【INTERVIEW】理論上識字率100%を謳う唯一のAI OCR「LAQOOT」を提供するUNIMEDIA
最終更新日:2021年04月12日
AI(人工知能)と人の協働の仕組みを構築することで、
今回は、そのLAQOOTを提供する株式会社ユニメディアのユニットマネージャーである加藤清光さんにお話をお伺いしました。
識字率を上げる唯一無二の仕組み
■まず、AI OCR LAQOOTの概要について教えて頂けますか?
—加藤さん
「AI OCR LAQOOTは、その名の通り、AI OCRの機能(画像からテキストデータを出力)を提供するクラウド型サービスです。そのため、申込書や納品書、アンケートなど、紙やPDFで取得する帳票の文字をテキストデータ化することができます。ただ、一般的なAI OCRと異なるのは、AI OCRの結果をそのままLAQOOTの管理画面に結果として出力するのではなく、
具体的に説明しますと、まずLAQOOTでは、一般的なOCRと同様、帳票の中でテキストデータ化したい箇所を座標ベースで切り取り、短い文字列になるように分割画像化を行います。例えば氏名であれば、姓名で分けて、姓だけ、名だけが表示されている画像にしたり、申込書の項目を「名目」、「単価」、「件数」とするような細切れの分割画像化を指します。その上で、AI OCRがこの分割された画像を元にまず文字認識を行います。但し、活字の文字であれば比較的精度は高くなりますが、手書きの文字の場合は、
—加藤さん
「そのため、LAQOOTでは、AI OCRが認識した分割画像と同じ分割画像に対して、実際の人間が見て入力を行います。なお、この入力はブラウザベースで行われます。そうすると、AI OCRの結果と、人の入力結果の2つのテキストデータが1つの分割画像に対して生成されることとなるのですが、LAQOOTでは、この
もちろん、目視チェックが可能な目視チェックツール、という機能もデフォルトで提供していますので、テキストデータ化結果を、実際の画像と画面上で比較しながらご確認頂くことも可能です。
なお、この2つのテキストデータを突合して一致判定を行う仕組みは、
■実際、分割画像を入力する人は誰なのでしょうか?
—加藤さん
「弊社ではマイクロタスク型のクラウドソーシングネットワーク「CROWDJob」を展開しているのですが、この
そのため、弊社では常にこの入力を行うために社員を雇って、といったことは行っておらず、会員がいつでも作業ができる仕組みを構築することで、結果的に、LAQOOTとしても24時間いつでもデータ化が行われる仕組みとなっています。
前提として、
■他にはどのような機能や特徴などがありますでしょうか?
—加藤さん
「LAQOOTは基本的にクラウド型で提供していますが、
実はこの形で利用して頂いているお客様も多くいまして、かなりの枚数のデータ化をこのAPIを活用して実施しています。実際、お客様の企業名は公開できませんが、クラウド型サービスを展開している企業様の裏側で、弊社のLAQOOTが動いている、といったケースも多々あります。」
■どのような企業での利用が多いでしょうか?
—加藤さん
「公開しているお客様としては、通販大手の株式会社ニッセンさん、JTBグループで、旅行関連の事業を手掛ける株式会社JMCさん、自動車講習を展開する株式会社遠鉄自動車学校さんなど、
データ化を行っている帳票の種類については、申込書、アンケートなどが多いですが、もちろんそれに限らず、社内の申請書や管理票など、実際に企業様が利用されている帳票で多くご利用頂いています。
データ化を行って頂くお客様の中には、日中取得した帳票を、夜帰る前にLAQOOTにアップしておき、夜間でデータ化をして、朝出社してからそのデータを活用する、といった運用を行って頂いているケースもあります。
また、ここ1−2年は、
もっと身近なサービスへ
■今後のAIの市場はどうなると思いますか?
—加藤さん
「AIは間違いなく普及すると思いますし、それが当然の世の中になると思っています。ただ、当面は人の保管として活用されるケースが増えると思いますが、今後は、AIが主力になる世界になっていくと思います。その中でも、AIが得意とする領域とそうではない領域はありますので、弊社としては、LAQOOTのように
■最後に、今後のLAQOOTのサービス展開について教えて頂けますか?
—加藤さん
「現在提供しているプランに加え、新プランの展開を行っていきたいと考えています。
具体的には、現在のLAQOOTはお申込書を取得して、その後アカウントを発行、請求は翌月といった流れで提供させて頂いていますが、今後は、より多くの企業様にご利用頂けるよう、
また、現在も実施していますが、OEM展開は今後も強化していきたいと思っていますし、販売パートナー様やBPOサービス・RPA等を展開するテクニカルパートナー様も引き続き募集していますので、是非ご相談頂きたいです。」
–ありがとうございました。
今回は、AIと人の分業体制を構築し、品質の高いデータ化を実現する仕組みを構築した株式会社ユニメディアへのインタビュー記事でした。
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