アクセンチュア、AI Refineryプラットフォームの拡充と新たなAIエージェントビルダーの追加を発表
最終更新日:2025年04月16日

アクセンチュアは2025年4月15日、AIエージェント導入のさらなる加速に向けて、AI Refineryプラットフォームの拡充と新たなAIエージェントビルダーの追加を発表した。
これにより、コーディング不要で高度な推論機能を備えるAIエージェントの構築が容易になり、企業の業界固有のビジネスプロセス再構築を支援する。
- コーディング不要のAIエージェントビルダー導入によりビジネスユーザーが迅速にAIエージェントを構築・カスタマイズ可能に
- NVIDIAの推論機能を活用した50以上の業界特化型AIエージェントソリューションを開発中で年末までに100超へ拡大予定
- ESPN、HPE、Noli、国際連合などがAccenture AI Refineryを活用し業務プロセス変革やファン体験向上を実現
アクセンチュアが発表したAI Refineryプラットフォームの拡充と新たなAIエージェントビルダーの追加により、プログラミングの知識やスキルを持たない一般のビジネスユーザーでも、AIエージェントを迅速に作成し、必要に応じてカスタマイズできるようになった。
このAIエージェントビルダーはNVIDIA AI Enterpriseを活用して構築されており、ビジネスの意思決定者がポリシーの変更、競合他社による新製品の市場投入、予想外の顧客反応、需要の変動など、変化するビジネスニーズや市場環境に基づいて、AIエージェントの作成やカスタマイズを行うことを可能にする。
コーディングが不要であるため、エンジニアや技術サポートチームに依存することなく、ビジネスユーザー自身がAIエージェントに変更を加えることができ、企業に俊敏性をもたらす。
アクセンチュアは、NVIDIA Llama Nemotron AIモデルを活用した新たな業界特化型のAIエージェントソリューションを開発している。
これらのソリューションは企業に信頼性のある高度な推論機能を提供し、AIエージェントが自律的に動作し、より正確で透明性と制御性を備えた意思決定を可能にする。
今後数か月で50を超える業界特化型のAIエージェントソリューションの開発に取り組み、年末までに100を超えるソリューションを開発することを目指している。
現時点では通信、金融サービス、保険、製造、ヘルスケア、小売など幅広い業界向けのソリューションが利用可能だ。
AI Refinery™とAIエージェントソリューションの活用事例として、ESPNはアクセンチュアと協力し、AIアバター「FACTS」を通じてファンの体験を革新している。
HPEはHPE Private Cloud AIとAccenture AI Refinery™を組み合わせた新しいエージェントAIソリューションを開発し、調達や支出管理などに展開予定だ。
ビューティーテックスタートアップのNoliはAI駆動型の美容ショッピングプラットフォームで、個々のニーズに応じた商品選定と科学的根拠に基づく商品を推奨している。
国際連合は150以上の言語をサポートする多言語調査エージェントを開発し、持続可能な開発目標に関する質問に回答する研究者として機能させている。
アクセンチュアの最新調査によると、企業の3分の1以上が業界向けにカスタマイズされたソリューションを導入しており、これらの組織は期待を超えるROIの実現性が3倍高い傾向にある。
AI Market の見解
アクセンチュアのAI Refineryプラットフォームの拡充は、エンタープライズAI市場における重要な進展と言える。
特に注目すべきは、技術知識を持たないビジネスユーザーがコーディング不要でAIエージェントを構築できる点であり、これはAI活用の民主化につながる動きである。
業界特化型のAIエージェントソリューションの拡充は、汎用的なAIツールではなく、各業界の特性に合わせたカスタマイズが進んでいることを示している。特に通信、金融、保険などの業界では、コールセンター業務や引受業務など、具体的な業務プロセスの変革が進むと想定される。
NVIDIAとの連携強化も技術的優位性を確保する戦略として理解でき、今後エンタープライズAI市場ではこうした業界特化型のソリューション競争が活発化すると考えられる。
参照元:Accenture
AIエージェントに関するよくある質問まとめ
- AIエージェントビルダーは誰でも利用できるのですか?
はい、AIエージェントビルダーはプログラミングの知識やスキルを持たない一般のビジネスユーザーでも利用できるように設計されています。
NVIDIA AI Enterpriseを活用して構築されており、コーディングが不要なため、エンジニアや技術サポートチームに依存することなく、ビジネスユーザー自身がAIエージェントの作成やカスタマイズを行うことができます。
- アクセンチュアの業界特化型AIエージェントソリューションはどのような業界で利用できますか?
現時点では通信、金融サービス、保険、製造、ヘルスケア、小売など幅広い業界向けのソリューションが利用可能です。
具体的な活用例としては、コールセンター業務、保険の引受業務、企業の財務業務、銀行の債権取引業務などがあります。
アクセンチュアは今後数か月で50を超える業界特化型のAIエージェントソリューションを開発し、年末までに100を超えるソリューションの提供を目指しています。

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