Solafune、ライセンスフリーの衛星データ提供に向けてGenerative AIをMicrosoft社と共同開発
最終更新日:2023年02月16日
株式会社Solafuneは、2023年2月13日、衛星データ向けGenerative AI(生成AI)の開発を、米Microsoft社と協業する形で開始したと発表した。
Solafuneは、衛星データ解析事業などを手がける企業だ。今回のGenerative AI開発は、Microsoft社「Microsoft for Startups」の支援を受ける形で行われ、ライセンスフリーの衛星データ提供による衛星データ解析AIの開発促進が目指される。
<本ニュースの10秒要約>
- 上空から地上を撮影した画像を生成するGenerative AIを、米Microsoft社と開発
- 低コストでライセンスフリーの衛星データをAPIとして提供、衛星データ解析AIの開発を促進
- MicrosoftのGenerative AI技術も活用、将来的には都市開発/建築分野でも貢献
衛星データの活用に取り組んでいるSolafune
Solafuneは、社会課題や企業課題の解消を支援すべく、衛星データの活用に取り組んでいるスタートアップ企業だ。衛星データは、人工衛星が取得する様々な種類のデータのことであり、世界中の「陸・空・海」の事象や状況を把握することができるため、交通/エネルギー/防災/金融/物流など多くの産業で活用されている。
この衛星データの解析コンテストプラットフォームとして、同社は「Solafune」を運営。世界中の開発者が衛星データや地理空間データにアクセスし、データサイエンスに挑戦できる場を提供している。
低コストの衛星データ提供を実現すべく、Generative AIを開発
衛星データのビジネス利用は近年活性化しており、衛星データ解析技術の需要も高まり始めた。しかし、AIを活用した解析技術の開発には非常に多くのデータが必要である一方で、衛星データの取得コストは未だ高く、データのライセンスに関連する制限も多い。さらなる衛星データ活用を目指すSolafuneは、これらの課題が衛星データのAI解析の発展においてハードルになっていると判断。低コストの衛星データ提供を実現すべく、今回のGenerative AI開発に至った。
この開発では、上空から地上を撮影した画像を生成するGenerative AIを実現し、低コストかつライセンスフリーの衛星データをAPIとして提供することが目指される。Solafuneは、このGenerative AIにより衛星データ解析AIの開発ハードルを下げるとしている。
Generative AI分野をリードするMicrosoftが支援
Generative AI開発においてSolafuneが今回協業を行うMicrosoft社は、世界的なクラウドインフラ「Azure」を提供し、Generative AI分野で世界をリードしている企業だ。また、グローバルなエコシステム構築を目的とするスタートアップ支援プログラム「Microsoft for Startups」も展開している。
今回の協業も、「Microsoft for Startups」にSolafuneが採択される形で開始された。開発においてSolafuneは、「Azure」「Github」といったテクノロジーのサポートに加え、Microsoft社のパートナーネットワークを活用した専用のリソース提供も受けることになる。
Solafuneは今後、Generative AIによってライセンスフリーの衛星データを提供すると共に、将来的にはAI開発の学習用データとしてだけではなくクリエイティブなAIのアウトプットも行い、都市開発/建築といった分野への貢献も図るとしている。
参照元:PRTIMES
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