ChatGPT Businessとは?Plus、Enterpriseとの違い・メリットや導入方法を徹底解説!
最終更新日:2026年08月08日
記事監修者:森下 佳宏|BizTech株式会社 代表取締役

- ChatGPT Businessで入力・出力された組織のデータは、デフォルトではOpenAIのAIモデルの学習に使用されない
- 専用ワークスペースやカスタムGPTの共有、メンバー管理など、組織でChatGPTを利用するための機能を備えている
- 標準シートとプレミアムシートが用意されており、最低2名からオンラインで契約できる
業務でChatGPTを継続的に利用する場合、個人向けプランではなく、組織向けのワークスペースや管理機能を備えたプランを検討する必要があります。
Businessプランは、専用ワークスペース、メンバー管理、SAML SSO、カスタムGPTの共有など、チームや組織でChatGPTを利用するための機能を備えた有料プランです。
一方で、「Plusとの違いは何か」「料金はいくらか」「入力した業務データはどのように扱われるのか」など、導入前に確認したい点も少なくありません。
この記事では、Businessプランの料金や主な機能、Plus・Enterpriseとの違い、導入時のメリットと注意点について解説します。
目次
法人向けのChatGPT Businessとは?
Businessプランは、OpenAIが提供するチーム・組織向けの有料プランです。組織専用のワークスペースを利用でき、メンバー管理、SAML SSO、カスタムGPTの共有など、複数人でChatGPTを導入・運用するための機能を備えています。
無料プランやPlusプランは個人向けであり、組織専用のワークスペースやメンバー管理、SAML SSOなどの機能は用意されていません。
Businessプランでは、専用ワークスペース内でカスタムGPTなどを共有できます。チャットの内容はワークスペース内で自動的に共有されるわけではなく、ユーザーが共有した場合に限って他のメンバーが閲覧できます。
最低利用人数は2名で、企業全体だけでなく、特定の部門やプロジェクトチームから導入することも可能です。
関連記事:「なぜChatGPTは法人契約が必要?メリット・おすすめプラン・導入の際の検討ポイントを徹底解説!」
ChatGPT Business、Plus、Enterpriseの違い
ChatGPTには、無料プラン、Go、Plus、Pro、Business、Enterpriseなどのプランがあり、それぞれ対象ユーザーや利用できる機能が異なります。
ここでは、無料プラン、Plus、Business、Enterpriseの主な違いを比較します。
| 比較項目 | 無料プラン | Plusプラン | Businessプラン | Enterpriseプラン |
|---|---|---|---|---|
| 主な対象 | 個人 | 個人 | 2名以上のチーム・組織 | 高度な管理やセキュリティが必要な組織 |
| 料金 | 無料 | 月額3,000円 | 標準シート:月額3,050円 プレミアムシート:月額15,250円 ※1ユーザーあたり、年間契約時 | 要問い合わせ |
| AIモデル・機能 | 基本的な機能を制限付きで利用可能 | 個人向けの利用上限 | シートの種類に応じたモデル・機能と利用上限 | 契約内容に応じたモデル・機能と利用上限 |
| 専用ワークスペース | なし | なし | あり | あり |
| SAML SSO | なし | なし | あり | あり |
| 管理機能 | なし | なし | メンバーやワークスペースの基本的な管理 | SCIM、役割ベースのアクセス制御、ドメイン認証など |
| カスタムGPT | 作成不可 | 作成・共有が可能 | ワークスペース内で作成・共有が可能 | 作成・共有に加えて組織的な管理が可能 |
| データの学習利用 | 設定によってモデル改善への利用を停止可能 | 組織のデータはデフォルトで学習に使用されない | ||
| データ保持 | 個人向けの設定に基づく | 管理者による保持期間の設定なし | 契約・管理者設定に応じた保持期間を設定可能 | |
※料金は地域、税金、契約方法などによって異なる場合があります。最新の料金やシートごとの機能は、ChatGPTの公式料金ページをご確認ください。
Businessプランは、最低2名から利用できる組織向けプランです。専用ワークスペースやSAML SSO、基本的なメンバー管理などを利用できます。
一方、Enterpriseプランでは、SCIMによるユーザー管理、役割ベースのアクセス制御、ドメイン認証、データ保持期間の設定、監査関連機能など、より高度な管理・ガバナンス機能が提供されます。
Enterpriseプランの料金、利用できる機能、利用上限、サポート内容は契約によって異なります。
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ChatGPT Businessの主要機能と特徴

Businessプランは、高度なAIモデルやファイル分析などの機能に加えて、専用ワークスペース、メンバー管理、SAML SSO、カスタムGPTの共有など、組織でChatGPTを利用するための機能を備えています。
個人向けのPlusプランや、より高度な管理機能を備えたEnterpriseプランとの違いを踏まえながら、Businessプランの主な機能と特徴を紹介します。
高度なAIモデルや機能を組織で利用できる
Businessプランでは、文章作成、情報整理、データ分析、画像生成、プログラミング支援などに利用できる、高度なAIモデルや機能を業務に活用できます。
個人向けのPlusプランにも同様の機能がありますが、Businessプランには組織専用のワークスペースがあり、利用者ごとにアカウントを割り当てて管理できます。
Businessプランには標準シートとプレミアムシートが用意されており、利用できるモデルや機能、利用上限が異なります。より高度な管理・ガバナンス機能や契約内容に応じた利用条件が必要な組織には、Enterpriseプランが適しています。
ファイルをアップロードして分析できる
Businessプランでは、文書や表計算ファイル、画像などをアップロードし、内容の要約、情報抽出、比較、データ分析などを行えます。
ファイル分析自体はPlusプランでも利用できます。Businessプランとの主な違いは、組織のデータがデフォルトでOpenAIのAIモデルの学習に使用されない専用ワークスペースで、メンバーを管理しながら利用できる点です。
契約内容に応じたデータ保持期間の設定や、より高度なアクセス制御、監査関連機能が必要な場合は、Enterpriseプランを検討します。
組織専用のワークスペースを利用できる
Businessプランでは、組織専用のワークスペースが提供されます。管理者は、メンバーの追加・削除や役割の設定、ワークスペース内で利用する機能の管理などを行えます。
個人向けのPlusプランには、複数人をまとめて管理するワークスペースはありません。そのため、利用者ごとにアカウントを用意し、組織として利用状況やアクセスを管理したい場合は、Businessプランが選択肢になります。
さらに、SCIMによるユーザー管理、役割ベースのアクセス制御、ドメイン認証などが必要な場合は、Enterpriseプランのほうが適しています。
なお、専用ワークスペースを利用していても、各メンバーのチャット履歴が他のメンバーや管理者に自動的に共有されるわけではありません。
カスタムGPTをワークスペース内で共有できる
Businessプランでは、指示や参考資料、利用する機能などを設定し、特定の目的や業務に合わせたカスタムGPTを作成できます。作成したカスタムGPTは、設定した範囲に応じてワークスペース内で共有可能です。
PlusプランでもカスタムGPTを作成できますが、個人向けの機能であり、組織専用ワークスペース内での共有や管理には対応していません。
Businessプランを利用すれば、文章作成、問い合わせ内容の整理、社内ルールに沿った確認作業などに使用するカスタムGPTを組織内で共有し、定型業務の進め方をそろえられます。
カスタムGPTの作成・共有権限や外部サービスとの接続を、ユーザーやグループごとに細かく管理したい場合は、Enterpriseプランが候補になります。
SAML SSOやメンバー管理機能を利用できる
Businessプランでは、管理者がメンバーの追加・削除や役割の設定を行えます。また、SAML SSOに対応しており、組織が利用しているIDプロバイダーを通じてユーザー認証を管理できます。
組織向けのメンバー管理機能やSAML SSOを備えていないPlusプランと比べ、異動者や退職者を含めたアカウント管理を行いやすい点が特徴です。
一方、Businessプランの管理機能は、組織運用に必要な基本機能が中心です。SCIMによるユーザーの登録・更新・停止、詳細な役割ベースのアクセス制御、データ保持期間の設定、利用状況の分析、監査関連機能などが必要な場合は、Enterpriseプランを検討しましょう。
ChatGPT Business導入のメリット

Businessプランを導入することで、高度なAI機能を個人単位で利用するだけでなく、専用ワークスペースやメンバー管理などを活用した組織的な運用が可能になります。
ここでは、Businessプランを導入する主なメリットを紹介します。
さまざまな業務の効率化に活用できる
Businessプランは、文書作成、情報整理、ファイル分析、画像生成、プログラミング支援など、さまざまな業務に活用できます。
例えば、マーケティング部門では市場調査資料やコンテンツの下書き、営業部門では提案書やメールの作成、カスタマーサポート部門では問い合わせに対する回答案の作成などに利用できます。
定型的な作業を効率化することで、担当者が判断や企画、顧客対応などの業務に時間を充てやすくなります。ただし、生成された回答が常に正しいとは限らないため、重要な内容は人が確認する必要があります。
組織のデータを保護しながら利用できる
Businessプランで入力・出力された組織のデータは、デフォルトではOpenAIのAIモデルの学習に使用されません。また、データは保存時および通信時に暗号化されます。
個人向けプランとは異なり、専用ワークスペースやSAML SSO、メンバー管理などを利用できるため、組織が承認した環境でChatGPTを運用しやすくなります。
ただし、Businessプランを利用すれば、あらゆる機密情報を無条件に入力できるわけではありません。取り扱う情報の機密度、法令、契約、社内規程などに応じて、入力可能な情報と禁止する情報を定める必要があります。
組織が承認した利用環境とルールを用意することで、従業員が未承認の個人向けAIサービスを利用する「シャドーAI」のリスク低減にもつながります。
カスタムGPTやチャットを組織内で共有できる
Businessプランでは、特定の業務に合わせて作成したカスタムGPTを、ワークスペース内で共有できます。また、ユーザーが共有したチャットやプロジェクトを、他のメンバーが参照することも可能です。
例えば、提案書の構成を作成するカスタムGPTや、問い合わせ内容を整理するカスタムGPTを共有することで、業務の進め方や出力形式をそろえやすくなります。
ただし、個人のチャットや業務ノウハウが自動的に共有・蓄積されるわけではありません。共有する情報、公開範囲、更新担当者などを定め、継続的に管理することが重要です。
料金が公開されており、小規模から導入できる
Businessプランには標準シートとプレミアムシートがあり、それぞれ料金や利用できる機能、利用上限が異なります。
料金が公開されているため、利用人数に応じた費用を見積もりやすい点がメリットです。また、最低2名から契約できるため、特定の部門やプロジェクトチームで導入し、効果を確認しながら対象範囲を広げることもできます。
一方、Enterpriseプランは個別の問い合わせと見積もりが必要です。単純な料金差だけでなく、SCIM、詳細なアクセス制御、データ保持期間の設定、利用分析、監査関連機能などの必要性を踏まえて選択しましょう。
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ChatGPT Businessの導入と設定ガイド

ChatGPT Businessの導入を検討している企業担当者にとって、契約から設定、運用開始までの流れを理解しておくことは重要です。ここでは、ChatGPT Businessを導入するための具体的なステップを解説します。
料金プランの選択
ChatGPT Businessを導入する際、まず検討すべきは料金プランと契約形態です。契約手続きはOpenAIの公式サイトから行え、「現在のプランをアップグレードする」から「Business」に切り替えて必要な情報を入力するだけで数分で完了します。
導入前に考慮すべき重要な点として、ユーザー数の見極めがあります。初期段階では、AIツールの活用に積極的なメンバーや、文書作成、データ分析、顧客対応などAI活用の効果が高い業務を担当するメンバーを優先的に選定し、段階的に拡大していく戦略が効果的です。
例えば、マーケティング部門ではコンテンツ制作担当者、営業部門では提案書作成を頻繁に行うメンバーといった具合に業務内容に応じた優先順位付けを行いましょう。
ガイドラインの設定
Businessプランを利用する場合も、入力可能な情報と禁止する情報を社内で定める必要があります。特に、以下の情報については、法令、契約、社内規程を確認し、必要に応じて入力を禁止または制限します。
- 氏名、住所、連絡先などの個人情報
- クレジットカード番号などの決済情報
- 診療情報などの要配慮個人情報
- 顧客や取引先との契約で秘密保持義務を負う情報
- 未公開の製品情報、財務情報、技術情報
こうしたガイドラインを文書化し、定期的なトレーニングを通じてチームメンバーに周知することで情報セキュリティリスクを最小化できます。
まとめ
Businessプランは、高度なAIモデルや機能に加えて、専用ワークスペース、SAML SSO、メンバー管理、カスタムGPTの共有などを利用できる組織向けプランです。
標準シートとプレミアムシートがあり、必要な機能や利用上限に応じて選択できます。また、入力・出力された組織のデータは、デフォルトではOpenAIのAIモデルの学習に使用されません。
導入時には、対象業務や利用者を明確にし、入力可能な情報、回答の確認方法、カスタムGPTやチャットの共有範囲などを社内ルールとして定めることが重要です。
SCIM、詳細な役割ベースのアクセス制御、データ保持期間の設定、利用状況の分析、監査関連機能などが必要な場合は、Enterpriseプランを検討しましょう。
ChatGPT Teamについてよくある質問まとめ
- ChatGPT Businessとはどのようなプランですか?
ChatGPT Businessは、専用ワークスペース、メンバー管理、SAML SSO、カスタムGPTの共有などを利用できるチーム・組織向けの有料プランです。最低2名から契約でき、標準シートとプレミアムシートが用意されています。
- ChatGPT BusinessはPlusやEnterpriseと何が違いますか?
Plusは個人向けで、組織専用のワークスペースやメンバー管理機能はありません。
Businessは組織向けの基本的な管理機能を備え、EnterpriseではSCIM、詳細なアクセス制御、データ保持期間の設定、利用状況の分析、監査関連機能などを利用できます。
- ChatGPT Businessに入力したデータはAIの学習に使われますか?
Businessプランに入力・出力された組織のデータは、デフォルトではOpenAIのAIモデルの学習に使用されません。ただし、個人情報や機密情報を無条件に入力できるわけではないため、入力可能な情報や共有範囲を定めた社内ガイドラインが必要です。

AI Market 運営、BizTech株式会社 代表取締役|2021年にサービス提供を開始したAI Marketのコンサルタントとしても、お客様に寄り添いながら、現場のお客様の課題ヒアリングや企業のご紹介を5年以上実施しています。これまでにLLM・RAGを始め、画像認識、データ分析等、1,000件を超える様々なAI導入相談に対応し、参加累計8,000人を超えるAIイベントを主催。AIシステム開発PM歴8年以上。AI Marketの記事では、AIに関する情報をわかりやすくお伝えしています。(JDLA GENERAL 資格保有)
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