営業部門はAIで何が変わる?AI Marketでの実際の相談事例・AIエージェントの活用事例を解説【2026年最新版】
最終更新日:2026年04月28日
記事監修者:森下 佳宏|BizTech株式会社 代表取締役

- 営業領域のAI活用は、資料作成やメール作成だけでなく、顧客分析、商談音声の分析、営業予測、ロールプレイング、CRM/SFA連携まで広がっている
- AIエージェントを活用すると、顧客情報の参照、アポイント調整、フォローアップ文面の作成など複数の営業業務を連動させやすくなる
- 営業AIの導入では、自社の営業課題、保有データ、既存システム、運用体制によって適した技術や開発会社が変わるため要件整理と企業選定が重要
AI(人工知能)があらゆる分野で活用されるようになると、営業はなくなる仕事なのではと言われています。しかし、それは今の主流である飛び込み営業や、電話やメールなどで販売攻勢をかけるといった手法が転換することを意味しています。
そのため、営業の仕事の中にもなくならない仕事はたくさんあるでしょう。企業の販売活動がなくなることはないでしょうから、AIをパートナーとして活用することでよりよいセールス活動へと転換していくことが実現できます。
今回の記事では、営業でAIを活用する主な方法、AI Marketに実際に寄せられた相談事例、企業の導入事例、ChatGPTを営業業務に使う方法をわかりやすく説明します。
営業領域でのAI活用に強い会社の選定・紹介を行います
今年度営業部門でのAI活用に関する相談急増中!紹介実績1,000件超え!

・ご相談からご紹介まで完全無料
・貴社に最適な会社に手間なく出会える
・AIのプロが貴社の代わりに数社選定
・お客様満足度96.8%超
完全無料・最短1日でご紹介 営業領域でのAI活用に強い会社選定を依頼する
AI開発会社をご自分で選びたい場合はこちらで特集していますので併せてご覧ください。
目次
営業にAI・AIエージェントを使う活用方法やメリット
まずは具体的にAI、そしてAIエージェントを営業に活用する方法やメリットを見ていきましょう。
文書生成
文書生成とは、見積もりや契約書などの文書をAIが自動で作成するAI機能です。営業担当者は、必要な情報を入力するだけで、文書のフォーマットや内容をAIが適切に整えてくれます。
これにより、営業担当者の事務作業の負担を軽減し、創造的な業務に時間を割くことができます。
文書生成のAIは、法律や会計などの専門知識を持ったAIも存在し、より正確で信頼性の高い文書を作成することができます。
特に、RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)を活用することで、AIは社内に蓄積された最新の製品マニュアル、価格表、過去の承認済み契約書といった正確な情報を「検索」し、それを「根拠」として文書を生成可能です。そのため、ハルシネーション(嘘)のない信頼性の高い内容が期待できます。
また、文書生成のAIは、商品やサービスの説明文やキャッチコピーなどのコンテンツをAIが自動で生成することもできます。
これにより、営業資料の作成やウェブサイトの更新の効率化に寄与します。コンテンツ生成のAIは、顧客の反応やフィードバックを学習し、コンテンツの品質や効果を向上させることができます。
さらにAIエージェントは、これらの文書生成機能を自律的に活用します。 例えば、CRMの顧客データや過去の商談履歴を基に、顧客ごとに最適化された提案書やパーソナライズされたフォローアップメールを自動で作成・送信することが可能です。
「いつ」「誰に」「どのような」内容の文書を送るべきかを判断し、実行までを担うことで、より高度な営業活動の自動化を実現します。
資料作成のためのおすすめ生成AIサービスの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
チャットボット等による業務効率化
自然言語処理の技術が進展したことにより、チャットボットの精度は格段に向上しました。チャットボットはカスタマーサービスとして、顧客の問い合わせ対応に使われることが多いですが、自社での業務効率化に使うこともできます。
例えば、営業担当者が出先からスマートフォンで話しかけることで、報告内容をAIが聞き取って整理し、データ化するシステムがあります。業務記録などをデータ化することで営業支援に役立つでしょう。
社内外での問い合わせにも自動応答するシステムでは、システム部門や総務部門などの社内問い合わせの対応の軽減にもなります。
AIエージェントは、従来のチャットボットの役割をさらに発展させます。受動的に問い合わせに応答するだけでなく、以下のように複数のシステムを横断して能動的にタスクを遂行します。
- 顧客の課題を自律的に理解し、担当者のカレンダーと連携してアポイントを打診・設定
- 必要な情報をCRMから引き出して回答
これにより、単なる問い合わせ対応に留まらない、より複雑な業務の自動化が可能になります。
AIチャットボットの仕組みとメリット・デメリットをこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
どの商品がどの市場(客)に売れるか、ターゲット精度を向上
飛び込み営業が難しかったり、電話やメールのアポイントを取ろうとしても担当者までたどりつけなかったりと、最近では商品やサービスを売り込むことが難しくなっています。
そこで、売りたい商品がどのような市場や客に売れるのか、高い精度で選び出してくれるAIが登場しています。市場のトレンドや顧客データをAIが分析し、最も可能性の高い見込み顧客を特定するAI機能です。ターゲットを絞ることで、効率よく一気に営業をかけることができます。
AIエージェントは、この分析から実行までを一気通貫で担います。 見込み顧客リストを作成するだけでなく、そのリストに基づき、各顧客に合わせたアプローチメールを自動生成して送信し、開封率や返信といった反応までトラッキングします。
分析結果を具体的なアクションに直結させることで、営業機会の損失を防ぎます。
BtoB企業にとっても見込み客を獲得するためのセミナー開催ができないことも多く、効率的に新規顧客を開拓することがこれからの成功の鍵となるでしょう。
商談の音声の分析による、評価と改善案提示による営業の質の向上
営業は属人性が高く、実際の商談の場ではどのような会話がなされているのか、営業担当者本人しか分からないことも多いです。このような営業トークのブラックボックス化は営業部門にとっての大きな課題です。
営業担当者の主観的な報告だけを上司が受けたとしても、評価がしにくいために次へ生かすための要因分析や改善案の提示が難しい問題がありました。
そこで、商談での音声をAIで解析しデータ化することで、属人的になっていた営業活動を可視化することができます。また、会話の要素を定量的に評価できるので、分析によって次の商談に向けての振り返りや改善案の提示にもつなげられ、営業の質の向上も可能でしょう。
AIエージェントは商談後のプロセスまでを自律的に支援します。 音声解析によって議事録を自動作成し、内容を要約してCRM/SFAに登録できます。
さらに、会話の中から生まれた宿題事項(Next Action)を抽出し、担当者のタスクリストに自動で追加できます。フォローアップメールの草案を作成したりすることで、商談後の対応漏れを防ぎ、営業活動のサイクルを高速化します。
関連記事:「RAGで属人化解消を実現?ナレッジマネジメントの導入メリットや部門別活用シーンを徹底解説!」
顧客分析
顧客分析とは、顧客の属性や行動履歴、購買傾向などをAIが分析し、顧客のニーズや価値観、満足度などを把握するAI機能です。営業担当者は、AIが収集した顧客データを活用することで、顧客の特性や嗜好を理解し、顧客に合わせた営業戦略を立案することができます。
RAG技術を使えば、以下のような膨大なテキストデータ(非構造化データ)から特定の顧客に関連する重要な文脈やインサイトを「検索」し、AIが分析するためのインプットとして提供する役割も担います。
- CRM上の構造化データ(購入履歴、属性)
- 過去の商談議事録
- サポート問い合わせ履歴
- 営業日報といった
また、感情分析AIは顧客の感情や満足度を分析し、顧客対応の改善に役立てることができます。顧客分析のAIは、顧客のロイヤリティやライフタイムバリューを高めることに繋がります。
AIエージェントは、この顧客分析の結果をトリガーとして、具体的な営業アクションを自動実行します。 例えば、解約の兆候が見られる顧客を検知した場合、担当者にアラートを送ると同時にエンゲージメントを高めるための情報提供メールを送信する、といった対応が可能です。
分析結果を具体的なアクションに即座に結びつけることで、顧客ロイヤリティやライフタイムバリューを高めることに繋がります。
営業予測
営業予測とは、過去のデータや市場の動向をAIが分析し、将来の売上や需要、競合の状況などを予測するAI機能です。営業担当者は、AIが提供した営業予測を基に、営業計画の策定や資源の配分を行うことができます。
また、AIはリスクや変動要因を考慮し、営業予測の精度や信頼性を高めることができます。営業予測のAIは、営業のパフォーマンスや効率を向上させることに貢献します。
さらにAIエージェントは、予測と実行のサイクルを回す役割を担います。 予測された売上目標と現在の進捗の乖離をリアルタイムで監視し、目標達成に向けた具体的なアクションプラン(例:特定セグメントへのアプローチ強化、休眠顧客の掘り起こしキャンペーンの立案など)を自律的に提案・実行します。
これにより、営業のパフォーマンスや効率を継続的に向上させることに貢献します。
需要予測でのAI活用事例をこちらの記事で、また、需要予測に強いAI開発会社はこちらで特集していますので併せてご覧ください。
営業領域でのAI活用に強い会社の選定・紹介を行います
今年度営業部門でのAI活用に関する相談急増中!紹介実績1,000件超え!

・ご相談からご紹介まで完全無料
・貴社に最適な会社に手間なく出会える
・AIのプロが貴社の代わりに数社選定
・お客様満足度96.8%超
完全無料・最短1日でご紹介 営業領域でのAI活用に強い会社選定を依頼する
実際にAI Marketにいただいた営業領域のAI活用相談事例
AI Marketには、営業活動の高度化や商談スピードの向上を目的としたAI活用相談を多くの企業からいただいております。
お客様から寄せられたご相談は以下のようなもので、AI Marketでは、コンサルタントがお客様の課題感をヒアリングし、適した技術・ソリューションを保有する企業をご紹介致しました。
- 住宅状況や要望に応じたリフォーム一次提案の自動化
- 商品情報・面談音源・メモをもとにした営業資料の自動生成
- 生成AIを活用した営業ロールプレイング環境の検討
- 商談音声の文字起こし・営業スコアリングの自動化
※実際のお客様からのご相談内容のため、企業特定に繋がる情報は伏せています。
① 住宅状況や要望に応じたリフォーム一次提案の自動化
ご相談企業様属性
- エリア:東北
- 従業員数:1,001人〜
住宅写真解析・過去事例検索・提案文生成を組み合わせたリフォーム提案支援|AI Marketによる要件・技術整理内容
お客様は、住宅リフォーム提案を行う営業活動において、ヒアリング内容や住宅写真をもとに一次的な提案を自動で作成できる仕組みを検討されていました。
顧客の要望を聞いたうえで、過去の施工事例や提案パターンを参照しながら、営業担当が短時間で提案の方向性を示せる状態を目指していました。
既に一定数のデータを保有しており、人員増加だけに依存せず、提案品質と商談スピードを高めたいという背景がありました。上流設計から開発までを含め、実現可能な範囲を整理したうえで、段階的に導入を進めたいご相談でした。
② 商品情報・面談音源・メモをもとにした営業資料の自動生成
ご相談企業様属性
- エリア:関東
- 従業員数:〜100人
音声文字起こし・機密情報マスキング・スライド自動生成による営業資料作成支援|AI Marketによる要件・技術整理内容
お客様は、商品情報、ヒアリングメモ、面談音源などをもとに、営業用の資料を自動生成する機能を検討されていました。
作成したい資料は、商品や会社を直接特定できないように情報を抽象化した営業資料です。例えば、地域名や社歴、業態が特定されやすい表現を、より一般的な表現に置き換えたうえで、商品の強み、想定ターゲット、販売エリア、価格帯などを整理する必要がありました。
既存の顧客管理システムとは切り離し、まずは資料出力の品質を確認できる最小構成のモックから検討したいというご相談でした。
④ 生成AIを活用した営業ロールプレイング環境の検討
ご相談企業様属性
- エリア:関東
- 従業員数:1,001人〜
顧客ペルソナ生成・対話シミュレーション・商談評価による営業トレーニング支援|AI Marketによる要件・技術整理内容
お客様は、生成AIを用いた商談ロールプレイングに関心を持ち、営業活動や営業教育への活用可能性を調査されていました。
想定される活用方法は、顧客役となるAIを設定し、営業担当者が実際の商談に近い形で提案練習を行える環境の構築です。顧客の業種、役職、課題、検討温度感、反論内容などを設定できれば、営業担当者ごとの対応力や提案品質を高めるトレーニングに活用できます。
生成AIに関する社内知見がまだ十分ではないため、特定サービスだけで判断するのではなく、比較検討に必要な情報や、導入時に確認すべき技術要件、運用要件を整理したいというご相談でした。
⑥ 商談音声の文字起こし・営業スコアリングの自動化
ご相談企業様属性
- エリア:関東
- 従業員数:〜100人
高精度音声認識・話者分離・商談スコアリング|AI Marketによる要件・技術整理内容
お客様は、商談音声を文字起こしし、営業トレーニングの型に沿って商談内容をスコアリングできるシステムを検討されていました。
重要視されていたのは音声認識の精度です。オンライン会議だけでなく対面商談も対象にしており、リアルタイムでの文字起こしと音声ファイルのアップロードによる後処理の両方を想定されていました。
話者分離についても、会議環境ごとの精度差を確認しながら検討する必要がありました。
スコアリングでは、商談中に重要な確認事項を聞けているか、提案の流れが営業トレーニングの型に沿っているか、顧客の意図を把握できているかを評価する想定でした。
AI Marketでは、上記のように、様々な企業からの営業領域におけるAI活用相談を受け付けています。
営業活動では、商談準備、提案資料作成、営業教育、顧客情報管理など多くの業務に人の判断と作業が関わっています。一方で、AIを導入すればすぐに営業成果が上がるわけではなく、どの業務を対象にするか、どのデータを使えるか、どこまで自動化し、どこから人が確認するかを事前に整理することが重要です。
だからこそAI Marketでは、実際の人間である専門のAIコンサルタントが直接お客様と対話し、ヒアリングから企業選定までを支援し、実現性の高いAI導入をサポートしています。
貴社でも営業活動へのAI活用をご検討中の際は、ぜひご相談ください。
営業領域でのAI活用に強い会社の選定・紹介を行います
今年度営業部門でのAI活用に関する相談急増中!紹介実績1,000件超え!

・ご相談からご紹介まで完全無料
・貴社に最適な会社に手間なく出会える
・AIのプロが貴社の代わりに数社選定
・お客様満足度96.8%超
完全無料・最短1日でご紹介 営業領域でのAI活用に強い会社選定を依頼する
営業でのAI活用事例やAIサービス9選
営業でAIを実際に活用している事例をご紹介します。
みずほ銀行/人工知能の活用による営業部門のセールス力向上

金融グループの株式会社みずほフィナンシャルグループ、メガバンクの株式会社みずほ銀行、大手電機メーカーの株式会社日立製作所は、AIを活用したセールス力の向上や、業務効率化に向けた実証実験を行いました。
日立のAI「Hitachi AI Technology/H(AT/H)」を活用して、みずほ銀行営業部門のセールス力の向上と、企画部門での業務効率化を目指す取り組みです。
営業部門の行員を対象に、PCの操作時間、メール送受信の回数、出退社時間、顧客への訪問回数といった行動履歴のデータと、若手ベテランの行員比率、社内での資格の取得数などの組織の属性データ、日立が開発した名札型のウエアラブルセンサーを着用して取得した身体運動の特徴パターンなどの行動データをAT/Hによって分析します。

これにより営業部門のKPIである売上額や新規契約獲得数などと相関性の強い要素を抽出して、分析結果から営業部門のセールス力の向上への取り組みを検討していきます。
また、KPI設計やAIによるKPI分析に関してはこちらの記事でまとめていますので、ご参考ください。
大塚商会/「営業×AI」の力でスマートセールスの推進

オフィスサポート業務を手掛ける株式会社大塚商会は、大手電機メーカーの株式会社日立製作所のAI「Hitachi AI Technology/H(AT/H)」を活用して、営業支援機能を強化しています。
大塚商会では現場から集められた膨大な量のデータを分析して、経営環境の変化に柔軟に対応しながら、顧客との関係強化や生産性の継続的な向上につなげています。
大塚商会では営業活動における活動効率と顧客満足度の向上を目指して、独自のSPRという顧客管理・営業システムを導入しており、顧客のプロファイル、取引履歴、提案状況、顧客の困りごとなどのさまざまなデータを20年以上にわたって、日々営業現場から蓄積しています。
顧客数が増え続け、ビジネス戦略や業務内容も複雑化し、顧客ニーズをタイムリーに捉えた価値のある提案を行うためには、これらのデータの分析精度や量、スピードを向上させる必要がありました。そのため、AIによる顧客情報の分析を営業活動に生かす取り組みをいち早く行ってきました。
そんな大塚商会がAIを活用していく中で、日立のAT/Hに注目したのは、「AIが出した結果を人間が理解できるアウトプットの方向性が示されていたから」という点です。AT/Hではどうしてそのような分析結果が出るのか、人間が読み解ける示唆として出力可能です。これにより、現場の営業担当者もAIの分析結果に納得感を持って営業活動してもらうことができるようになったということです。
営業活動におけるベストプラクティスをAIが提示してくれることにより、「どのお客様を訪問すればよいか」など、一人ひとりに合った形で提案してくれます。
営業領域でのAI活用に強い会社の選定・紹介を行います
今年度営業部門でのAI活用に関する相談急増中!紹介実績1,000件超え!

・ご相談からご紹介まで完全無料
・貴社に最適な会社に手間なく出会える
・AIのプロが貴社の代わりに数社選定
・お客様満足度96.8%超
完全無料・最短1日でご紹介 営業領域でのAI活用に強い会社選定を依頼する
ヒノキヤグループ/AIチャットボットでスタッフ向けQ&A
ヒノキヤグループは、注文住宅をメインに不動産事業を行っている会社です。顧客とのやり取りにはLINE WORKSというツールを使っていますが、営業担当者のためにAIチャットボットも導入しました。このチャットボットは「ひのくまコンシェルジュ」という名前で、LINE WORKSとつながっています。
営業担当者は、不動産の商品だけでなく、法律や契約などの知識も必要です。しかし、社内の専門家に聞くのは時間がかかるし、マニュアルを見てもすぐに答えが見つからないこともあります。そこで、「ひのくまコンシェルジュ」が役に立ちます。
「ひのくまコンシェルジュ」は、ソフトバンクが提供するIBMのWatsonというAI技術を使って作られたチャットボットです。営業活動に関する質問に、会話のように答えてくれます。
例えば、接客のコツや建築の言葉や自社の商品や契約のルールなど、約1,400件のQ&Aが登録されています。営業担当者は、顧客と話すときにわからないことがあれば、すぐに「ひのくまコンシェルジュ」に聞くことができます。これにより、営業担当者の知識が増えて、顧客にもより良い対応ができるようになります。
日本生命/成約率の向上をKPIに、AIが適切な提案活動をアドバイス

生命保険大手の日本生命保険相互会社は、株式会社日立製作所のAI「Hitachi AI Technology/H(AT/H)」を使って、ビッグデータからの成約率向上と相関性の高いアドバイスの自動生成を可能としました。
日本生命では職員が営業の際に使用する携帯端末に、適切な提案活動を行うためのメッセージ配信をする「訪問準備システム」を搭載しています。約1,000万人の顧客情報を統計分析し、約500ごとに細分化したセグメントの加入傾向やニーズを抽出、個々の顧客に合わせた約2,000種類のメッセージを表示します。営業経験が少ない職員であってもアドバイスに従って適切な提案ができるために、営業レベルの標準化や底上げを図ることが可能です。
そこに、さらなる分析の高度化が必要と感じ、AIなどの先進的な技術活用を積極的に検討していきました。同社では、膨大なデータの中から、今まで誰も気づかなかったような新たな視点の発見ができることを期待しています。
また、メッセージは基本的に人手で作成しているために、一連の作成作業に多くの労力と時間がかかっていました。AT/Hでは、大量の数値データから規則性を見つけてデータを自動区分けしペアリング、KPIと相関性の高い特徴量(説明変数)を生成可能です。自動的に特徴量を生成するため、人の勘に頼らない新たな仮説を導き出すことができます。
保険の成約率の向上に影響する要因を、複数のパターンで発見し、スキルに依存しない業務の標準化などに期待できると判断したために、本番環境での活用もスタートさせました。
キャリアデザインセンター/GeAIneの導入

AIソリューションを手掛けるエッジテクノロジー株式会社はAIを用いた営業支援システム「GeAIne」を開発しており、転職サイトの運営を主軸とする人材採用の総合サポート企業の株式会社キャリアデザインセンターが導入しています。
キャリアデザインセンターでは、転職サイトへの掲載、転職フェアの出展に関する企業からの問い合わせ獲得のために「問い合わせフォーム営業」に力をいれています。この問い合わせフォーム営業を効率的に行うためGeAIneを導入しました。
主な機能には「営業文章の自動送信」「営業リストの取得」「AIによるおすすめ企業分析」「ABテスト&クリック通知」があります。四半期単位で結果を見たところ、問い合わせベースが120%増加したということです。
また、GeAIneの機能の一つである「おすすめ企業リストの作成」を活用しているということで、問い合わせ獲得をしたフォーム送信の中で、初送の返信が圧倒的に多かったので、できる限り新しいリストを用意して送るようにしましたが苦戦していました。そこでおすすめ企業リストの作成を活用したところ、毎月400件のリストを用意でき、非常に助かったということです。
また、一度に大量の営業メールを送ることができるのは助かっており、一定量送ることで問い合わせにつながる傾向も分かってきて、今後のメールマーケティングの参考となるノウハウが社内に蓄積できるという成果も得られています。
横浜銀行/営業応接記録チェック機能の開発

地方銀行最大手の株式会社横浜銀行は、AIでのデータ解析を手掛ける株式会社FRONTEO、株式会社インテックなどと共同で、金融商品の販売の際の顧客とのやり取りを記録する営業応接記録の専用システムを開発しました。
AIによって営業応接記録を一次チェックすることで、確認者の負担の削減が可能です。横浜銀行の導入しているインテックが開発したCRM「F3」に、FRONTEOが開発した自然言語処理エンジンの「KIBIT」をAPI連携しました。
営業応接記録に記録された各項目の文章をKIBITが観点ごとにスコア付けを行い、KIBITによる評価が表示されます。これにより、役職者のチェック負荷の削減や、チェック品質の標準化を行うことができます。
星野リゾート/プロセスの最適化でキャンセル率50%減を実現

リゾートホテル運営を手掛ける株式会社星野リゾートのブライダル事業は、AI機能を持つクラウド型の顧客管理・営業支援システムの「Zoho CRM」を導入しています。
従来ブライダル事業の営業現場では、エクセルで顧客接点情報を管理していましたが、情報共有のスピードアップや作業負荷の改善を目指してZoho CRMを導入しました。リアルタイムでの状況の可視化で、来館への情報共有や把握のスピードが早くなるために、客の状態やニーズが速やかに判断でき、客の意向に沿った接客が可能になったということです。
これまでは全国各地にある営業拠点で、情報の集約や集計をする必要があり、2週間に1度の更新が限度でしたが、2週間たってしまうと状況が動いてしまう可能性があり、タイムリーな状況判断は難しかったということです。またエクセル表には項目数も多く、入力が大きな負荷となっていました。
導入後はタイムラグがなくなり、毎朝、前日の成果や効果を確認可能になり、データ入力もヒアリングしながらその場でできるようになったことで作業時間が大幅に短縮しました。
BizteX/商談獲得コストの低減

定型業務の自動化ソフト(RPA)を提供するベンチャー企業のBizteX株式会社は、チャットボットを使った営業支援サービスを手掛ける株式会社チャットブックの「ChatBook」を導入しました。
ChatBookはAIが自動で会話できるサービスで、プログラミングの知識がなくても容易にチャットボットを開発できるノーコードが特徴です。企業の予算やニーズなどをチャットボットがあらかじめ質問するよう設定しておくと、営業担当者につないでスムーズな商談も進められます。
BixteXでは有効リードの獲得単価がリスティング経由に比べて6分の1に抑えることができたということです。また、ChatBook経由でとれる商談は代表や役員クラスが多く、狙いたい業種もとれていることから商談効率も非常に良いということです。
Yappli/MiiTelの導入

AIによる営業電話の音声分析サービスを手掛ける株式会社RevCommが開発するAI搭載型クラウドIP電話「MiiTel」を、アプリ開発をノーコードで提供するアプリプラットフォームを手掛ける株式会社Yappliが導入しました。
MiiTelは音声解析AIを搭載しており、会話内容をAIが自動で解析し、会話要素を定量的なデータとして出力してくれます。電話営業に取り組む企業に向けた解析ツールで、リアルタイムな解析により、通話の中身を可視化しました。
YappliがMiiTelを採用した理由として、インサイドセールスにおけるすべての通話記録が残り、また音声品質に定評があったという点です。
MiiTelを活用し、架電数と通話内容を把握する方法で、主体的な振り返りを行っています。アポイントを獲得できた通話記録をメンバー共有し、聞き返して、トークの向上や研修に活用したりフィードバックを行います。
Yappliでは自主自立を重視しているために、通話記録はセルフコーチングとして、自分で分析しながら課題を発見していくことに利用しています。
営業領域でのAI活用に強い会社の選定・紹介を行います
今年度営業部門でのAI活用に関する相談急増中!紹介実績1,000件超え!

・ご相談からご紹介まで完全無料
・貴社に最適な会社に手間なく出会える
・AIのプロが貴社の代わりに数社選定
・お客様満足度96.8%超
完全無料・最短1日でご紹介 営業領域でのAI活用に強い会社選定を依頼する
ChatGPTを営業で活用する方法は?
2022年後半から大旋風を巻き起こしているChatGPTは、自然な会話ができる対話型AIチャットサービスです。営業部門でChatGPTを活用する方法は、以下のようなものがあります。
メールの作成・送信
ChatGPTは、メールの目的と内容を入力すると、ビジネスメールの文面を自動で作成してくれます。また、メールアプリと連携すると、メールの送信まで自動で行えます。
ただし、メールを送信する前に、人による最終確認は必要です。
営業資料の作成
ChatGPTは、サービスや商品の詳細を入力すると、顧客にわかりやすく伝えるための営業資料の目次や内容を提案してくれます。また、資料内に記載する文章の自動作成や添削も可能です。
営業資料の作成に時間と労力をかけることなく、質の高い資料を作成できます。
営業報告書の作成
ChatGPTは、その日に行った営業活動や商談のメモなどを入力すると、営業報告書を自動で作成してくれます。社内で使われているフォーマットに合わせて、報告書を作成できます。
営業報告書の作成に時間を取られることなく、営業活動に集中できます。
商談やミーティングのサポート
ChatGPTは、アイデア提案が得意で、短時間で大量のアイデアを提案してくれます。商談やミーティングの最中に、何か新しいアイデアが必要になったときに、ChatGPTに依頼すれば提案をもらえます。
また、会議前にミーティングのアジェンダを整理してもらったり、商談時に顧客から聞かれそうな質問を事前にリストアップしてもらったりなど、会議に向けてのあらゆるサポートが可能です。
関連記事:「生成AI×RAGで会議を効率化!議事録だけじゃない会議前・中でも使う方法・注意点」
営業トークスクリプトの作成
ChatGPTは、ターゲット層や商品・サービスの詳細を入力すると、顧客への営業に使えるトークスクリプトを自動で作成してくれます。また、ChatGPTに顧客になりきってもらえば、営業トークの練習もできます。
商談を行う状況や、細かい顧客情報などを指定すると、より状況に適したトークスクリプトを生成してもらえます。営業トークの進め方やトークに関するアドバイスもくれるので、営業トークの振り返りや改善ができます。
市場調査
ChatGPTは、業界の動向調査や、他社商品との比較、自社サービスに対する調査などが可能です。例えば「AとBのサービスの違いを述べて」「今後サービスを売り出す市場として適した市場を教えて」「このサービスを利用するユーザーはどのような課題を抱えているのかを教えて」など、具体的に指示を出すことで、細かい調査が行え、市場の傾向や消費者のニーズを掴めます。
ChatGPTは、営業における業務効率化や営業力の向上に貢献できる優れたツールです。ぜひ、試してみてください。
営業でのAI活用事例についてよくある質問まとめ
- 営業でのAI活用事例は?
- みずほ銀行/人工知能の活用による営業部門のセールス力向上
- 大塚商会/「営業×AI」の力でスマートセールスの推進
- ヒノキヤグループ/AIチャットボットでスタッフ向けQ&A
- 日本生命/成約率の向上をKPIに、AIが適切な提案活動をアドバイス
- キャリアデザインセンター/GeAIneの導入
- 横浜銀行/営業応接記録チェック機能の開発
- 星野リゾート/プロセスの最適化でキャンセル率50%減を実現
- BizteX/商談獲得コストの低減
- Yappli/MiiTelの導入
- AIで営業スタッフは不要になる?
AIは、営業活動の効率化や精度向上、顧客満足度の向上など、様々なメリットをもたらします。しかし、AIにはできないこともあります。
人間である営業担当者が、AIでは実現できないコミュニケーションや企画提案といった仕事を担う必要があります。AIは、人間にはできないことや、人間には難しいことを助けてくれます。
人間にしかできないことや、人間のほうが得意なこともあります。AIと人間は、それぞれの強みを生かしながら、協力して営業活動を行うことができます。AIは、人間のパートナーとして、営業の効率化や精度向上、顧客満足度の向上に貢献します。
- ChatGPTは営業業務でどのように使えますか?
ChatGPTは、営業メール、営業資料、営業報告書、商談準備、トークスクリプト、市場調査などに活用できます。
具体的には、以下のような使い方があります。
- 顧客向けメール文面の作成
- 商品やサービスを説明する営業資料の構成案作成
- 商談メモをもとにした営業報告書の作成
- 商談前の質問リストやアジェンダ作成
- 顧客役としての営業ロールプレイング
- 業界動向や競合サービスの整理
ただし、顧客に送る文面や資料は、人が内容を確認してから使用することが重要です。
- 営業AIを導入したい場合、最初に何を整理すればよいですか?
最初に整理すべきなのは、AIで解決したい営業課題です。いきなりツールや開発会社を選ぶのではなく、現在の営業業務のどこに時間がかかっているのか、どの業務が属人化しているのか、どのデータを活用できるのかを確認する必要があります。
整理しておくとよい項目は以下です。
- 対象業務:資料作成、商談記録、顧客分析、営業教育など
- 利用データ:商談音声、営業日報、CRM情報、提案資料、過去事例など
- 目標:作業時間削減、商談化率向上、教育工数削減、提案品質の標準化など
- 既存システム:CRM、SFA、MA、社内データベースなど
- 運用体制:誰がAIの出力を確認し、誰が業務に反映するか
AI Marketでは、こうした初期整理の段階から相談できます。営業課題をヒアリングしたうえで、既製サービスで対応できるのか、個別開発が必要なのか、どのような企業に相談すべきかを整理できます。
- 営業音声や顧客情報をAIに使う場合、情報管理は問題ありませんか?
営業音声や顧客情報をAIで扱う場合は、情報管理の設計が重要です。商談内容には、顧客の課題、契約条件、価格、個人情報、機密情報が含まれることがあるため、利用するAIサービスや開発会社のセキュリティ体制を確認する必要があります。
特に確認したい項目は以下です。
- 入力データがAIの学習に使われるか
- データの保存場所と保存期間
- アクセス権限の管理方法
- 音声データや文字起こしデータの削除ルール
- CRMやSFAと連携する場合の権限設計
- NDAや委託契約で定めるべき範囲
AI Marketでは、営業AIの活用目的だけでなく、扱うデータの種類や社内ルールも踏まえて、相談先となるAI開発会社を検討できます。機密情報を扱う営業領域では、技術力だけでなく、セキュリティや運用設計に対応できる企業を選ぶことが重要です。
まとめ
営業領域でのAI活用は、単に作業時間を短縮するためのものではありません。
提案資料の作成、見込み顧客の選定、商談内容の可視化、顧客ごとの提案、営業教育、売上予測など、営業活動の各プロセスを整理し、より再現性のある営業体制を作るために活用できます。
一方で、どの業務をAIに任せるのか、どのデータを使うのか、既存のCRMやSFAとどのように連携するのか、人が確認すべき範囲をどこに設定するのかを事前に整理する必要があります。
特に、商談音声や顧客情報を扱う場合は、精度、セキュリティ、運用ルールの設計も重要です。
営業部門でAI活用を検討しているものの、自社に合う開発会社やサービスの選び方が分からない場合は専門家の支援を受けながら要件を整理することが有効です。
AI Marketでは、営業課題や保有データ、導入目的をヒアリングしたうえで、適したAI開発会社やソリューションを紹介しています。
営業活動の効率化や提案品質の向上を検討している企業は、まずは相談から始めてみてください。

AI Market 運営、BizTech株式会社 代表取締役|2021年にサービス提供を開始したAI Marketのコンサルタントとしても、お客様に寄り添いながら、現場のお客様の課題ヒアリングや企業のご紹介を5年以上実施しています。これまでにLLM・RAGを始め、画像認識、データ分析等、1,000件を超える様々なAI導入相談に対応し、参加累計5,000人を超えるAIイベントを主催。AIシステム開発PM歴8年以上。AI Marketの記事では、AIに関する情報をわかりやすくお伝えしています。(JDLA GENERAL 資格保有)
▶ 監修者の実績・経歴を詳しく見る
AI Market 公式𝕏:@AIMarket_jp
Youtubeチャンネル:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
運営会社:BizTech株式会社
掲載記事に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-contents@biz-t.jp
