最終更新日:2024-07-31
BlueMeme、九州大学生体防御医学研究所内にてネットワークAI統計解析の共同研究部門を設立
株式会社BlueMemeは、2023年10月17日、ネットワークAI統計解析の共同研究部門を九州大学生体防御医学研究所内にて設立したと発表した。
BlueMemeは、日本のローコード開発市場を牽引している企業だ。今回設立された九州大学との共同研究部門では、AIとネットワーク統計がそれぞれ持つ強みを相補的に活用して研究が進められ、バイオメディカル分野などにおけるネットワークAI統計の社会実装が目指される。
<本ニュースの10秒要約>
- ネットワーク構造を客観的に解釈し、その特徴量を統計量として抽出/判定する新技術
- AI解析技術とネットワーク統計学を活用して、ネットワークAI統計解析基盤を構築
- 様々な分野で散見されるネットワーク構造。バイオメディカル分野でも社会実装へ
以前から九州大学と共同研究を行ってきたBlueMeme
BlueMemeは、2012年にローコード開発基盤「OutSystems」を日本で初めて導入して以来、日本のローコード開発市場の第一線に立ち続けている。その一方で、同社独自の開発方法論「AGILE-DX」を用いる形で、アジャイルとローコード手法の効果的な運用も実現。日本企業の国際的競争力向上に向けて、最新技術を活用した次世代型の情報システム開発を続けている。
研究開発業務においてBlueMemeは、以前から九州大学生体防御医学研究所と共同研究を行ってきた。同研究所附属の高深度オミクスサイエンスセンター/バイオメディカル情報解析分野(教授:長﨑 正朗)とは、量子AIを活用した大規模言語モデル構築に関する共同研究も実施。このAI研究をさらに進展させるべく今回、ネットワークAI統計解析の共同研究部門を設立するに至った。
脳の老化の早期診断技術開発なども可能に
BlueMemeと九州大学の共同研究部門において研究されるネットワークAI統計解析は、統計的な枠組みでネットワーク構造を客観的に解釈し、その中での特徴量を統計量として抽出/判定する技術だ。
ネットワーク構造は様々な分野で散見されるものであり、例えばバイオインフォマティクスの分野においても「細胞コミュニケーション」「脳のMRI」などはひとつのネットワークとしてとらえることができる。こうしたネットワーク構造を統計的に解釈/抽出/判定すると、脳の老化の早期診断技術開発なども可能になるという。
AI解析技術はデータを予測する能力に優れ、ネットワーク統計学はネットワーク構造のデータを統計的に解釈する能力に長ける。同研究部門では、この両者を大規模なコンピューターリソース上で相補的に活用しながら、ネットワークAI統計解析基盤の構築を目指す。
「AGILE-DX」へのコンポーネントとしての実装も予定
共同研究部門では、実社会でのバイオメディカル分野におけるネットワークAI統計解析技術について、様々な研究開発を進める予定だ。革新的な分析技術の創出を通じて社会への貢献を進めると共に、
これらの成果の技術導出も予定。また将来的には、次世代システム開発のためにネットワークAI統計の解析技術を運用・提供できるよう、BlueMeme「AGILE-DX」へのコンポーネントとしての実装も予定されている。
BlueMemeは今後も九州大学と連携し、未来志向の技術開発を積極的に推進するとしている。
参照元:PRTIMES
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