最終更新日:2024-10-02
Leonardo.AIとは?最新の画像生成AIの機能・特徴・導入方法徹底解説!
Leonardo.AIは、Stable Diffusionをベースとした高性能モデルを搭載した画像生成AIツールです。プロが作ったかのような品質の画像を、圧倒的なスピードで提供します。
マーケティング素材、製品デザイン、コンテンツ制作など、あらゆる場面でLeonardo.AIはクリエイティビティを加速させます。無料で始められ、商用利用も可能となっています。
本記事では、
画像生成AIとは?活用方法、事例についてはこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
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目次
Leonardo.AIとは?
Leonardo.AIは、プロンプト(指示文)を入力するだけで高品質な画像を生成できる先進的な画像生成AIツールです。オープンソースの画像生成AIモデルであるStable Diffusionをベースとした高性能な画像生成モデルを搭載しており、誰でも簡単に高品質な画像を生成できます。
オーストラリアの企業によって開発され、現在では多くのユーザーがその高性能を評価しています。例えば、特定のポーズを取ったパンダが空を飛んでいるイラストや、未来的な都市の風景など、複雑な構図やユニークなシーンを瞬時に作成することが可能です。
Leonardo.AIは無料でも利用でき、商用利用も可能な点が大きな特徴です。日本語プロンプトにも対応していますが、生成品質が低下する可能性があります。
このように、Leonardo.AIは想像力を形にする強力なツールとして、クリエイティブなプロジェクトに新たな可能性を提供しています。
Leonardo.AIの主要機能
Leonardo.AIの主要機能を紹介します。
Text to Image(テキストから画像生成)
プロンプト(テキスト)を入力することで、指定された内容に基づいた画像を生成します。プロンプトには英語が推奨されており、詳細な形容詞や説明語を使用することで、より精度の高い画像が生成されます。
Image to Image(画像から画像生成)
既存の画像をアップロードし、その画像を元に新たな画像を生成します。アップロードした画像にプロンプトを追加することで、元の画像の要素を保持しつつ、新しいスタイルや要素を加えた画像が生成されます。
例えば、手書きのイラストからリアルな写真風の画像に変換することが可能です。
関連記事:「i2i(image to image)とは?画像から画像を生成するAIの仕組みと活用例・事業活用の注意点徹底解説!」
Control Net(特定ポーズ反映)
特定のポーズや構図を指定して画像を生成します。詳細: 例えば、特定のポーズの人物像などを再現する際に有効です。アップロードした画像のポーズや輪郭、深度などを参考にして新しい画像を生成します。
広告素材など、実際のモデルを利用した写真素材の制作を行う代わりに、ポーズを指定したAIモデルの画像生成でよく利用される機能です。
Prompt Generation(プロンプト生成)
簡単な単語やフレーズから詳細なプロンプトを自動生成します。初心者でも簡単に使えるように、AIが複数の長文プロンプトを提案してくれます。
関連記事:「生成AIはプロンプトで激変?画像生成方法を代表的ツール別に解説!」
AI Canvas(画像編集)
既存の画像を部分的に修正・編集する機能です。背景の追加や不要な要素の消去などが可能です。
これは、マーケティングツールとして利用者が増えているCanvaと同様の機能と言えるでしょう。
Realtime Gen(リアルタイム生成)
スケッチ画像と、それを補足説明するプロンプト入力と同時にリアルタイムで画像を生成することもできます。スライダーで詳細を微調整しながら、即時に結果を見ることができます。これにより、より自由度の高い画像生成が可能になります。
下記の画像は、左側に家の絵をスケッチで書きながら、プロンプトで補足説明を行った際の実際の画像です。「Realtime Gen」のパラメータを変更するとスケッチ画像により近い(創造性の少ない)画像が生成されます。
また、以下の画像のように、テキストプロンプトのみから画像をリアルタイムで生成することも可能です。テキストプロンプトを入力してから1秒程度で画像は生成されます。
Motion(静止画から動画生成)
静止画からアニメーション動画を生成します。例えば、静止画に動きを加えて短い動画として保存・共有することができます。
例えば火が燃え上がっている様子を生成したり、自動車が走っているような動画を生成したりすることができます。
Universal Upscaler(解像度向上)
低解像度の画像を高解像度化します。生成された画像の解像度を上げる際に効果的です。
Training & Datasets(モデルトレーニングとデータセット管理)
ユーザー自身がAIモデルのトレーニングデータを作成・管理できます。より自分好みの画像を生成できる独自のAIモデルを構築することが可能です。
3D Texture Generation(3Dテクスチャ生成)
3Dモデル用の高品質なテクスチャを生成します。ゲーム開発者や3Dアーティスト向けに、効率的に高品質な3Dモデルを作成できます。
関連記事:「AIの3Dモデル自動生成では何ができる?特徴から活用シーン、企業で使えるおすすめツールまで徹底解説!」
Leonardo.AIを活用したビジネス展開
Leonardo.AIは、多様なビジネスシーンでの活用が期待されており、その高い画像生成能力と多機能性により、マーケティング、製品デザイン、コンテンツ制作の各分野での効率化と品質向上を実現します。
マーケティング素材の作成
Leonardo.AIは、マーケティング素材の作成において非常に有用です。ビジネスオーナーやマーケターは、広告ビジュアルやプロモーション素材を迅速に生成するためにこのツールを活用しています。例えば、新製品のキャンペーン用にカスタム画像を作成し、ターゲットオーディエンスの注意を引くことができます。
製品デザインへの応用
製品デザインの分野でもLeonardo.AIは大きな役割を果たします。デザイナーは、コンセプトアートや製品パッケージのモックアップを迅速に作成するためにこのツールを利用しています。
コンテンツ制作の効率化
コンテンツ制作の効率化にもLeonardo.AIは大きく貢献します。教育者は、授業で使用する図解や教材を作成するためにこのツールを使用しています。複雑な科学的概念や歴史的事件を視覚的に表現することで、学生の理解を助けます。
さらに、プレゼンテーション資料の作成においても、インパクトのあるスライド背景やイラストを生成することで、プレゼンの説得力を向上させることができます。
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Leonardo.AIの特徴
Leonardo.AIは、高品質な画像生成能力、多様な生成モデル、そして商用利用可能なライセンスを特徴としています。以下では、これらの主要機能と特徴について詳しく説明します。
高品質な画像生成能力
Leonardo.AIは、Stable Diffusionをベースとした高性能な画像生成モデルを搭載しています。簡単なプロンプト入力で画像生成が可能であり、ユーザーは作成したい画像のイメージをテキストや既存の画像をもとに瞬時に生成することができます。
写真のようなリアルな風景画からアニメ風のキャラクター画像まで、また、風景画、イラスト、写真、2D、3Dなど、さまざまなスタイルの画像を高品質で生成できる点が大きな特徴です。
シンプルで直感的な操作画面
Leonardo.AIは、シンプルで直感的な操作画面を提供しており、初心者でも簡単に利用できます。プロンプトを入力するだけで画像が生成されるため、特別な技術知識がなくても利用可能です。
多様な生成モデル
Leonardo.AIには、以下のような多様な生成モデルが用意されており、ユーザーは目的に応じて最適なモデルを選択できます。
- Leonardo Anime XL
- Leonardo Diffusion XL
- Spirit Creatures
- 3D Animation Style
それぞれ異なるスタイルや特徴を持っています。
上記のように、Leonardo.AIは、さまざまな生成モデルを提供しているため、ユーザーは簡単に異なる作風の画像を生成することができます。
また、プロンプトから新たに画像を作る「Text to Image」、既存の画像をもとに新たな画像を生成する「Image to Image」、シンプルなプロンプトから多様なプロンプトを生成する「Prompt Generation」、画像の背景要素などを追加する「AI Canvas」など、多様な機能が揃っています。
商用利用可能なライセンス
Leonardo.AIで生成した画像は、商用利用が可能です。無料プランでも商用利用が許可されており、生成した画像をマーケティング素材や製品デザインに活用することができます。
日本語対応
Leonardo.AIは基本的に英語対応ですが、日本語入力も可能です。ただし、日本語の認識精度は英語に比べて低い場合があります。そのため、日本語プロンプトを使用する際には翻訳ツールを併用することがおすすめです。
Leonardo.AIの料金プラン比較
Leonardo.AIは、無料プランから有料プランまで、さまざまなニーズに対応する料金プランを提供しています。以下では、無料プランの特徴と制限、有料プランの詳細と特典について詳しく説明します。
無料プランの特徴と制限
Leonardo.AIの無料プランでは、1日に150トークンが付与され、これを使って画像生成を行うことができます。1トークンで1枚の画像を生成できるため、1日に最大150枚の画像を生成することが可能です。ただし、以下のような制限があります。
- トークン消費の速さ: 高画質設定(例:Prompt MagicやAlchemy)を使用すると、1枚の画像生成に10トークン以上消費することがあります。
- 機能制限: PhotoRealやAlchemyなどの高度な機能の使用が1日5回までに制限されています。
- 公開画像: 生成した画像は他のユーザーにも公開されるため、プライバシーや独自性が求められる用途には不向きです。
有料プランの詳細と特典
Leonardo.AIの有料プランは3種類あり、それぞれ異なる特典とトークン数が提供されます。
プラン名 | 料金(月額) | トークン数(月) | 同時実行作業数 | 新機能への優先アクセス | プライベート画像生成 |
---|---|---|---|---|---|
Apprentice | $12 | 8,500 | 5 | 可 | 可 |
Artisan Unlimited | $30 | 25,000 | 10 | 可 | 可 |
Maestro Unlimited | $60 | 60,000 | 20 | 可 | 可 |
無料プランと比較して、有料プランには以下のような特典があります。
- トークン数: 有料プランでは、月に8,500トークンから最大60,000トークンまで利用可能です。これにより、大量の画像生成や高画質設定を頻繁に使用することができます。
- 同時実行作業数: 有料プランでは、同時に複数の作業を実行できるため、効率的に画像生成を行うことができます。
- 新機能への優先アクセス: 有料プランのユーザーは、新機能を優先的に利用できるため、最新の技術をいち早く試すことができます。
- プライベート画像生成: 有料プランでは、生成した画像を他のユーザーに公開せずにプライベートに保管することが可能です。
Leonardo.AIの有料プランは、特に大量の画像生成や高品質な画像を必要とするビジネス用途に適しています。年払いの場合、料金が20%オフになるため、長期的に利用する場合はさらにお得です。
Leonardo.AIの使い方
Leonardo.AIを使い始めるための手順は非常にシンプルで、少しのステップで高品質な画像生成を楽しむことができます。以下に、基本的な使い方と初期設定の手順を簡単にご紹介します。
公式サイトにアクセス
まず、Leonardo.AIの公式サイトにアクセスします。
アカウント登録
サイト上部の「サインアップ」ボタンをクリックし、メールアドレス、Google、Apple、またはMicrosoftアカウントで登録します。
ログイン
登録が完了したら、アカウント情報を使用してログインします。
ダッシュボードの確認
ログイン後、メインダッシュボードに移動します。ここでは、最新の生成モデルやコミュニティによる最近の画像が表示されます。
画像生成の開始
左側のメニューから「Image Generation」を選択し、プロンプト(指示文)を入力して画像生成を開始します。例えば、「青空の下で飛ぶパンダ」というプロンプトを入力します。
モデルの選択
プロンプトの入力後、使用する生成モデルを選択します。Leonardo.AIでは、さまざまなスタイルのモデルが用意されており、ニーズに合わせて選ぶことができます。
生成結果の確認
生成ボタンをクリックすると、数秒で複数の画像が生成されます。これらの画像を確認し、最も適したものを選びます。
画像の保存
選択した画像をダウンロードして、商用利用や個人利用に活用します。
追加機能の活用
- AI Canvas: 生成した画像をさらに編集・加工するためのツールです。画像の一部を修正したり、追加要素を加えたりすることができます。
- Prompt Magic: プロンプトの精度を向上させる機能で、より具体的で高品質な画像生成をサポートします。
Leonardo.AIは、その直感的なインターフェースと多機能性により、初心者からプロフェッショナルまで幅広いユーザーに対応しています。簡単な手順で高品質な画像を生成できるため、ビジネス用途にも非常に有用です。
Leonardo.AIとMidjourneyの比較
Leonardo.AIとStable Diffusionは、どちらも高品質な画像生成を提供するAIツールですが、その生成品質には微妙な違いがあります。
要約すると、高度な機能とカスタマイズオプションを求める場合はLeonardo.AIが適しています。一方、高品質なAI生成アートを簡単に作成したい場合はMidjourneyが優れた選択肢となります。
関連記事:「Midjourneyとは?特徴・料金プラン・メリット・デメリット・始め方・商用利用を徹底紹介!」
画像の品質
Midjourneyは鮮やかで緻密なデザインが評価されており、色彩豊かで詳細なイメージを生成します。視覚的に魅力的でダイナミックなアート作品となっており、高品質なグラフィックが特徴です。
Leonardo.AIで生成されるイメージは洗練されており、スマートでモダン、かつプロフェッショナルな印象を与えると言えるかもしれません。鮮明なディテールとクリーンな仕上がりで、高品質な画像を提供します。
前提として、MidjourneyもLeonardo.AIもどちらも非常に高精度な画像を生成することができますし、生成する画像はプロンプト次第で大きく変わります。
機能とカスタマイズ性
Midjourneyはプロンプトを基にした画像生成に焦点を当てており、事前トレーニングされたモデルのライブラリを提供します。独自のモデルを訓練するオプションはありませんが、既存の提供物は多様でさまざまな創造的な要件に対応しています。
Leonardo.AIは高度な機械学習アルゴリズムを使用し、ユーザーが独自のモデルを訓練できるカスタマイズオプションを提供します。これにより、特定のニーズに合わせたAIモデルを作成することが可能です。また、画像サイズや複雑さなど、さまざまなパラメータを調整できるため、ユーザー中心のエクスペリエンスが提供されます。
操作性
MidjourneyはDiscordを利用したインターフェースで使い慣れた環境で操作が可能です。Leonardo.AIはシンプルで直感的な操作画面を持っています。
価格設定
Midjourneyはプレミアムプラットフォームとして運営されており、無料トライアルは提供されていますが、その後はサブスクリプションが必要です。
Leonardo.AIには無料プランがあり、1日150トークンまで利用可能です。有料プランも提供されており、より多くのトークンや追加機能が利用可能です。
商用利用の可否
Leonardo.AIは生成した画像の商用利用が可能で、Midjourneyも商用利用が可能ですが、利用には有料プランへの加入が必要です。
まとめ
Leonardo.AIは、簡単なプロンプト入力で多様なスタイルの高品質な画像を生成できる先進的なツールです。商用利用も可能で、特にマーケティング素材や製品デザインにおいてその実力を発揮します。無料プランでも1日に最大150枚の画像を生成できるため、コストを抑えつつビジネスに活用したい方に最適です。
ユーザーフレンドリーなインターフェースにより、初心者でも簡単に操作できる一方で、プロフェッショナルなユーザーには高度な機能が提供され、様々なニーズに応えます。
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Leonardo.AIについてよくある質問まとめ
- Leonardo.AIの無料プランで生成できる画像の枚数はどのくらいですか?
1日に最大150枚の画像を生成することが可能です。
- Leonardo.AIで生成した画像は商用利用が可能ですか?
Leonardo AIで生成した画像は、無料プランでも商用利用が可能です。
- Leonardo.AIは日本語でプロンプトを入力できますか?
日本語入力は可能ですが、精度は英語に比べて低い場合があります。翻訳ツールの併用をおすすめします。
AI Marketの編集部です。AI Market編集部は、AI Marketへ寄せられた累計1,000件を超えるAI導入相談実績を活かし、AI(人工知能)、生成AIに関する技術や、製品・サービス、業界事例などの紹介記事を提供しています。AI開発、生成AI導入における会社選定にお困りの方は、ぜひご相談ください。ご相談はこちら
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