ストックマークと産総研グループが自律型アイデア発想AIエージェントの共同研究を開始
最終更新日:2025年03月10日

ストックマーク株式会社と産業技術総合研究所(産総研)およびAIST Solutionsは2025年3月7日、これまでの共同研究で蓄積した大規模言語モデル(LLM)による自然言語処理技術をさらに発展させ、大量かつ高度な知識を熟知した人間でなければ生み出せないような新たなアイデアを発想可能な「自律型アイデア発想AIエージェント」の共同研究を新たに開始することを発表した。
- 特定の条件を理解したうえで発想を促す「強制発想法」と「ナレッジグラフ」技術を活用した自律型AIエージェントの開発による厳密性の高いビジネスプラン策定支援
- 自社技術の新たな用途探索提案や営業活動における提案資料作成など、ビジネス現場での実用性を重視した自律型アイデア発想AIエージェントの社会実装を目指す研究
- ストックマークの7年間にわたる独自ビジネスデータと300社からのフィードバック、産総研の自動言語生成研究の融合による実現性の高い自律型AIエージェント開発
この共同研究は、高い厳密性が問われるビジネスシーンでの活用を想定しており、膨大で複雑な情報が乱雑するビジネス現場においても、「自社技術の新たな用途を模索提案する用途探索」や「営業活動における提案資料作成」など、様々なシーンにおけるビジネスプランの策定を高い実現性をもってアイデアを発想可能なAIエージェントの開発を目指している。
従来の自由発想型のAIとは異なり、特定の条件を理解した上での発想を促す「強制発想法」や、一つ一つの概念を理解し概念同士を結びつける「ナレッジグラフ」等の最先端の生成AI技術を活用した研究となる。
ストックマークが蓄積した豊富な生成AIの社会実装ノウハウを駆使することで、実際のビジネスシーンでの活用を想定した自律型AIエージェントの開発が進められる。
産総研人工知能研究センターの研究員らは、これまでに未来についてのシナリオを生成する研究や金融分野における分析レポートの自動生成等についての研究成果を発表してきた。AI系トップ会議(IJCAI2024)でのワークショップ主催を通じAIから発想を得る技術の知見も蓄積してきている。
本共同研究では、これまでに開発した技術を基盤に、最新の自律型AIエージェント技術と融合させることでさらなる技術発展を目指すとともに、ストックマークとの協力により迅速な社会実装を行う計画だ。共同研究において特に注力するのは「強制発想法」「ナレッジグラフ技術」「蓄積された用途探索実績」の3つのポイントである。
まず「強制発想法」については、条件や枠組みにとらわれない自由発想では自律型AIエージェントによる発想が散漫してしまい、厳密性が求められるビジネス環境においては正確性や実現性の観点から業務定着が見込めないという課題に対応する。
自社技術(シーズ)やアウトプットとなる社会課題(ニーズ)を理解した環境下で発想を促すことで、起点と終点を定め、AIエージェントによる思考や発想が散漫にならずに要点をとらえた実現性の高いビジネスプランの策定を可能にする。
次に「ナレッジグラフ構築」については、ストックマークが言葉の意味を理解するだけでなく、言葉同士のつながりも理解できる技術を強みとしている。これにより、自社技術の特徴や自社固有の表現、業界ごとの専門的な知識・用語、その他複雑な社内外情報を正しく理解し、自律型AIエージェントによる発想の精度や実現性の向上を図る。
さらに「蓄積された用途探索実績」として、ストックマークがエンタープライズ企業300社からのフィードバックを得て7年間蓄積した良質で豊富な「ビジネスデータ」、独自に開発した「LLM」、最先端のAI技術を活用した「プロダクト」とともに、新規用途探索を目的としたエンタープライズ企業との実証実験実績を活用していく。
AI Market の見解
ストックマークと産総研グループによる自律型アイデア発想AIエージェントの研究は、生成AIをビジネス現場に定着させるための重要なアプローチだ。現在の生成AIは柔軟なアイデア創出は得意だが、ビジネスの現場で求められる「実現可能性」や「具体性」に欠ける面があった。
この研究では「強制発想法」により発想の起点と終点を定め、「ナレッジグラフ」で専門知識や企業固有の情報を構造化することで、この課題を克服しようとしている。
特に注目すべきは、産総研の先端研究とストックマークの実ビジネスデータ・実装ノウハウを組み合わせた点で、学術的進展と実用化を同時に追求している点が画期的だ。自律型アイデア発想AIエージェントが実現すれば、新規事業開発や研究開発の効率化、営業提案力の強化など、企業の競争力向上に直結する。
参照元:PR TIMES

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