最終更新日:2024-04-03
AI業界最新ニュース【AI Market人気記事2023年12月まとめ版】
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目次
- 1 ホワイトペーパーリリースのお知らせ:生成AIレポート 2023
- 2 Google社、マルチモーダルで高い推論能力を持つ生成AIモデル「Gemini」を新たに公開
- 3 「LINEプロフィールスタジオ」、顔写真からAIがキャラクタービジュアルを生成する「AIトゥーン」提供開始
- 4 Elith、東北大学/藤田医科大学/アイラトと共にがん診療/放射線治療に特化したAIチャットを開発
- 5 サンウェルズとALAN、AIを用いたパーキンソン病患者向け運動機能評価システムの開発に成功
- 6 rinna、「GPT」を活用した日本語音声認識モデル「Nue ASR」を商用利用可能ライセンスで公開
- 7 大林組とKDDIスマートドローン、自律ドローンを活用した現場監理業務削減システムの実証実験に成功
- 8 メルマガ会員登録(無料)
ホワイトペーパーリリースのお知らせ:生成AIレポート 2023
公開日 2023年12月25日
AI Marketは、2023年までに提供開始された国内外の主要生成AI 30サービスをまとめた、全42ページにわたる「生成AIレポート 2023」を作成し公開しました。このレポートでは、対話型AI、基盤モデル、LLM(大規模言語モデル)、画像生成、動画生成、音楽生成、AIエージェント、生成AI開発プラットフォームなどのサービスが取り上げられており、ChatGPT、Bard、LLaMA、Stable Diffusion、DALL・E、Midjourneyなどの具体的なサービス例も紹介されています。
「生成AIレポート 2023」の公開は、生成AI技術の現状と進化の重要な概観を提供しています。このレポートによって、AI関係者、研究者、ビジネスリーダーは、最新の生成AI技術の動向とその応用範囲を深く理解することができます。生成AIの多様な応用領域の紹介は、今後のテクノロジーの発展に向けた指針を示し、新たなビジネスチャンスの創出や研究開発の方向性を見極めるのに役立つでしょう。また、さまざまな生成AIツールの具体例を取り上げることで、特定のユースケースやニーズに合ったAIソリューションの選定にも寄与します
Google社、マルチモーダルで高い推論能力を持つ生成AIモデル「Gemini」を新たに公開
公開日 2023年12月11日
Google社が新たな生成AIモデル「Gemini」を開発し公開しました。Geminiはマルチモーダルで構築され、複雑な推論能力を持つ次世代モデルです。テキストや視覚情報を理解し、数十万もの文書から洞察を抽出する能力があります。Geminiは、より便利かつ直感的で、専門家や仲間のように感じられるAIとして開発されました。このモデルはGoogle製品を通じて提供され、英語以外の言語へのサポートも計画されています。
Geminiの登場は、AI技術の進化における重要なマイルストーンです。このモデルは、テキストと画像の両方を理解し組み合わせることができるマルチモーダル能力を持ち、これまでのAIモデルよりも高度な推論と理解を可能にします。Geminiの開発により、GoogleはAIの機能範囲を大幅に拡張し、ユーザーによりリッチで直感的なインタラクションを提供できるようになります。これは、Googleのプロダクトにおいて、よりパーソナライズされ、高度な情報処理と意思決定支援が実現されることを意味します。
また、多言語サポートの計画は、グローバルなユーザーベースに対するアクセシビリティの向上を示唆しており、AI技術の普及と社会への影響をさらに拡大する可能性を秘めています。
「LINEプロフィールスタジオ」、顔写真からAIがキャラクタービジュアルを生成する「AIトゥーン」提供開始
公開日 2023年12月28日
LINEヤフー株式会社は、2023年12月27日にコミュニケーションアプリ「LINE」内の「LINEプロフィールスタジオ」で新コンテンツ「AIトゥーン」の提供を開始しました。このコンテンツは、ユーザーがアップロードした顔写真をAIが分析し、ユーザーに似たキャラクタービジュアルを生成します。それぞれのキャラクターは50枚の異なるビジュアルイメージで表現され、5つのカテゴリーに分かれています。
「AIトゥーン」の提供は、AI技術の創造性と個性を活かした新しい形のユーザーエンゲージメントの進化を示しています。ユーザーの顔写真をAIで分析し、個々の特徴を反映したキャラクタービジュアルの生成は、デジタルアイデンティティのカスタマイズとパーソナライゼーションを促進します。この技術は、ユーザーが自身のデジタルプレゼンスをより楽しく、創造的に表現する手段を提供し、オンラインのコミュニケーションや自己表現の新たな形を生み出しています。また、「LINE」の大規模なユーザーベースを考慮すると、このコンテンツは広範囲にわたるユーザーに影響を与え、ソーシャルメディアとユーザーインタラクションの未来を形作る可能性があります。
Elith、東北大学/藤田医科大学/アイラトと共にがん診療/放射線治療に特化したAIチャットを開発
公開日 2023年12月1日
Elithは、東北大学、藤田医科大学、アイラト株式会社と協力して、がん診療と放射線治療に特化したAIチャット技術を開発しました。このAIチャットは、がん診療全般の知識を持ち、特に放射線治療に強い応答能力を有しています。この技術は医師や医学物理士の業務負担を軽減し、医療現場における治療方針決定や治療計画立案をサポートすることを目的としています。
サンウェルズとALAN、AIを用いたパーキンソン病患者向け運動機能評価システムの開発に成功
公開日 2023年12月1日
サンウェルズ株式会社は、AIを活用したパーキンソン病患者向け運動機能評価システムの開発に成功しました。このシステムは、パーキンソン病の運動機能における進行度を簡便に可視化することができ、慶應義塾大学医学部発のベンチャー企業である株式会社ALANと共同で開発されました。サンウェルズは、パーキンソン病専門の介護施設「PDハウス」を運営しており、患者一人ひとりの状態に合わせたケアとリハビリプログラムの提供に注力しています。
この開発は、医療分野でのAI技術の応用の進展を示す重要な事例です。パーキンソン病のような進行性疾患の管理において、病状の定期的なモニタリングと迅速な対応が求められます。AIによる運動機能の進行度の可視化は、患者の日常生活の質(QOL)を向上させると同時に、医療従事者の作業負担を軽減します。また、このシステムは、リハビリプログラムの効果判定を容易にし、パーキンソン病患者の個別化された治療計画の策定に貢献する可能性があります。AIと医療の融合が進む中、このようなイノベーションは、慢性疾患や難病への対応策の進化に大きく寄与することが期待されます。
rinna、「GPT」を活用した日本語音声認識モデル「Nue ASR」を商用利用可能ライセンスで公開
公開日 2023年12月8日
rinna株式会社は、大規模言語モデル「GPT」を活用した日本語音声認識モデル「Nue ASR」を開発し、公開しました。このモデルは、事前学習済みの音声基盤モデル「HuBERT」と「GPT」を組み合わせて構築されており、畳み込み層を挟むことで両モデルの統合を実現しています。Nue ASRは高精度な音声認識を提供し、学習コストの軽減も可能にしました。この音声認識モデルは、商用利用可能なApache-2.0 Licenseで公開されています。
「Nue ASR」の開発は、日本語音声認識技術の進化において注目に値します。GPTとHuBERTの組み合わせは、深層学習の最新の進展を活用し、日本語特有のニュアンスや発音の違いをより正確に把握することを可能にします。この進展は、AIが言語の多様性に対応し、異なる言語圏のニーズに合わせたカスタマイズが可能になることを示しています。また、商用利用可能なライセンスでの公開は、幅広い業界での応用を促進し、日本語環境でのAIの活用をさらに拡大することが期待されます。このモデルは、AIが日本語の複雑な音声を理解し、日本市場でのAI技術の普及に貢献する可能性があります。
大林組とKDDIスマートドローン、自律ドローンを活用した現場監理業務削減システムの実証実験に成功
公開日 2023年12月8日
株式会社大林組は、KDDIスマートドローン株式会社と共同で、自律飛行が可能なドローンを活用した現場監理業務削減システムの実証実験に成功しました。このシステムは、建設現場や既存インフラの自動巡視を実現し、スペースX社の衛星ブロードバンドインターネット「Starlink」を通信に活用しています。実証実験では、現場監理業務の80%削減が確認され、官民研究開発投資拡大プログラムでA評価を獲得しています。
このシステムの成功は、建設業界における効率化と技術革新の重要な進展を示しています。自律飛行ドローンの利用により、建設現場の監理業務が大幅に効率化され、人手不足の解消や安全性の向上に貢献する可能性があります。また、スペースXの「Starlink」を活用することで、遠隔地や通信環境が困難な場所でも安定したデータ通信が可能となり、より広範囲での応用が見込まれます。
このような技術革新は、建設業界だけでなく、インフラ管理や災害対応などの他分野にも広がる可能性を秘めています。将来的には、自律ドローンの活用がさらに拡大し、多様な産業や社会システムに革新をもたらすことが期待されます。
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