弁護士ドットコムとPKSHA Technologyがリーガル領域に特化したLLM「リーガルブレイン」を共同開発
最終更新日:2023年11月02日
弁護士ドットコム株式会社は、2023年9月22日、生成AIを活用したリーガルブレインを株式会社PKSHA Technologyと共に開発すると発表した。
弁護士ドットコムは、サイト「弁護士ドットコム」の運営などを手がける企業だ。リーガルブレインは、リーガル領域に特化した日本初のバーティカルLLM(大規模言語モデル)であり、共同開発ではPKSHA Technologyが保有するLLM最適化ソリューション「PKSHA LLMS」などの技術を活用する。
<本ニュースの10秒要約>
- 弁護士ドットコム「Professional Tech Lab」にて、リーガルデータを学習させたLLMを開発
- リーガル領域特化型のLLMは日本初、PKSHA TechnologyのAIソリューション「PKSHA LLMS」も活用
- PKSHA TechnologyのPKSHA ReSearchが技術支援、リーガルブレイン構想の実現に向けて邁進
「プロフェッショナル・テックで、次の常識をつくる。」
弁護士ドットコムは、人々とプロフェッショナルとをつなぐポータルサイトとして「弁護士ドットコム」「税理士ドットコム」「BUSINESS LAWYERS」などを運営している。また、契約マネジメントプラットフォームとして「クラウドサイン」も提供。リーガル領域の知見とITテクノロジーを組み合わせる形で、「プロフェッショナル・テックで、次の常識をつくる。」というミッションの達成に取り組んでいる。
同社は2023年2月に、プロフェッショナル領域において新しいテクノロジーを用いたサービスの研究・開発を推進すべく、「Professional Tech Lab(プロフェッショナル・テック・ラボ)」を創設。このラボにおける開発事業の一環として、リーガルブレイン構想を打ち出した。このリーガルブレインは、あらゆるリーガルデータを学習させたバーティカルLLMであり、リーガル領域特化型のLLMとしては日本初となる。
AIソリューション開発やAI SaaS提供を行うPKSHA Technology
「Professional Tech Lab」において弁護士ドットコムは、弁護士向け業務支援サービス「copilot for lawyers(コパイロットフォーロイヤーズ)」の開発を推進する一方、リーガルブレインの開発も加速。そのための施策として、同社の社外取締役にして「Professional Tech Lab」のアドバイザーである上野山勝也氏が代表を務めるPKSHA Technologyに、技術支援を求めることにした。
PKSHA Technologyは、自社開発した機械学習/ディープラーニング領域のアルゴリズムを用いたAIソリューションの開発やAI SaaSの提供を行う企業だ。自然言語処理技術を用いた自動応答や画像・動画認識、また予測モデルといった多様な技術をベースとして、顧客/社会の課題解決を支援している。
LLM(大規模言語モデル)の処理を最適化するAIソリューションを活用
リーガルブレインの共同開発では、弁護士ドットコムが保有する膨大なリーガルデータおよびリーガルビジネスに関する経験ノウハウと、PKSHA Technologyのソリューション「PKSHA LLMS」や自然言語処理/機械学習/ディープラーニング技術に関わるアルゴリズムの知見が用いられる。
「PKSHA LLMS」は、LLM(大規模言語モデル)の処理を最適化するAIソリューションであり、開発はPKSHA Technologyの研究開発部門であるPKSHA ReSearchが行った。今回のリーガルブレイン共同開発においても、PKSHA Technology側はこのPKSHA ReSearchを通じて弁護士ドットコムに技術支援を行う。
弁護士ドットコムは今後も、リーガルブレイン構想の実現に向けて邁進するとしている。
参照元:PRTIMES
生成AI(ジェネレーティブAI)について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。LLM(大規模言語モデル)とは何か、どのような仕組みで動くのか、こちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
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