OpenAIとソフトバンク主導で総額5,000億ドルのAIインフラ構築へ、「Stargate Project」を発表
最終更新日:2025年01月23日
2025年1月21日(現地時間)、OpenAIとソフトバンクを中心とする企業連合が、米国におけるAIインフラ構築プロジェクト「Stargate Project」を発表した。
今後4年間で総額5,000億ドルを投資し、その第一弾として1000億ドルを即時展開する。このプロジェクトは、米国のAI産業におけるリーダーシップを確保するとともに、数十万人規模の雇用創出や世界経済への貢献を目指すものだ。
さらに、米国および同盟国の国家安全保障能力の強化にも寄与する。
<本ニュースの10秒要約>
- OpenAIとソフトバンクが主導し、Oracle、MGXも出資参画、孫正義氏が会長就任、総額5,000億ドルのAIインフラ構築プロジェクト始動
- Arm、Microsoft、NVIDIA、Oracleが技術パートナーとして参画し、テキサス州を起点に全米各地でキャンパス建設を予定
- OpenAIはMicrosoftとの既存パートナーシップを維持しながら、Azureの利用を拡大し、最先端モデルの開発とサービス提供を継続
プロジェクトの概要と投資規模
Stargate Projectは、OpenAIとソフトバンクが主導する大規模なAIインフラ構築プロジェクトだ。
ソフトバンクが資金面、OpenAIが運営面の責任を持ち、孫正義氏が会長に就任する。
投資総額は5,000億ドルで、第一弾として1000億ドルを即時展開する計画だ。このプロジェクトは、米国のAI産業におけるリーダーシップを確保し、数十万人規模の雇用を創出するとともに、世界経済全体への波及効果を生み出すことを目指している。
参画企業と技術提携の詳細
主要な出資者としてソフトバンク、OpenAI、Oracle、MGXが名を連ねる。技術面では、Arm、Microsoft、NVIDIA、Oracleが主要パートナーとして参画する。
特にNVIDIAとOpenAIは2016年から深い協力関係を築いており、今回のプロジェクトではOracleも加わり、新たな計算システムの構築・運営を共同で行う。テキサス州から建設を開始し、全米各地でキャンパス建設候補地を検討している。
Microsoftとの関係性と今後の展開
本プロジェクトは、OpenAIとMicrosoftの既存パートナーシップを補完するものだ。
OpenAIは引き続きMicrosoftのクラウドサービスAzureの利用を拡大し、最先端モデルの開発とサービス提供を継続する。この追加的な計算能力により、両社の協力関係はさらに深化する。
AI Market の見解
本プロジェクトは、米国のAI産業における競争力強化と技術革新の加速を目指す重要な取り組みだ。
特筆すべきは、ソフトバンクとOpenAIという異なる強みを持つ企業が主導し、半導体からクラウドまでの包括的な技術パートナーシップを構築している点だ。5,000億ドルという巨額の投資規模は、AIインフラ市場に大きな変革をもたらす可能性がある。
また、このプロジェクトは単なる商業的な取り組みを超えて、国家安全保障や産業政策とも密接に関連しており、今後のグローバルなAI開発競争において重要な転換点となるだろう。
参照元:OpenAI
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