IDOM CaaS Technology、自動車の未来残価を予測するAIをセカンドサイトアナリティカと共同開発
最終更新日:2024年08月02日
株式会社IDOM CaaS Technologyは、2024年2月20日、自動車の未来残価を高精度で自動予測するAIモデルを開発したと発表した。
IDOM CaaS Technologyは、月額カーライフサービス「ノレル」の運営などを手がける企業であり、同サービスの適正価格での提供を実現すべく未来残価予測モデルを開発するに至った。なおこの開発は、AI開発に取り組むセカンドサイトアナリティカ株式会社と共同で行われている。
<本ニュースの10秒要約>
- 月額カーライフサービス「ノレル」のIDOM CaaS Technologyが開発したAIモデル
- 自動車の車両生涯価値算出で最も重要となる残価を、6年にわたり高精度に算定
- セカンドサイトアナリティカと共同で開発、サブスクサービス市場を大きく革新
中古車買取専門店「ガリバー」をルーツとするIDOM CaaS Technology
IDOM CaaS Technologyは、中古車買取専門店「ガリバー」をルーツとする企業であり、「ガリバー」運営時より蓄積した自動車関連ノウハウを活かす形で現在はカーリース事業/レンタカー事業/カーシェアリング事業を展開。「乗りたい、を叶える。乗れない、をなくす。」というミッションを掲げて、「ノレル」の運営なども手がけている。
「ノレル」は、マイカー所有における利用者の負担を可能な限り省いた月額カーライフサービスだ。サブスクリプション方式を採用することで支払い/管理の手間や金銭的負担を抑え、また「ガリバー」のネットワークを活かして様々なメーカーの自動車を利用できるシステムを実現。サブスクリプションサービスでの提供実績台数は、2万台以上におよぶ。
カーリースや残価設定ローンにおいて極めて重要な残価の算出
IDOM CaaS Technologyが今回開発した未来残価予測モデルは、自動車の車両生涯価値を算出する際に最も重要な構成要素である残価を、6年にわたり高精度に算定するものだ。
残価(正式名称を「残存価値」)は、一定の期間が経過したタイミングでの車両の売却価格を指す。カーリースや残価設定ローンの多くは、契約年数が満了した時点での車両の残価を予測した上で、車両本体価格からこの残価を差し引いた金額を月額料金として支払うシステムを採用している。
「ノレル」もこのシステムによって運営されており、残価の精密な算出は極めて重要となる。
IDOM CaaS Technologyではこれまで、車両の残価予測を人力で行っていた。しかし、より正確な未来予測と業務を効率化の実現に向けて、セカンドサイトアナリティカと共同でAIモデルを開発するに至った。
正確な残価を根拠にして柔軟なプライシングも可能に
両社が開発したAIモデルでは、「車種名」「年式」「走行距離」に加えて「色」「特定装備の有無」「今後の想定走行距離」といったデータも参照して将来残価を予測する。全48のモデルを構築することで車種それぞれに合わせた高精度な残価予測を実現し、正確に算出した将来残価を根拠にした柔軟なプライシングも可能にしている。
このAIモデルについてIDOM CaaS Technologyは、自動車のサブスクリプションサービス市場において大きな革新をもたらすものと自負。今後は、残価などをタイムリーに管理できる機能の搭載を進めると共に、ガソリン車/ハイブリッド車のみならずEV車にも対応した残価予測モデルの開発を進めるとしている。
参照元:PRTIMES
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