ミニストップ、AIレジレス店舗の運営実証開始
最終更新日:2024年08月01日
2024年7月29日、ミニストップ株式会社は東日本電信電話株式会社、テルウェル東日本株式会社、株式会社セキュアと共同で、東京都江東区のミニストップポケットサンイースト辰巳店にてAIを活用したレジレスのデジタル店舗「ウォークスルー型店舗」の運営実証を開始した。
この実証実験では、顧客の利便性向上と店舗運営の効率化を目指し、手に取った商品をそのまま持ち帰ることができる画期的なシステムを導入。今後の商用化に向けた重要な一歩となる。
<本ニュースの10秒要約>
- ミニストップがAIレジレス店舗の実証実験を開始。顧客は商品を手に取るだけで購入可能に
- カメラとセンサーで購入商品を自動検知。レジ待ち解消と運営効率化を同時に実現
- 職域店舗から一般利用も見込む「準職域店舗」への展開を視野に入れた新たな挑戦
ウォークスルー型店舗の仕組みと特徴
ウォークスルー型店舗は、店内に設置されたセンサーやカメラにより購入商品を検知し、レジを通らずに退店できる無人・省人店舗だ。利用者は専用アプリで事前に決済手段を登録し、QRコード認証で入店する。
入店者を把握し、アカウントに紐付けたクレジットカードで決済が行われる仕組みとなっている。
この店舗システムの特徴は、カメラによる映像取得のみで購買を検知する点にある。一般的なウォークスルー型店舗で使用される重量センサーを使用しないため、既存の棚などの什器をそのまま転用できるなど、導入時の初期コスト削減が可能となる。
また、レジ設置が不要となるため、そのスペースを商品陳列に活用できるなど、店舗空間の効率的な利用も実現できる。
実証実験の目的と内容
本実証実験の目的は、「顧客利便性の高い購買体験」の提供と、「運営効率化」による準職域店舗への事業領域拡大、「新たなロケーションでの店舗展開」の実現だ。ミニストップ ポケットのウォークスルー型店舗の商用化を目指している。
実証期間中は、ミニストップ ポケットの商品ラインアップを実証店舗で販売し、段階的に500 SKUまで拡大する予定だ。これにより、ミニストップが商用展開を行う上で必要となる実店舗でのオペレーションや店舗設計など、実店舗展開ノウハウの確立を目指す。
また、NTT東日本がスマートストア設置に関わるコンサル・工事・作業を実施し、テルウェル東日本とセキュアが提供する「スマートア(SMARTORE) ウォークスルータイプ <仮称>」の導入による店舗構築・運営・運用ノウハウの提供をミニストップが受けることで、実店舗展開ノウハウの確立を目指している。
今後の展開と期待される効果
本検証の次のステップとして、全国のオフィスコンビニ提案パッケージであるミニストップ ポケット店舗への導入を視野に入れている。「顧客利便性の高い購買体験」の提供と、「運営効率化」による準職域店舗への事業領域拡大、「新たなロケーションでの店舗展開」を可能とすることにより、さらなる店舗拡大につなげていく予定だ。
このウォークスルー型店舗の導入により、特定商品を素早く購入したいリピート客が多いコンビニ店舗や、レジ待ちによる混雑が発生しがちなコンサート会場やスタジアムの物販シーンなどにおいて、顧客の利便性が大幅に向上することが期待される。
同時に、商品登録などのオペレーションが簡易となるようシステム設計されているため、店舗運営に必要なさまざまな作業時間の短縮や稼働コストの抑制も見込まれる。
実証実験の詳細と各社の役割
実証実験は2024年7月29日から2024年12月23日まで、東京都江東区のミニストップ ポケットサンイースト辰巳店で実施される。24時間営業だが、ビル関係者以外の利用は平日8時~18時、土曜日8時~13時に限定される。
各社の役割分担は以下の通りだ。ミニストップは実証フィールドの提供、実証店舗の運営、マーケティングデータの収集・共有を担当。NTT東日本はスマートストア設置に関わるコンサル・工事・作業を行う。
テルウェル東日本は実証実験のプロジェクトマネージメント業務、ウォークスルー型店舗システムの構築・運用支援業務、データ分析、商用サービス検討を担当。セキュアはウォークスルー型店舗システムの構築・運用支援業務、データ収集・共有を行う。
参照元:テルウェル東日本株式会社
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