GoogleのAIアシスタント「NotebookLM」、バージョンアップで日本語サービスの提供を開始
最終更新日:2024年08月07日
Google社は、2024年6月6日、同社のAIアシスタント「NotebookLM」について日本語でもサービスの提供を開始したと発表した。
「NotebookLM」は、AIを活用してリサーチ/執筆などの支援を行うサービスだ。日本語のサービス提供は、 「Gemini 1.5 Pro」を搭載したバージョンアップ版「NotebookLM」のリリースとして行われており、今後「NotebookLM」は200以上の国/地域にて提供を順次開始する予定となっている。
<本ニュースの10秒要約>
- AIを活用してリサーチ/執筆などの支援を行うGoogle社の「NotebookLM」
- 「Gemini 1.5 Pro」を搭載したバージョンアップ版で、日本語対応を実現
- 高度な推論機能により用途はさらに拡張、予想を超えた活用例の誕生に期待も
多様な用途で活用されているAIアシスタント「NotebookLM」
Google社は2023年の夏、AIアシスタントとして「NotebookLM」を発表した。同サービスにおいてGoogle社が目指したのは、複雑な資料の理解/精査と、情報からの新たな類似性の発見、そして下書きなどをすばやく作成することを支援するツールの実現だ。実際に「NotebookLM」は、アップロードされた研究論文/取材記録/ビジネスドキュメントなどのソースから重要な内容を理解し、ユーザへのサポート提供を実現。米国にて提供が開始されて以来、多様な用途で活用されるようになった。
提供開始初期の「NotebookLM」は、作家/学生/教育関係者との緊密な連携に基づいて開発された経緯を反映し、研究や執筆活動に多く活用されている。例えばベストセラー作家のウォルター・アイザックソンは、新作執筆のためのリサーチに「NotebookLM」を活用。また、膨大なアーカイブから脚本/ストーリーのアイデアを見つけ出す必要があるドキュメンタリーやポッドキャストの制作者などは、特に「NotebookLM」に期待を持って受け入れている。
多言語への対応を実現し、様々な新機能も導入
「NotebookLM」の日本語サービス提供は、バージョンアップによって実現した。このバージョンアップにおいて「NotebookLM」は、Google社が開発したマルチモーダルモデル「Gemini 1.5 Pro」を新たに搭載。英語で提供していた状態から多言語への対応を実現し、また様々な新機能も導入するに至っている。
例えば、「Gemini 1.5 Pro」のネイティブなマルチモーダリティによって「NotebookLM」は、スライドやドキュメントに映り込んだ画像/グラフ/図についても質問ができるようになった。生成した回答の裏付けとなる証拠を示す際も、画像の引用を含めることが可能となっている。
また、Googleドキュメント/PDF/テキストファイルに加えて、GoogleスライドやWeb上のURLをソースとして新たにサポート。インラインでの引用によってソース内の参照箇所へ直接移動できるようにもなり、参照元における文言/文脈の精査やファクトチェックが従来より容易になった。
「Gemini 1.5 Pro」の高度な推論機能で、用途はさらに拡大
バージョンアップした「NotebookLM」についてGoogle社は、「Gemini 1.5 Pro」の高度な推論機能などによりその用途はさらに広がると考えている。例として、地方自治体の活動においてローカルニュースレターを「NotebookLM」を活用して作成したトーマス・ゴーム氏や、営業電話の文字起こしと分析によって効果的なトレーニングやコーチングを実現したコンサルタントのビクター・アデフイエ氏などを紹介。また、14,000人のメンバーを擁する「Discord」コミュニティの協力により、予想を超えた活用例の誕生にも期待している。
参照元:Google社
LLMについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。
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