パーソナルAIのオルツ、親しみを持てる個性を備えた「AI学習アシスタント」の実証実験を東京書籍と開始
最終更新日:2023年11月22日
株式会社オルツは、2023年11月20日、「AI学習アシスタント」の開発に向けた実証実験を東京書籍株式会社と共に開始したと発表した。
オルツは、パーソナルAIの開発/実用化に取り組む企業だ。「AI学習アシスタント」は、個性を備えたAIが親身なフィードバック/サポートを提供する学習サービスとして開発されており、オルツの大規模言語モデル「LHTM-2」を基盤とするノーコード生成AIプラットフォーム「altBRAIN」が活用されている。
<本ニュースの10秒要約>
- パーソナルAIのオルツと教科書大手の東京書籍が、共同で「AI学習アシスタント」を開発
- 個性が異なるAIを「altBRAIN」で複数生成、学習者はAIに親しみを持つことで学習を継続
- 学習者にとって個別最適の学習環境を実現。教師/高度専門人材の不足という課題も解消へ
ノーコード生成AIプラットフォーム「altBRAIN」のオルツ
オルツは、2014年11月の設立時より「人の非生産的労働からの解放を目指す」ベンチャー企業として、パーソナル人工知能やAIクローンの開発に取り組んでいる。AIの対話エンジンを開発する一方で、開発の中で生まれた音声認識テクノロジーを活用して「AI GIJIROKU」などのSaaSプロダクトも開発/提供。同社のAI技術に対する一般社会の期待も大きく、2023年9月までに累計調達額は80億円を越えている。
同社は2023年9月、ノーコード生成AIプラットフォームとして「altBRAIN」の提供を正式に開始した。「altBRAIN」は、事実性を重視した大規模言語モデル「LHTM-2」をノーコードで利用できるプラットフォームであり、人間の個性をシミュレートした「BRAIN」を広範な分野で容易に作成できる。「ゲーム攻略BRAIN」「問診BRAIN」といった技術/職能に特化した「BRAIN」に加えて、織田信長といった偉人や著名人のキャラクターをシミュレートした「BRAIN」も作成が可能だ。
AIがそれぞれの個性を活かして学習を支援
今回オルツが東京書籍と共に開発する「AI学習アシスタント」は、学習者一人ひとりに向けた適切なフィードバック/サポートを、AIがそれぞれの個性を活かして提供する学習サービスだ。サービス内では、性格/嗜好など個性が異なるAIを、「altBRAIN」を用いて複数生成。学習者は、自分の好きな個性を持つAIに親しみを持つことで学習を継続でき、専門知識の効率的な理解/習得に留まらない学びを得ることができる。
「AI学習アシスタント」の実証実験は、教育領域における大規模言語モデル活用の新たな取り組みとなる。同サービスの開発/実用化を通じて両社は、学習者にとって個別最適の学習環境を実現するとともに、教師/高度専門人材の不足という現在の教育領域における社会課題の解消も目指す。
教育領域におけるAIの可能性を追求、新たな学習体験を提供
今回の実証実験をオルツと共に行う東京書籍は、小・中・高等学校の教科書発行部数が最多である教科書業界最大手の出版社だ。近年はデジタル教科書をはじめとする教育用デジタルコンテンツの開発・販売にも注力しており、2025年の大阪・関西万博においても未来の学びに関する展示を予定。新しい時代に挑戦する個性的/創造的な人材の育成を目指し、様々な取り組みを進めている。
両社は今後も、教育領域におけるAIの可能性を追求して新たな学習体験を提供すると共に、生成AIと共創する未来の学びの形も提示し、より豊かな社会の実現に貢献するとしている。
参照元:PRTIMES
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