明治安田生命✕アクセンチュア、5年間で全社員3.6万人にAIデジタル秘書を導入、2030年までの大規模DX変革へ
最終更新日:2025年01月17日

アクセンチュア株式会社は2025年1月16日、明治安田生命保険相互会社と2030年3月までのパートナーシップ契約を締結し、全社横断的なDXプログラムを開始したことを発表した。
生成AIなどの先端技術を活用し、全国約36,000人の職員一人ひとりに寄り添うデジタル秘書「MYパレット」の導入を進める。2024年10月から営業職員向けに導入を開始しており、今後は全職員への展開を目指す。また、DXを主導できる人材300名の育成を通じて、持続可能な企業変革を推進する。
<本ニュースの10秒要約>
- アクセンチュアと明治安田生命が2030年までの大規模DX契約を締結し、生成AIを活用した業務改革を全社展開
- 全国36,000人の職員へのAIデジタル秘書導入により、顧客対応力強化と業務効率化を同時実現
- DX推進の中核となる300名の人材育成を通じて、持続的な企業変革の実現を目指す体制を構築
デジタル秘書「MYパレット」の特徴と効果
2024年10月に導入されたデジタル秘書「MYパレット」は、顧客の属性や趣味嗜好、地域のイベント情報など多様なデータをAIが瞬時に分析し、営業職員に最適なコミュニケーションのアドバイスを提供する。
さらに、顧客訪問時の情報入力を簡素化し業務負荷を最小限に抑えることで、より細やかな顧客サービスの実現を可能にする。今後は機能を拡張し、営業職員以外の全職員への展開を進める計画だ。
包括的な組織変革とDX人材育成
アクセンチュアは、データ・AIのエキスパート、業界専門のコンサルタント、ITエンジニア、顧客体験設計の専門家など、多様な人材を横断的に組み合わせたチームを編成。「Total Enterprise Reinvention」の考えのもと、将来的な市場環境の変化にも対応可能なデータ駆動型経営基盤の整備を進める。また、これらの取り組みを将来にわたって明治安田生命が主導できるよう、300名のDX人材の育成を行う。
両社トップのビジョンと期待
明治安田生命の永島英器社長は、デジタル技術の活用と人の役割の高度化を併進させ、生命保険会社の役割を超える価値創造を目指す姿勢を示した。アクセンチュアの江川昌史社長は、人とデジタルの効果的な融合による新たな価値提供を通じて、デジタル時代における企業の理想像を社会に提示する意義を強調している。
AI Market の見解
本プロジェクトは、生成AIの実用化における重要なマイルストーンとなる。特に36,000人規模での全社的なAIデジタル秘書の導入は、企業におけるAI実装の新たなモデルケースを示すものだ。また、300名規模のDX人材育成は、単なるAI導入に留まらない持続的な組織変革の実現を可能にする。
この取り組みは、人とAIの共生という課題に対する具体的な解を示すものであり、今後の企業のAI導入戦略に大きな影響を与えるだろう。保険業界に限らず、大規模な組織変革を目指す企業にとって、重要な参考事例となる。
参照元:accenture

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