AI教習所と損保ジャパン、運転寿命を延伸する「運転の人間ドック」の実現に向けて共同研究を開始
最終更新日:2024年06月11日
AI教習所株式会社と損害保険ジャパン株式会社は、2024年6月10日、「運転の人間ドック」構想の実現を目的とする共同研究契約を締結したと発表した。
この共同研究は、高齢ドライバー/ペーパードライバーの増加や物流/運送業界のドライバー不足といった交通問題に対応すべく、開始された取り組みだ。AI教習システムやデータドリブンな運転評価を用いて、運転寿命延伸などにつながる新ソリューションの検討/開発を図る。
<本ニュースの10秒要約>
- 自動運転技術とAIを活用して運転教育に取り組むAI教習所が、損保ジャパンと共同研究
- 高齢者を含む個人や法人ドライバーの運転寿命延伸などを図る「運転の人間ドック」
- センシング技術を活用してデータを収集、複合的に検証して高精度に課題を解決
社会問題となっている高齢ドライバーの事故
近年、高齢ドライバーによる交通事故の増加は社会問題となっている。しかし、事故の未然防止に向けた行政などの取り組みは未だ不十分であり、広く交通事故を防ぐためには運転者自身が認知機能/運転技能の維持や向上を続けることが重要だ。
こうした課題を解消すべく、AI教習所と損保ジャパンは今回の共同研究を開始した。AI教習所は、自動運転技術とAIを活用して、より質の高い運転教育に取り組む企業だ。損保ジャパンは、SOMPOホールディングスの中枢を担う損害保険会社であり、テレマティクス技術を活用した安全運転支援サービスも展開している。共同研究では、両社が持つデータやノウハウを共有することで「運転の人間ドック」の実現を目指す。
運転者の健康状態や運転能力の総合的評価を実現
両社が共同で開発する「運転の人間ドック」は、複合視点による運転評価に基づいて、高齢者を含む個人や物流/運送業界などの法人ドライバーの運転寿命延伸などを図るソリューションだ。医療などの関係者とも連携して、運転者の健康状態や運転能力の総合的評価を実現し、適切なサポート/トレーニングの提供も推進。より精度の高い診断や、行動変容へつながる効果的なトレーニング手法を創造することで、安心で安全な運転継続を促す環境の形成を図る。
この研究においてAI教習所は、同社のAI教習システムを活用した運転技能に関わる各種データの収集/提供と、運転トレーニング手法の開発を担う。また、全国の教習所との連携によって車両および実証実験場も提供する。損保ジャパンは、テレマティクス技術を活用したドライブレコーダーなどの安全運転支援サービスを通じて、運転挙動に関わる各種データの収集/提供を担当。加えて、SOMPOグループの連携や幅広い業種との接点も活用した、多様な属性の実証実験参加者の募集/提供も行う。
より高精度な課題解決に取り組む
AI教習所と損保ジャパンは今後、様々なセンシング技術を活用してデータを収集し、獲得したデータを複合的に検証することでより高精度な課題解決に取り組む予定だ。多様なデータ収集のためにパートナー連携をさらに進め、蓄積したリアルデータの利活用も深めることで、個々のドライバーに最適な運転評価方法の開発を推進。また、その評価に基づいた効率的かつパーソナライズ化されたトレーニングを提供することで、安心で安全な運転継続を促すエコシステムの形成を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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