最終更新日:2024-07-25
ヘイロー・トラスト、AWSの支援を元にウクライナの地雷除去にAIを活用
2024年7月24日(2024年6月27日にEUで発表)、世界最大の人道主義地雷除去団体ヘイロー・トラスト(HALO Trust)は、アマゾンウェブサービス(AWS)から提供された400万USドル(約6億円)を活用し、ウクライナでの地雷除去活動を支援するAIおよび機械学習技術の試験導入を発表した。
この取り組みにより、ドローン画像を用いた戦闘残骸の検知プロセスが効率化され、より迅速かつ正確な地雷除去活動が可能になると期待されている。
<本ニュースの10秒要約>
- AWSからの支援でウクライナの地雷除去活動にAIを導入し、効率化と安全性の向上を目指す取り組み
- ドローン画像解析にAIを活用し、地雷や爆発物の迅速な探知と除去作業の優先順位付けを実現
- AWSのクラウドインフラを活用し、大量のデータを安全に保存・処理・分析・共有する方法を変革
AIを活用したドローン画像解析の導入
ヘイロー・トラストは、ウクライナ国内の地雷原上空で542回のドローン飛行を行い、11テラバイトものデータを収集した。このデータを活用し、AWSの支援により、今後数か月のうちにAIを利用したドローン画像解析の試験運用を開始する予定だ。
AIによる画像解析により、地雷や爆発物の迅速な探知が可能となり、除去作業の効率化と安全性の向上が期待される。
AWSクラウドインフラの活用
ヘイロー・トラストは、AWSのグローバルなクラウドインフラを大規模に利用し、世界30の国と地域でフィールドデータを収集する1,200人以上のスタッフが日々アップロードする膨大な量のデータを安全に保管・処理する。
AWSの投資により、ヘイロー・トラストはこれらのデータを効率的に処理し、最先端のクラウドインフラ内に安全に保管できるようになる。
AIおよび機械学習モデルの活用
ヘイロー・トラストは、AWSの機械学習サービスであるAmazon SageMakerを活用し、衛星画像から損壊した建物を識別するAIや機械学習アルゴリズムを実行している。
また、ウクライナにおけるオープンソース・マッピングプロジェクトでは、AWSがホスティングする中央のデータリポジトリに様々なオープンソースデータを統合し、爆発の脅威の性質を明らかにしている。
今後の展望
今回の支援により、ヘイロー・トラストはAIおよび機械学習技術をより多くの国で、より大規模に実行できるようになる。これにより、地雷除去活動における意思決定の質が向上し、より多くの人命を救うことが可能になると期待されている。
また、AWSのグローバルなクラウドサービスを活用することで、コスト削減、安全性強化、俊敏性向上が図られ、地雷除去活動のさらなるイノベーションが加速すると見込まれる。
参照元:AWS
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