SWAT Mobility Japan、大阪府豊能町のAIオンデマンド交通実証実験に運行アプリ「SWAT Move」提供
最終更新日:2024年06月27日
SWAT Mobility Japan株式会社は、大阪府豊能町において実施されるAIオンデマンド交通実証実験に対して、運行アプリ「SWAT Move」を提供すると発表した。
SWAT Mobility Japanは、オンデマンド交通運行システムや物流配送最適化システムの開発・提供を手がける企業だ。豊能町での実証実験は、同町における地域公共交通の課題解決に向けて実施されるものであり、同町のスマートシティアプリ「とよのんコンシェルジュ」と「SWAT Move」との連携も行われる。
<本ニュースの10秒要約>
- 最少の車両で乗客を効率よく送迎でき、交通事情を考慮して走行スピードも設定できる「SWAT Move」
- 人流データなどを分析、公共交通の維持が難しい豊能町に最適なパラメーターや走行スピードを算出
- 豊能町のスマートシティアプリ「とよのんコンシェルジュ」とも連携、テクノロジーの社会実装を進める
路線バス交通分析ツールなどを開発しているSWAT Mobility
SWAT Mobility Japanは、シンガポールに本社を置くモビリティスタートアップ企業・SWAT Mobility社の日本法人だ。SWAT Mobility社は、高精度のルート最適化技術の開発を進めると共に、独自のルーティングアルゴリズムを駆使したオンデマンド相乗りサービスを世界各地で展開している。
日本法人であるSWAT Mobility Japanも、オンデマンド交通運行システムや路線バス交通分析ツール、物流配送最適化システムの提供を通じて、日本国内における人・モノの移動に関する課題解決を推進。最少の車両台数で多くの乗客を効率よく送迎でき、現地の交通事情やサービス水準を考慮して走行スピードなども設定できる「SWAT Move」の提供も手がけている。この「SWAT Move」の提供により同社は、公共交通の維持が難しい状況にあった豊能町にて実証実験に参画することとなった。
移動需要を満たせるパラメーターや走行スピードを算出
豊能町における公共交通維持の課題は、高齢化と人口流出、そして路線バスの利用者減少および乗務員不足より生じている。高齢化と人口流出については以前から高い問題となっていたが、コロナ禍の影響による移動制限および生活様式の変化により公共交通の規模がさらに縮小。維持そのものが困難な状況に陥っていた。
この課題の解消に向けてSWAT Mobility Japanは、豊能町の人口動態や店舗・施設データと、同町における路線バスとデマンドタクシーの運行データを活用し、既存の公共交通の分析を実施。さらに人流データも活用することで、住民が実際に行っている移動の可視化・分析を実現した。この結果から同社は、同町の移動需要を満たせるパラメーターや走行スピードを算出。このパラメーターを「SWAT Move」に設定し、実証実験に提供する。
ワンボックス車両3両の運行最適化を実現
豊能町でのAIオンデマンド交通実証実験は、同町と阪急バス株式会社、そして京都タクシー株式会社によって2023年2月1日~2月28日に実施される。実験内では、乗車定員8人のワンボックス車両3両が運用され、運用システムとして「SWAT Move」を使用。運行は同町西地区にて不定期に実施され、配車時間は9:00~17:00、実証実験期間中の運賃は無料となっている。
同町の利用者は、電話に加えて「SWAT Move」を通じても配車予約が可能となる。「SWAT Move」はまた、
同町とコンパクトスマートシティプラットフォーム協議会が公民連携で構築したスマートシティアプリ「とよのんコンシェルジュ」とも連携。「とよのんコンシェルジュ」からの予約には、利用特典なども設定している。
SWAT Mobility Japanは今後も、テクノロジーの社会実装を通じて「Empowering the world to move more with less」というビジョンの実現を追求するとしている。
参照元:PRTIMES
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