NVIDIAが次世代AI PCの全貌を公開。PCでAIエージェントを開発できる新基盤「NIM」とRTX 50シリーズGPU
最終更新日:2025年01月08日
2025年1月6日、NVIDIAはCESにて、RTX AI PC向けの新しい基盤モデル「NVIDIA NIM」マイクロサービスとAI Blueprintを発表した。同時に発表されたGeForce RTX 50シリーズGPUは、最大3,352兆演算/秒のAIパフォーマンスと32GBのVRAMを搭載。
2月からNIMマイクロサービスとAI Blueprintの提供を開始し、主要PC製造メーカーからNIM対応のRTX AI PCが続々と発売される予定だ。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- PC上でAIエージェントやクリエイティブワークフローを構築できる新基盤「NIMマイクロサービス」の提供開始
- 前世代比2倍のAI推論性能を実現する新GPU「RTX 50シリーズ」による高速なAI処理の実現
- デジタルヒューマン、コンテンツ制作などの事前構成済みワークフローを提供するAI Blueprintの実装
NIMマイクロサービスの特徴と機能
NIMマイクロサービスは、Black Forest Labs、Meta、Mistral、Stability.AIなど主要なモデル開発者の基盤モデルをRTX AI PC向けに提供する。
大規模言語モデル、ビジョン言語モデル、画像生成、音声、RAG用の埋め込みモデル、PDF抽出、コンピュータービジョンなど、幅広いユースケースに対応する。Windows Subsystem for Linuxを搭載したWindows 11 PCで、これらのサービスを簡単にダウンロード、セットアップ、実行できる。
Project R2Xとデジタルヒューマンの進化
NVIDIAは視覚機能を備えたアバター「Project R2X」を発表した。NVIDIA RTX Neural Facesという新しい生成AIアルゴリズムでレンダリングされ、Audio2Face-3Dモデルにより表情がアニメーション化される。
このアバターは情報提供、デスクトップアプリ支援、ビデオ会議支援、文書読み取りや要約などの機能を提供し、各種クラウドAIサービスやNIMマイクロサービスと連携可能だ。
AI Blueprintによるワークフロー自動化
AI Blueprintは、RTX PC上でローカルに実行できるリファレンスAIワークフローを提供する。PDFからポッドキャストを作成したり、3Dシーンでガイドされた画像を生成したりできる。
Mistral-Nemo-12B-Instruct、NVIDIA Riva、NeMo Retrieverなどのマイクロサービスを組み合わせ、複雑なAIタスクを自動化する。2月から利用可能になり、RTX 50シリーズを含む主要なGPUをサポートする。
AI Market の見解
NVIDIAのNIMマイクロサービスとRTX 50シリーズの発表は、個人向けAI開発プラットフォームの新時代を示すものだ。特に、PC上でローカルに実行できる高性能な基盤モデルの提供は、AIアプリケーション開発の民主化を加速させる。また、事前構成済みのAI Blueprintの提供により、専門知識がなくてもAIワークフローを構築できる環境が整う。
これらの技術は、個人開発者やクリエイターによる新しいAIアプリケーション市場の創出を促進し、PCプラットフォームにおけるAIの活用範囲を大きく拡大させるだろう。
参照元:PR TIMES
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