BlueMeme、三井情報と「デジタルレイバーサービス」を2023年度に提供開始へ
最終更新日:2022年08月15日
株式会社BlueMemeは、2022年8月12日、三井情報株式会社と共同で「デジタルレイバーサービス」の提供を2023年度に開始すると発表した。
BlueMemeはローコード開発基盤「OutSystems」を日本で初めて導入した企業であり、三井情報はIT戦略立案やDX推進を支援している企業だ。「デジタルレイバーサービス」は、ローコードを活用したシステム開発における自動化領域の拡張を支援するソフトウェアを開発し、より効率的なシステム開発の実現が目指される。
<本ニュースの10秒要約>
- ローコードを活用したシステム開発において自動化領域を拡張
- 「AIを活用した仮想労働者」としてテスト自動化ツールなどを導入し、工数を削減
- システム開発業務を労働集約型から知識集約型へと変革し、大規模案件への迅速な対応が可能にする
「デジタルレイバーサービス」開始の背景
従来のシステム開発では、エンジニア不足が開発工程のボトルネックとなっていた。また少人数での開発を可能にするローコード開発においても、加速するDXの流れを受けて「システム開発内製化」の動きが急速に高まっており、この新たな需要に応える体制作りが喫緊の課題となっている。
システム開発の問題は、エンジニア不足だけに留まらない。プログラマーの作業を自動化するローコード技術を活用したシステム開発にも、課題は存在する。
例えば、コード生成の自動化によりプログラミングが不要になっても、アプリケーションの構造を示すアプリケーションモデルの作成は必要だ。テストの品質を上げるためにテスト自動化ツールを導入すると、今度はテストの手順を記述したテストスクリプトの作成により工数が増加する。設計・コーディングの部分だけであれば効率が上がっても、全工程で見渡した場合は効率化の改善余地がまだまだ多い。
AIを活用した仮想労働者、「デジタルレイバー」
これらの課題を解決する戦略のひとつとして今回、BlueMemeと三井情報は「デジタルレイバーサービス」を共同で推進するに至った。同サービスにおける「デジタルレイバー」について両社は、「AIを活用した仮想労働者」というイメージを規定。サービス内では、これまで人が行っていた作業をAIなどのソフトウェアに置き換え、自動化領域のさらなる拡張を図る。
同サービスでは、業務モデルの自動生成やローコード自動設計、またテスト自動化ツール導入に伴う工数の削減が可能となる。さらに、テストケースの自動設計とテストデータおよびテストスクリプトの自動生成を実現し、ローコードを活用したシステム開発のさらなる効率化と生産性の向上を推進する。
2022年度中にトライアル実施、2023年度以降に本格導入
「デジタルレイバーサービス」は、既にその一部が試験的に使用できる状態にあり、2022年度中には実案件でのトライアル実施も予定。このトライアルを経て、2023年度以降には本格導入も予定されている。BlueMemeと三井情報は今後、「デジタルレイバーサービス」によりシステム開発業務を労働集約型から知識集約型へと変革し、より多くの大規模案件への迅速な対応が可能な体制構築を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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