パナソニックが高齢者施設利用者とご家族のウェルビーイングを向上させる「テレさんぽ日記」の実証実験を開始
最終更新日:2025年02月18日

パナソニック ホールディングス株式会社は、2025年2月より、パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社およびリハプライム株式会社と共同で、高齢者施設利用者と離れて暮らす家族をつなぐソリューションサービス「テレさんぽ日記」の実証実験を開始する。
本サービスは、既存の運動支援ソリューション「テレさんぽ」に、京都大学・香川大学との共同研究で開発中のAI技術を組み合わせ、施設での活動記録を通じて家族間のコミュニケーションを促進する。実証実験では、リハプライムが運営する2つの施設において、利用者と家族の参加型モニター実験を通じて、サービスの効果検証と事業性の実証を行う予定だ。
<本ニュースの10秒要約>
- 運動支援「テレさんぽ」とAI技術を組み合わせ、高齢者施設での活動記録を家族と共有する新サービスを開発
- 施設内の交流、離れた家族との絆、家族間のコミュニケーションという3つのウェルビーイング体験を創出する取り組み
- パナソニック2社、リハプライム、2大学による産学連携の実証実験を2025年2月から開始、AIと学術知見を融合
サービスの特徴と実証実験の詳細
「テレさんぽ日記」は、施設利用者が運動時のデータや日常の様子を記録し、それを他の利用者や施設職員と共に日記として作成できるサービスだ。作成された日記は離れて暮らす家族と共有され、相互のコミュニケーションツールとして機能する。システムは、利用者の運動データやコミュニケーションパターンを分析し、個々の家族の特性に合わせて最適な情報共有方法を提案する。
実証実験は2025年2月から4月頃まで、リハプライムが運営する「コンパスウォーク西上小町」「コンパスウォーク大宮西口」の2施設で実施される。この期間中、利用者と家族の参加型モニター実験を通じて、3つのウェルビーイング体験の創出効果とビジネスモデルとしての実現可能性を検証する。また、施設職員の業務効率化への影響や、利用者の健康状態の変化についても詳細な調査を行う予定だ。
産学連携による技術開発体制と研究基盤
本プロジェクトでは、パナソニックグループが持つAI技術とくらしに関するデータアセットを基盤として、京都大学柴田悠研究室の幸福研究の知見、香川大学山中隆史研究室・北村尊義研究室のコミュニケーションUXの知見を組み合わせている。
パナソニックHDが全体の企画とシステム開発を統括し、パナソニックE&Cがテレさんぽシステムの提供と運用を担当。リハプライムは実証フィールドの提供と利用者サポートを行う。さらに、株式会社DOKOSOREによるUI/UXデザイン、株式会社andweeによる情報発信など、専門企業との協力体制も構築。ユースコミュニケーションズが事業性実証のサポートを行い、プロジェクト全体で多角的な検証を可能にする体制を整えている。
各組織が持つ専門性を最大限に活かし、技術面から運用面まで総合的なソリューション開発を目指す取り組みとなっている。
FAMILICOプロジェクトの展望と社会的意義
本サービスは、パナソニックHDが推進する「FAMILICO」プロジェクトの重要な取り組みとして位置づけられる。このプロジェクトでは、進学、就職、結婚、出産、育児、引越、病気、介護、終活など、様々なライフステージにおける家族の形態変化に応じて最適な支援を提供することを目指している。
パナソニックHDは、AIを活用したビジネス変革を推進する「Panasonic Go」イニシアティブのもと、2040年の未来社会を見据えた「技術未来ビジョン」を策定。創業者・松下幸之助が掲げた「物心一如の繁栄」の実現に向け、人々のくらしに寄り添ったソリューションサービスの社会実装を進めていく方針だ。高齢化が進む現代社会において、テクノロジーを活用した新しい家族コミュニケーションの形を提案する本プロジェクトの成果は、今後の介護・福祉分野における重要な指針となることが期待される。
AI Market の見解
本サービスは、高齢化社会における重要課題である家族間コミュニケーションの維持・促進に対して、技術的かつ人間中心的なアプローチを提示している。特筆すべきは、単なる情報共有ツールの開発に留まらず、運動支援と日記作成という具体的な活動を軸に、複数のステークホルダー間の自然な交流を促す設計思想だ。パナソニックグループのAI技術と、京都大学・香川大学の学術的知見を組み合わせた産学連携による研究開発体制は、理論と実践の両面から課題解決にアプローチする優れたモデルと評価できる。
また、リハプライムの実践的な介護サービスのノウハウを活用することで、現場のニーズに即したサービス開発が可能となっている。実証実験の結果次第では、本サービスは高齢者福祉分野におけるデジタルトランスフォーメーションの新たなスタンダードとなる可能性を秘めている。特に、AIによる個別最適化と人間的な温かみを両立させる approach は、今後の介護・福祉サービスのあり方に大きな示唆を与えるものと考えられる。

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