ChatGPT Proとは?Plusとの違いや料金、追加された機能、注意点を徹底解説
最終更新日:2025年03月08日

2024年12月5日にChatGPTの新たなプラン「ChatGPT Pro」がリリースされました。月額200ドルと他のプランよりも高額に設定されていますが、o1 ProモードやAdvanced Voiceなどの最新機能に加え、さまざまなモデルに無制限でアクセスすることが可能です。
この記事では、ChatGPT Proの特徴や料金、機能、ChatGPT Plusとの違い、活用時の注意点について解説していきます。読み進めることで、ChatGPT Proがあなたの業務効率を飛躍的に向上させ、より高度なAI活用を実現するための最適な選択肢となるかどうかの判断材料が得られるでしょう。
ChatGPTの基本のキはこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
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目次
ChatGPT Proとは?
ChatGPT Proは、OpenAIが提供する最上位のサブスクリプションプランです。月額200ドルで、以下の最新モデルに無制限または制限拡張でアクセスすることができます。
また、高度な推論能力を持つo1 proモードやWebブラウザを操作できるOpenAI Operatorにもアクセス可能です。
通常のChatGPT Plusよりも多くの計算リソースを割り当てられており、より精度の高い回答や複雑なタスクの処理が可能です。ChatGPT Proによって、複雑な問題の解決や高度な生産性の向上が期待されています。
登場した当初は、従来の有料プランPlusの月額20ドルの10倍の価格が衝撃を与えました。しかし、現在は「わずか」月200ドルで有能な仕事の相棒を得ることができる、と多くのヘビーユーザーに高評価されています。
研究者やエンジニアの使用に耐える精度
ChatGPT Proは、研究者、エンジニア、データアナリスト、大規模コンテンツ制作者など、高度なAI機能を必要とするプロフェッショナルユーザーが活用しています。例えば、o1 Proモードでは、数学や科学、プログラミングなどの分野で、従来のモデルよりも大幅に精度が向上しています。
また、プログラミングの課題においても、高度なコード生成やバグ修正能力を発揮し、正答率の向上が確認されています。こうした研究者・エンジニアが取り組むタスクについても、ChatGPT Proは対応できるだけの性能を備えたモデルなのです。
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ChatGPT Proの料金
ChatGPT Proの料金は、月額200ドル(1ドル=150円として約3万円)で利用可能です。他のプランと比較すると高額ですが、無制限アクセスや推論性能、回答精度が向上しているため、それだけの価値があると言えるでしょう。
他のプランとの料金比較は、以下の通りです。
モデル | 料金 |
---|---|
ChatGPT Pro | 200ドル/月 |
ChatGPT Plus | 20ドル/月 |
ChatGPT Team | 25ドル/月(年額課金の場合) 30ドル/月(月額課金の場合) |
ChatGPT Plusとの違い
ChatGPT ProとChatGPT Plusでは、提供される機能と利用可能なAIモデルにおいて違いがあります。
比較項目 | ChatGPT Pro | ChatGPT Plus |
---|---|---|
価格 | 月額200ドル | 月額20ドル |
o1 Pro mode | あり | なし |
ChatGPT Operator | あり(2025年3月時点アメリカのみ) | なし |
使用制限 | 無制限 | GPT-4oで3時間ごとにおよそ80メッセージ(需要で変動) |
応答速度 | より高速 | 通常より高速 |
新機能へのアクセス | 最優先 | 優先的 |
計算処理能力 | 高度な計算処理と分析機能 | 標準的な処理能力 |
対象ユーザー | 研究者、エンジニア | 一般的なパワーユーザー |
ChatGPT Plusは月額20ドルで、GPT-4oやo1-previewなどの高性能モデルへのアクセスが可能ですが、使用回数に制限があります。そのため、限定的な業務でのみAIを活用するといった方に向いているプランと言えるでしょう。
一方、ChatGPT Proは月額200ドルと高額でありながら、最新のAIモデルであるo1やGPT-4oへの無制限アクセスが提供されており、使用回数に制限はありません。
そのため、日常的にAIを活用する方におすすめです。AIを用いたタスク処理や研究に携わるのであれば、ChatGPT Proの高度な機能が適しているでしょう。
なお、新機能や新モデルが登場した際に、優先アクセスがあることも大きな違いですが、Plusユーザーへも、Proユーザーへの機能提供開始1ヶ月後頃には機能が開放されることが多いため、契約時には考慮すると良いでしょう。(実際、Deep Research機能は、2025年2月始めにProユーザーに公開された後、2月末にはPlusユーザーへ開放されました。)
関連記事:「ChatGPT Plusの料金体系、登録方法、そしてビジネス利用の際の具体的なメリットと注意点」
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ChatGPT Proの機能
ChatGPT Proでは、OpenAIの最先端のAI技術が搭載されています。以下では、ChatGPT Pro特有の機能について解説していきます。
o1 Proモード

o1 Proモードとは、OpenAIが提供する高度なAIモデルであり、複雑な問題の解決を目指します。通常のo1モデルと比較して、より多くの計算リソースを活用し、深い思考と高精度な回答を実現します。
複雑な問題に対して、より長く深く考えてから答えるため、回答までに1-3分程度の時間を要することがあります。他の会話に切り替えても、完了時に通知が届く機能を搭載しています。
データサイエンスやプログラミング、科学研究などの分野で優れた性能を発揮し、複数回の試行でも安定した結果を提供することが可能です。また、数学や科学、コーディングにおける困難なベンチマークで優れた性能を示しており、高い正答率を記録しました。
上記画像で示すように、数学的思考をテストするベンチマークAIME 2024をはじめとして、多くのベンチマークでo1を上回る数字を出しています。
ChatGPT Operator
ChatGPT Operatorは、OpenAIが2025年1月に発表した高度なAIエージェントです。AIがより自律的にタスクを実行できるようになるAGIに向けての重要な一歩であり、日常的なタスクの効率化や自動化が現実的になってきています。
- Webブラウザ操作:独自のブラウザを使用して、ウェブサイトの閲覧、フォームの入力、ボタンのクリックなどを行えます。
- 「Computer-Using Agent (CUA)」モデル:GPT-4oの視覚能力と強化学習を組み合わせて、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を理解・操作します。
- ユーザー連携:複雑なタスクや認証が必要な場合、ユーザーに制御を戻して協力を求めます。
研究プレビュー段階で、ユーザーフィードバックに基づいて進化していく予定です。
関連記事:「OpenAI Operatorとは?ウェブブラウザを操るAIエージェントの機能・メリット」
ChatGPT Deep Research
ChatGPT Deep Researchは、2025年2月に発表されたChatGPTの新機能で、高度なオンラインリサーチと情報分析を自動で行うAIエージェントです。複雑なリサーチ作業を大幅に効率化し、ビジネスや学術研究の現場での活用が期待されています。
即時回答ではなく、5〜30分程度の処理時間が必要です。
主な機能と特徴は以下です。
- 高度な情報収集能力:数百のウェブサイトを数分で検索・分析し、20,000文字程度の詳細なレポートを生成
- 信頼性の高い情報提供:複数の情報源を交差参照し、データの信頼性を評価
- 参照元表示:生成されたレポートには参照元(出典)が明示され、情報の検証が容易
- 専門分野対応:金融、科学、政策、工学など、幅広い専門分野をカバー
Plus・Teamプランでも月10回まで利用可能になっています。
関連記事:「ChatGPT・Gemini・Perplexity・Grokの「Deep Research」とは?料金、性能、特徴を徹底比較!」
関連記事:「ChatGPT「Deep Research」とは?使い方・料金・性能を検証レビュー!」
最新モデルへの無制限アクセス
ChatGPT Proでは、OpenAIの最新AIモデルであるo1やGPT-4o、Advanced Voice機能へ無制限でアクセスできます。これにより、研究者やエンジニアはAIの最先端技術を活用して高度なタスクに取り組むことが可能となります。
Advanced Voice
ChatGPT Proで新たに搭載されたAdvanced Voice機能は、ユーザーがAIと音声で自然な対話を行える高度な音声モードです。その後、ChatGPT Plus、Team、Enterpriseユーザーも利用可能になっています。
利用には最新バージョンのモバイルアプリ(iOS/Android)、またはブラウザ版で使用可能です。ユーザーは音声入力を通じてChatGPTとリアルタイムで会話し、AIからも音声で応答を受け取ることができます。
GPT-4oなどのネイティブなマルチモーダルモデルを使用し、音声を直接「聞き」、生成します。また、音声の抑揚や感情表現を加えた読み上げも可能で、人間と話しているかのような感覚で会話ができます。
ビデオ、画面共有、画像アップロード機能も利用可能になりました。
ChatGPT Proを活用する際の注意点
最先端の機能を備えたChatGPT Proですが、導入・活用時には回答時間と費用負担に注意が必要です。
回答生成まで時間がかかる
ChatGPT Proは高度なAIモデルを活用しているため、複雑な質問に対して回答を生成する際、通常より時間がかかります。特にo1 Proモードではより深い推論を行うため、処理負荷が高まり応答時間が長くなる傾向があります。
また、サーバーの負荷状況によっては、レスポンス速度が変動することもあるため、リアルタイム性を求める場面では注意が必要です。
他のプランより大きい費用負担が必要
ChatGPT Proは、月額200ドルという高額な料金設定のため、他のプランと比べて費用負担が大きくなります。ChatGPT Plusの10倍のコストがかかるため、AIを業務の中にどれくらい組み込むのか導入前に検討する必要があります。
ただし、その分最新モデルへの無制限アクセスや高度な機能が利用可能となるため、パフォーマンスは期待できるでしょう。AIを業務の中心に据える研究者やエンジニアにとっては、長期的な投資として価値があるツールです。
高度なセキュリティへの配慮が必要
高度な計算処理や分析機能を利用する際、機密情報や個人情報の入力には十分注意が必要です。また、Advanced Voice機能では感情や非言語的キューを認識する機能があるため、プライバシーに配慮した使用が必要です。
ChatGPT Proについてよくある質問まとめ
- ChatGPT Proとはどんなプランですか?
ChatGPT Proは、研究者やエンジニアの高度なニーズにも応えられるプランです。
特にo1 Proモードでは、数学・科学・プログラミングといった分野において、従来のモデルを大きく上回る精度を実現します。
- ChatGPT Proの料金はいくらですか?
ChatGPT Proは、月額200ドルで利用可能です。
- ChatGPT ProとChatGPT Plusの主な違いは何ですか?
ChatGPT ProとChatGPT Plusの主な違いは、料金、利用できる機能、特にo1 Proモードの有無、利用制限の有無、応答速度、計算処理能力、そして対象ユーザーです。
ChatGPT Proは月額200ドルと高額ですが、最新モデルへの無制限アクセス、高度な推論機能を持つo1 Proモード、より高速な応答速度、高度な計算処理能力が提供され、プロフェッショナルユーザーの高度なニーズに応えます。
一方、ChatGPT Plusは月額20ドルで、GPT-4oなどの高性能モデルを利用できますが、利用回数に制限があり、より一般的なパワーユーザー向けと言えます。
まとめ
ChatGPT Proは、研究者やエンジニアをはじめとする、高度なAI活用を求めるユーザー向けに設計されたプランです。o1 ProモードやAdvanced Voice機能を新たに備え、無制限でのアクセスを可能にし、精度の高い回答や複雑なタスク処理を可能にします。
ChatGPT Proは、高度なAI機能を求めるプロフェッショナルにとって強力なツールとなりえますが、その機能を最大限に活用するためには、専門的な知識や経験が不可欠となる場面も考えられます。
例えば、自社の具体的な業務プロセスへの最適な組み込み方、セキュリティポリシーに沿った安全な利用方法、そして費用対効果を最大化するための戦略など、検討すべき事項は多岐にわたります。もし、ChatGPT Proの導入や運用に関して、より詳細な情報や専門的なアドバイスが必要な場合は、AI導入支援の専門家にご相談いただくことをお勧めします。
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