って実行 | 実行設定の細かな調整、ハードウェアに合わせた構成、自作システムへの組み込み |
PCの性能に合うモデルを選ぶ
必要なメモリやGPUは、モデルの規模、量子化方式、入力の長さによって異なります。まずは小規模な量子化モデルから試し、日本語の回答品質と処理速度を確認すると、用途に合う構成を見極めやすくなります。
小規模なモデルはCPUでも実行できますが、大規模なモデルや高速な応答を求める用途では、GPUや十分なメモリが必要です。
以下の記事で、ローカルLLMについて詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
関連記事:「ローカルLLMとは?特徴・おすすめモデル・必要なPCスペック・構築方法を解説」
参照:Hugging Face|Qwen
参照:Qwen|LM Studio
参照:Qwen|Ollama
参照:Qwen|llama.cpp
Qwen Studioでできること・主な機能
Qwen Studioでは、チャットや情報収集から画像生成、画像・動画理解、Webページの試作まで幅広い機能を利用できます。ここでは、企業における情報収集、コンテンツ制作、開発支援などへの活用も想定しながら、主な機能を紹介します。
画像生成Qwen-Image

2026年7月に発表されたQwen-Image-3.0は、テキストからの画像生成と、参照画像を使った画像編集の両方に対応するモデルです。文字の描画、写実的な質感、指示への忠実性などが強化されており、広告クリエイティブ、商品イメージ、資料に掲載する図版などの制作にも活用できます。
上記は、従来のQwen-Imageを使って編集部にて作成した画像です。自然光やシャツのシワなども自然に表現されており、人物画像を写実的に生成できることが確認できます。
現在のQwen-Image-3.0では、画像内の要素の差し替え、構図の調整、スタイル変更なども一つのモデルで行えます。Qwen Studioでは、基本的な画像生成・編集機能を無料で試すことが可能です。
関連記事:「画像生成AIとは?仕組み・技術・活用方法・代表モデルを徹底解説」
画像の理解・生成・編集「Qwen VLo」
Qwen VLoは、画像を理解する機能と、画像を生成・編集する機能を統合したマルチモーダルモデルです。入力した画像の内容や構図を理解したうえで、自然言語の指示に沿って新しい画像を生成したり、既存画像を修正したりできます。
対話を重ねながら要素の追加・削除、構図変更、スタイル調整などを行えるため、完成イメージが固まっていない段階からクリエイティブを試作する用途にも適しています。
関連記事:「マルチモーダルAIとは?」
動画の理解・分析
Qwen3.8-Maxなどのマルチモーダルモデルは、動画を入力し、映像の内容を理解・分析することが可能です。動画内の場面や登場する物体、表示されている文字などを読み取り、内容の説明、要約、質問への回答、情報の構造化などを行えます。
研修・マニュアル動画の要約、会議やインタビュー映像の内容整理、商品・設備を撮影した映像の確認などへの活用が考えられます。長い動画の確認作業を効率化し、必要な情報をテキストとして抽出できる点が、テキストのみを扱うLLMとの違いです。
ただし、Qwenモデルが対応するのは主に動画の理解・分析です。テキストや画像から新しい動画を生成する機能は、QwenではなくAlibabaの動画生成モデル「Wan」シリーズによって提供されています。
参照:Wan AI公式サイト
効率的なリサーチ支援Deep Research

Deep Research機能は、膨大なウェブ情報を段階的に探索し、関連性の高いデータを抽出して整理・要約します。
従来は数時間を要していた情報収集が数分で完了し、学術調査から市場動向の把握まで幅広く活用可能です。また、通常の検索機能も強化されており、話題のトピックや事実確認を効率的に行えます。
参照元に基づく簡潔なレポートを生成することでユーザーが自ら判断するための材料を提供し、リサーチと検証作業の精度と効率を大きく高めます。
Web開発とコード生成Web Dev

Web Devは、自然言語での指示から本格的なWebページを生成する機能です。
下記は、編集部にて作成したウェブサイトのプレビュー動画です。「トップに大きな画像を配置し、その下に3つの機能紹介を並べたい」といった簡単な指示でも、整ったデザインと動作するコードを出力します。
この動画では、日焼け止め製品のウェブサイトを作成するよう指示した結果、Reactコードが自動生成され、その内容を反映したプレビューです。
サイト名は「UVプロテクト」とされ、「夏を安心して楽しもう」という大きなキャッチコピーや説明文に加え、「ショッピング」「今すぐチェック」といったボタンも備わっており、商品紹介ページとしてすぐに利用できる完成度を確認できます。
コードとデザインを行き来せず、自然言語の指示から即座に開発とプレビューを行える点が特徴です。
さらに、Artifacts機能を組み合わせれば、HTMLやSVGといったコードを会話中に生成・修正し、即時にプレビューできます。これにより、非エンジニアでもプロトタイプを形にでき、エンジニアは反復作業を短縮して合意形成を早めることが可能です。
関連記事:「コード生成AIとは?特徴やプログラミングでできること、企業ユースにおすすめサービス」
ドキュメント処理と要約
CSVやExcel、テキストファイルといった構造化・非構造化データの読解に対応し、要点抽出や比較、簡潔なサマリー作成を自動化します。
Qwen3.8-Maxなどの一部モデルでは、最大100万トークンの長文処理が可能であり、数百ページに及ぶ論文やレポートからも重要な情報を抽出できます。
データ分析の初期整理や欠損の確認、図表の内容をテキスト化して説明するなど多角的な視点でユーザーを支援します。これにより、長大な資料を効率的に理解し、次のアクションに繋げやすくなります。
クリエイティブライティング支援
物語や脚本、企画構成といった創作活動において、Qwenは単なるアイデア出しではなく、プロット設計やキャラクターの関係性、場面転換のリズムまで体系的に整理します。
思考の連鎖を利用して複数の展開案を提示し、統合して一貫性のある物語へと発展させることができます。ゲームデザインやストーリーテリング、プレゼンの構成案など論理と創造性を両立させたいあらゆる場面で効果を発揮します。
マルチデバイス利用

Qwen Studioは、PCのWebブラウザとモバイルアプリから利用できます。
- Webブラウザ版:チャット、ファイルの読み取り、画像生成、画像・動画理解、Deep Research、Web Devなどを利用可能
- モバイルアプリ版:外出先からチャットや音声入力、写真を使った質問などを行うことが可能
同じアカウントでログインすることで、複数のデバイスから利用できます。
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他の類似サービス(ChatGPT、Claude、Gemini)との違い
Qwen Studio、ChatGPT、Claude、Geminiはいずれも、対話、文章作成、情報収集、ファイル処理、プログラミングなどに対応する総合的なAIアシスタントです。
その中でもQwenは、高性能なクラウドモデルに加えて、さまざまな規模のオープンウェイトモデルを展開している点に特徴があります。
短期間で導入したい場合はAPI、自社でモデルやデータを管理したい場合はオープンウェイトモデルというように、企業の要件に応じて構成を選びやすいことができます。
以下の表は、代表的なAIサービス(ChatGPT、Claude、Gemini)との比較をまとめたものです。
| 項目 | Qwen | ChatGPT | Claude | Gemini |
|---|---|---|---|---|
| 提供元 | Alibaba Cloud | OpenAI | Anthropic | |
| 主な特徴 | クラウドAPIとオープンウェイトモデルの両方を展開 | AIアシスタントから業務実行、開発支援まで幅広く統合 | 長文処理やコーディング、エージェント型の作業に強み | Googleサービスとの連携やマルチモーダル処理に強み |
| 主な利用方法 | Qwen Studio、API、Qwen Code、自社環境への構築 | ChatGPT、API、Codex | Claude、API、Claude Code、Claude Cowork | Gemini、API、Google Workspace、Julesなど |
| 個人向けプラン | Qwen Studio:無料 | Free、Go、Plus、Pro | Free、Pro、Max | 無料、Google AI Plus、Pro、Ultra |
| 法人向け | Alibaba Cloud Model Studio | Business、Enterprise | Team、Enterprise | Gemini Enterprise、Google Workspace |
| 画像生成 | 対応 | 対応 | 独立した画像生成モデルは非提供 | 対応 |
Qwenに関するよくある質問まとめ
- Qwenは無料で利用できますか?
Qwen Studioは基本無料で利用できます。
システムへ組み込む場合は、Alibaba Cloud Model Studioの従量課金APIや月額制のToken Planなどを利用します。オープンウェイトモデルは無償で取得できますが、自社運用にはGPUやクラウド、保守などの費用が必要です。
- Qwenのオープンウェイトモデルは商用利用できますか?
モデルによって異なります。Qwen3.8-27BやQwen3-VL、Qwen3-Omni、Qwen3-Coderなど、Apache 2.0で公開されているモデルは、条件を守れば商用利用や改変、再配布が可能です。
一方、独自ライセンスが適用されるモデルもあるため、個別の確認が必要です。
- QwenとChatGPT・Claude・Geminiの違いは何ですか?
Qwenは、クラウド上のAIアシスタントやAPIに加えて、多数のオープンウェイトモデルを展開している点が特徴です。APIで短期間に導入する方法と、自社環境にモデルを構築して管理・調整する方法を、要件に応じて選択できます。
まとめ
Qwenは、テキスト生成や推論を中核に、画像・動画理解、音声処理、コーディングなどへ対応領域を広げているLLMファミリーです。
一般ユーザー向けのQwen Studioだけでなく、Alibaba Cloud Model StudioによるAPI提供、Qwen Codeによる開発支援、オープンウェイトモデルの自社環境への構築など、複数の利用方法が用意されています。クラウドサービスとして手軽に導入できる一方、モデルを自社で管理・カスタマイズする選択肢も持てることが、Qwenの大きな特徴です。
企業が導入する際は、モデルの性能や料金だけでなく、処理するデータの機密性、利用リージョン、必要なインフラ、ライセンス、運用を担う技術体制などを踏まえて利用方法を選ぶ必要があります。
Qwen Studioで操作性や出力品質を確認したうえで、API連携や自社環境への構築を検討すると、用途とコストの見極めがしやすくなります。

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