イラスト生成AIの代表的ツール8選徹底解説!利用する3つのメリット・作成方法は?
最終更新日:2024年09月23日
ChatGPTの登場以降、生成AIを利用したサービスが多く登場し、その中でも画像生成の分野は大きな注目を集めています。特に、AIでイラストを生成するツールも多く登場しています。しかし、それぞれに特徴があるものの、どれが自社にとって良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ChatGPTとはなにか、機能や使い方事例をこちらの記事で、生成AIの種類についてはこちらで詳しく説明していますので併せてご覧ください。
ビジネスにAIの画像生成やイラスト生成を取り入れる企業も増えてきており、今後もますます増えることが予想されます。この記事では
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目次
AIイラスト生成とは?
AIイラスト生成とは、生成AIが画像やイラストなどのデータを大量に学習し、入力したテキストの特徴に合ったイラストを生成することを指します。最近は、写真や手書きの図をイラストに変換するi2i(Image to Image)の生成技術も人気になっています。
通常の画像生成AIを利用する場合は、ユーザーが出力したい画像の特徴をテキストで入力すると画像が出力されます。イラストにしたい場合はイラストで出力することを指示することで、イラスト風の画像やイラストが生成されます。特徴が細かければ細かいほどより精緻なイラストを生成することができます。
(本見出しの画像も、画像生成AIを活用して生成したイラストです。)
AIイラストの生成方法
AIイラストの生成方法は大きく2つに分けられます。1つはテキストから生成する方法、もう1つは写真や絵を基に生成するi2i(Image to Image)の方法です。それぞれの特徴と手順を以下に解説します。
テキストから生成する方法
生成したいイラストの特徴をテキスト(キーワード、フレーズ、文章など)で入力し、AIがそれを解釈してイラストを自動生成します。絵では表現が難しい場合抽象的なアイデアの具現化に向いています。
言葉で表現できるアイデアやコンセプトを簡単にイラスト化できるメリットがあります。手作業より迅速かつ効率的にイラストを作成可能です。
多くのツールでは、必要に応じて、生成後に追加のテキスト入力やパラメータ調整で微調整できます。
写真や絵を基に生成する方法
作成したいイラストに関連する写真や絵をAIに入力し、それを基に新しいイラストを生成します。既存の画像を基にした新しいイラストの作成が容易です。
AIの学習により、多様なスタイルや表現方法のイラストを生成可能です。写真や絵の入力は既存イメージを基にした新しい表現の創出に適しています。
これら2つの方法を状況に応じて使い分けることで、AIを活用した効果的なイラスト生成が可能です。テキスト入力は抽象的なアイデアの具現化に、写真や絵の入力は既存イメージを基にした新しい表現の創出に適しています。AIイラスト生成を活用することで、ビジネスにおけるビジュアルコミュニケーションの可能性が大きく広がるでしょう。
逆に、イラストを実写のような画像に変換する技術や代表的なツールについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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AIによる生成イラストを利用する3つのメリット
AIイラストならではのメリットを理解することで、自社のビジネスにスムーズに導入し活用することができるのでチェックしていきましょう。
表現の幅を広げることができる
AIのイラスト生成を利用すると表現の幅を広げることができます。従来のイラスト生成では、デザイナーの表現の範囲に限られていました。AIのイラスト生成を利用すると、大量のデータから学習しているため、人間のデザイナーでは思いつかないような新しい発想や表現方法を提案してくれます。
例えば、「宇宙を旅するステーキ」といった一見非現実的なお題でも、AIなら実に多彩なバリエーションのイラストを生成可能です。
細かいテーマや特徴にも対応できるため、表現しにくい特徴でもたくさんのパターンのイラストを生成し、表現のアイデアとして活用することができます。ビジネスにおいて、商品やサービスのイメージ訴求力を高められるでしょう。
リソースの有効活用
AIイラストの活用は、制作コストと工数の大幅な削減につながります。従来はデザイナーなどが構想からラフ案、描画まですべて担当していました。AIのイラスト生成を活用することでイラストの生成をAIが担当してくれるため、制作にかかるコストやデザイナーのリソースを有効活用できます。
テキストを入力するだけでイラストの生成し、たくさんのパターンを非常に短い時間で生成できるため、デザイナーの労力を効率化することもメリットにつながります。修正やバリエーション展開も容易です。
デザインのカスタマイズができる
AIのイラスト生成では、ユーザーの意図に柔軟に対応しデザインのカスタマイズができます。テキストで出力したいイラストを指定することでデザインのカスタマイズをしたり、イラストの描画方法などの指定などのカスタマイズにも対応している場合があります。
生成時のテキスト指示を工夫することで、欲しいイメージに近づけていくことができるのです。「青色を基調にした、アニメタッチの○○」といった具体的な指示も可能になります。
従来ではデザイナーがクライアントと相談しながら微調整したり、場合によっては全て刷新する必要がありました。AIのイラスト生成を使えば、直接AIに微調整するようにカスタマイズしていくことができるため、デザイナーの負担を軽減することにもつながります。
AIでイラスト生成ができる代表的なツール8選
AIのイラスト生成ができるツールは現在多く存在し、年々増えてきています。それぞれに特徴があり無料のものから有料のものまでバリエーションがたくさん存在します。ここでは代表的なツールをいくつか解説していきます。自社にとってどれが好ましいのかぜひ検討するために確認していきましょう。
Canva
Canvaはブラウザ上で操作可能なデザインツールです。機能の一つとしてAIでデザイン生成ができ、イラストの生成にも対応しています。
ソフトウェアやアプリのインストールが不要でブラウザで完結できるため、ビジネスへの導入も簡単にできます。
無料でAIのイラスト生成機能は利用可能です。ビジネスへの導入の場合、Canvaエンタープライズというプランが存在し、複数チームでの一元管理や知的財産に関するコンテンツ管理などが可能になります。
DreamStudio
DreamStudioは、画像生成AIのStable Diffusionを開発しているStability AI社が提供しているサービスです。オンライン上でStable Diffusionを利用でき、会員登録するだけで無料で利用可能です。
DreamStudioはStable Diffusionを扱う他のサービスよりも比較的早く画像を生成できるため、たくさんの画像生成を扱うビジネスシーンに適しています。パラメータを自由に調整できるため、同じ入力でもパラメータを調整することでさまざまなパターンの画像を生成することができます。
DALL‐E 3
DALL‐E 3はChatGPTなどを開発しているOpen AI社が提供している画像生成AIツールです。ピクサー映画「ウォーリー(WALL-E)」や画家のダリから由来しています。テキストから自由に画像生成することができ、画像の編集などにも対応しています。利用にはChatGPTの有料会員登録(ChatGPT Plus)して利用開始することができます。
無料で利用できますが回数制限があるため、大量の画像生成をする場合は有料プランへの加入が必要です。生成画像にはクレジットが入り、クレジットを消去して商業利用することができないことに注意しましょう。
2024年5月に登場したGPT-4oでも画像生成は可能ですが、DALL‐E 3のモデルで生成しているかは現在不明です。
Fotor
Fotorはブラウザ上で写真などの画像編集ができるサービスです。AIを利用したアート効果を加える機能や画像生成ツールが搭載されており、イラストの生成も可能です。
ブラウザ上で操作でき、イラストを生成したい場合もオプションで用意されているため、イラスト生成の領域にも強いことが特徴です。
無料で利用可能ですが、AIのイラスト生成を行う場合は有料プランの加入が必要です。
Image Creator from Microsoft Designer
Image Creator from Microsoft DesignerはMicrosoftが提供するAIの画像生成ツールです。バックグラウンドではOpenAIのDALL·E 3がイラスト生成しています。
ブラウザベースであるため、アプリやソフトのインストールは必要ありませんが、Microsoftが提供するMicrosoft Edge上での利用とMicrosoftのアカウントを保有している必要があります。
一般的な画像生成AIに比べて日本語での入力に対応しているため、簡単に利用しやすいことが特徴です。アカウントがあれば無料で利用でき、汎用的な用途で利用しやすいツールです。
PhotoDirector
PhotoDirectorはAIを搭載した写真編集ソフトです。生成AIを利用して顔を入れ替えたり、画像をイラストやアニメ風に編集したりユニークな機能が搭載されています。ソフトをダウンロードして利用する必要があり、最低限のPCスペックの規定などもあるため、利用する際に自社のPCで利用できるかどうか確認しておきましょう。
PhotoDirectorは有料ツールであり、以下の3種類が存在します。
- PhotoDirector 2024 Ultra
- PhotoDirector 365
- Director Suite 365
生成AIを利用する場合はPhotoDirector 365・ Director Suite 365のみが対応しており、Mac OSのPCを利用している場合はPhotoDirector 365のみの対応となっています。
Picsart
PicsartはAIを搭載したデザインツールです。背景カットや新しい背景の生成をはじめとする写真を編集する機能をAIによって自動で完了させることができます。AIによる画像生成にも対応し、デザインに関する業務全般のサポートに対応しています。
無料で利用開始することができますが、AIツールの利用は有料版のプランに加入する必要があり、画像生成機能をする場合はPicsart Proのみ対応となっています。
Artguru
Artguruはテキストと画像の入力に対応したAIのイラスト生成サイトです。他のユーザーが入力したプロンプトも利用することができたり、自分の自撮り写真をアバター化できる機能なども可能です。
詳細な特徴を入力することで高精度なイラストを生成することができますが、場合によっては再現が難しいケースも存在します。1日8回まで無料で利用可能で、たくさんの画像を素早く生成したい場合は有料プランの加入がおすすめです。
AI生成イラストについてよくある質問まとめ
- AIイラストの生成にかかる費用はどのくらいですか?
AIイラスト生成ツールには無料プランと有料プランがあります。無料プランでも一定量のイラスト生成が可能ですが、大量生成やプロ仕様の機能を使う場合は有料プランの利用がおすすめです。ツールによって料金体系は異なりますが、月額数千円から数万円程度が一般的です。
- 生成されたAIイラストの著作権はどうなりますか?
AIイラスト生成ツールによって異なりますが、多くの場合、生成されたイラストの著作権はユーザーに帰属します。ただし、ツールによっては生成イラストにクレジット表示が必要だったり、商用利用に制限がある場合もあるので、利用規約を事前に確認することが大切です。
まとめ
今回はAIのイラスト生成に関する代表的なツールの紹介、AIイラスト生成に関するメリットや生成方法について解説していきました。AIのイラスト生成を利用すると、リソースの有効活用ができたり、アイデアの幅を広げることなどができるようになります。
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