NECが企業の専門業務を自動化する次世代AIエージェントを発表、意思決定業務の効率化を実現へ
最終更新日:2024年11月28日
2024年11月27日、NECは高度な専門業務の自動化を実現するAIエージェントの提供を2025年1月から開始すると発表した。このAIエージェントは、同社開発の生成AI「cotomi」を核に、ユーザーの入力から自律的にタスクを分解し、必要な業務プロセスを設計する。
さらに、各タスクに最適なAIやITサービスを選択・実行することで、経営計画や人材管理、マーケティング戦略などの意思決定業務を自動化する。
<本ニュースの10秒要約>
- ユーザーの入力から自律的にタスクを分解し、最適な業務プロセスを設計するAIエージェントの実用化
- 経営計画、人材管理、マーケティング戦略など、高度な専門知識を必要とする業務の大幅な効率化を実現
- 2025年度末までに生成AI関連事業で約500億円の売上目標を掲げ、サービス拡充を推進
AIエージェントの技術的特徴
NECのAIエージェントは、同社開発の生成AI「cotomi」を中核に据え、複数のAIとITサービスを連携させている。ユーザーが入力した業務内容から最終成果物を設定し、社内外の情報収集、分析、プログラムの生成・実行など、複数のタスクに分解する。
各タスクには、LLM、検索エンジン、図表文脈理解機能など、最適なツールを自動選択し実行する仕組みを採用している。
業務効率化への具体的アプローチ
従来の生成AI活用では、適切なプロンプト作成や複数AIの組み合わせが必要で、高度な専門知識と時間、コストが課題だった。
新サービスは、例えば「キャリア採用者の育成戦略を作りたい」という入力から、自動的に育成計画書作成に必要な情報収集、分析、文書作成までのプロセスを実行する。これにより、専門知識がないユーザーでも高度な業務成果を得ることが可能になる。
事業展開とDX戦略
NECは2025年度末までに生成AI関連事業で約500億円の売上を目指している。今後は業務や機能に特化したAIエージェントのサービス拡充を進める
。また、DXに関してはビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸で、戦略構想コンサルティングから実装までのEnd to Endサービスを提供し、「Value Driver」としての進化を目指している。
AI Market の見解
NECの新AIエージェントは、既存の生成AIの課題であった専門知識要件とプロンプトエンジニアリングの障壁を解消する画期的な取り組みだ。
特に、複数のAIやITサービスを自律的に連携させる技術は、企業における意思決定プロセスの効率化に大きな影響を与えるだろう。500億円という売上目標は、日本企業のAI活用における大きな転換点となる可能性を示唆している。
参照元:NEC
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