Github Copilot Xとは?違い、何が変わる?おすすめのChat・Docsの使い方・料金・機能・プランを徹底解説!
最終更新日:2024年11月14日
ソフトウェア開発を支援してくれる生成AIである「Github Copilot」をご存じでしょうか?Github Copilotは生成AIがコーディングを支援し、開発スピードの向上や開発者の負担を軽減することができるサービスです。Github Copilotにより開発環境が大きく変わると注目されています。
GitHub Copilotの導入方法、企業で使用するメリットはこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
そして、この注目されているGithub Copilotを進化させたサービスである「Github Copilot X」が2023年の3月に発表され、生成AIを最大限に活用した最新機能が順次追加されています。
Github Copilot Xは
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目次
GitHub Copilot Xとは?
GitHub Copilot Xとは、Github社のGitHub Nextの研究開発チームが、Github Copilotを開発ライフサイクル全体を通してすぐに利用できるAIアシスタントに進化させた生成AIです。GitHub Copilot Xは、GitHubのもつ、「AIを活用したソフトウェア開発の未来に対するビジョン」をさらに体現するサービスです。
GitHub Copilot Xを活用することで、開発のあらゆるステップで生成AIを利用でき、定型的なタスクや手動タスクを減らすことが可能です。開発者は革新的な開発や、新たな価値を生み出すサービスを創造することに集中することができるようになります。
GitHub Copilot Xは、開発者の生産性に対する考え方を根本から再定義することを可能とする生成AIサービスです。
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GitHub Copilotとの違いは?
GitHub Copilot Xは、既にリリースされているGitHub Copilotを「再構築」したシステムです。OpenAI社の「ChatGPT」と「ChatGPT Plus」のように、基本プランと上位プランという位置づけではありません。
Githubが発表したGitHub Copilot Xの新機能を、既存のGitHub Copilotに実装し再構築していくサービスとなります。GitHub Copilotの既存ユーザーは新たにGitHub Copilot Xに登録せずとも、随時アップデートされていくGitHub Copilot Xの新機能を使用できます。
Github Copilot Xはいつから使える?
Github Copilot Xは2023年3月に発表されました。明確なパッケージとして前身のGithub Copilotと分かれているのではなく、Github Copilotに機能が追加されていくものです。
したがって機能によって使えるようになる時期は異なってきます。特徴の一つであるCopilot Chatは、2023年12月に既にリリースされており、今後も書く機能が使用できるようになるでしょう。
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Github Copilot Xで注目の新機能
現段階で、Github Copilot Xの大きな機能として以下のようなものがあります。
- Copilot Chat
- Copilot Voice
- GitHub Copilot for Docs
- GitHub Copilot for CLI
Copilot Chat
Github Copilot Xの最も特徴的な機能の一つが、対話スタイルで生成AIに質問しながらコーディング作業を行える「Copilot Chat」です。
コーディングはソフトウェア開発ライフサイクルの中心です。Copilot Chat は、最新のChatGPTにも使用されているOpenAIのGPT-4モデルにより、自然言語を理解したコーディングを可能とします。対話形式で生成AIのアシストを受けることができ、コードの修正やテストの生成作業を短縮できます。
例えば、Copilot Chatで以下のようなことを自然言語(私たちが普段会話で使う言葉)で指示できるようになります。
- コードを意識したガイダンスとコード生成
- 特定のコードについてのチャット
- 開いているファイルやウィンドウに基づくコードの提案
- セキュリティ脆弱性の検出
- エラーの検出と修正
特定の行のコードについてチャットをすることもできます。例えば、「このコードのバグはどこにありますか?」とチャットに質問すれば、AIがバグを発見し修正コードを提案してくれます。また、スラッシュコマンドとコンテキスト変数が導入され、コードの修正や改良を「 /fix」 、テストの生成は 「/tests」と入力するだけで行えるようになります。このようにCopilot Chatは、コーディング作業でAIが開発者を大きくサポートしてくれます。
現在は、Copilot ChatをGitHub.comに直接組み込む取り組みがされており、GitHubのウェブやモバイルアプリケーションでもCopilot Chatが使えるようになる予定です。
Copilot Voice
Copilot Voiceは、GitHubの音声コーディングAI技術を拡張した機能で、口頭での指示を理解でき、Github Copilotと対話しながらコーディングができる機能です。
従来のテキストベースに加えて、音声でGithub Copilotと対話することで開発者はキーボードを使わずにコードやエラーに関する質問を行うことができます。音声指示に対してGithub Copilotが返答、提案等を行うものです。
GitHub Copilotを使える代表的なテキストエディタVS Codeでは「Hey Code!」(ヘイ、コード!)と話しかけるだけで Copilotを呼び出せるようになっています。
Copilot Voiceを使うことで、開発者は手を動かすことなく質問やコードの記述や修正の指示、Github Copilotの提案を受けるかどうかを選択することができるようになり、より効率的なコーディング支援を受けることが可能となります。
GitHub Copilot for Docs
「Copilot for docs」は、GPT-4を使ったAIが、学習したドキュメント内容を基にチャットで答えてくれる機能です。この機能は、2023 年 12 月 15 日にテクニカルプレビューが終了した機能で、以下の開発に関するドキュメントを学習させています。
- JavaScriptライブラリである「React」のドキュメント
- HTMLやXML、CSS、JavaScriptなどの技術に関するドキュメントがまとめられた「MDN」
- Microsoft Azureのドキュメントである「Azure Documentation」
例えば、「DjangoでCSVファイルを読み込む方法」と尋ねると、Copilot for Docsは即座に関連するドキュメントセクションやコード例を提示します。これにより、迅速な学習と実装が可能になります。
ソフトウェア開発において、様々な技術ドキュメントは、人間が読み込んで内容を把握するには情報量が多く、必要な記載を探すことが手間に感じることもあります。Copilot for Docsでは、ドキュメントをAIが学習し、質問に最も関連性の高いコンテンツを表示してくれます。開発者が大量のドキュメントを精査する手間を省くことが可能です。
GitHub Copilot for Docsのトップ画面から「React」「MDN」「Azure Documentation」のどれかを選択し、質問をすると、AIが関連する情報を返答します。
GitHubは今後、この機能をあらゆる組織のリポジトリや社内ドキュメントに組み込み、社内ソフトウェアについての質問に対してAIが回答をできることを目指しています。
GitHub Copilot for CLI
GitHub Copilot in the CLIは、生成AIがコマンドの説明や提案を行ってくれる機能です。コマンドラインで実行したい処理をテキストエディタ上で自然言語で指示することで、AIが説明・提案を行います。
例えば、Visual Studio CodeでGithub Copilotを有効化した状態で、「gh copilot explain」と入力すると、コマンドの説明状態になります。説明をしてほしいコマンドを入力すれば、AIが入力したコードについて説明をします。
「gh copilot suggest」と入力すれば、提案状態となります。自然言語でどのようなコードを書きたいのかを入力すれば、AIがコードの提案を行ってくれます。これにより、作業を中断することなくコードを書くことができます。
GitHub Copilot for Pull Requests
Copilot for Pull Requestsは、GitHub上のPull Requestで生成AIを利用できる機能です。GithubのPull Requestは、基本的にチーム開発や複数での開発に使う機能です。チーム内の開発者がローカルで施した変更をチーム内の他開発者に通知し、複数人で動作確認した上で本番環境に取り込み、正常に動作させることができます。
Copilot for Pull Requestsは以下を可能にします。
- Pull Requestの説明欄にタグを埋め込むことでAIがPull Requestの変更修正を提案し説明欄に追加する
- Pull Requestでテストの記述が不足している箇所について忠告・テストコードを提案する
Pull Requestの説明等の作成は労力が必要な作業ですが、これを生成AIに行ってもらうことで、作業負担を軽減することができます。
Github Copilot Xの登録方法とプラン
Github Copilot Xの登録方法は、Github Copilotと同様です。公式サイトからアカウントを作成し、対応するテキストエディタに入れることで使用できるようになります。
Github Copilot Xのプランは個人プランである「Copilot Individual」と、ビジネスプランである「Copilot Business」「Copilot Enterprise」があります。Copilot Enterpriseは、Copilot Businessに比べて、Github Copilot Xを使用する組織にパーソナライズされたものになることが特徴的です。
Copilot Enterpriseでは、Copilot Chatが組織のリポジトリや知識に基づいて会話を行い、Pull Requests作成をAIが行います。開発チームの知識や状況に合わせたサポートをすることで、開発者がより作業に集中できる状態を作ることができます。
Github Copilot Xは開発現場でどう使われる?
Github Copilot Xの様々な機能は、開発において次のように役立ちます。
- コードの自動補完と変換
- 最適な提案をしてくれる
コードの自動補完と変換
GitHub Copilot Xは、テキストエディタでコードを入力する過程で、次に予測されるであろうコードを補完できます。開発者はコードを記載する必要がなくなります。
Copilot ChatやCopilot Voiceを活用すれば、自然言語ベースでエラーやバグの抽出を行い、エラー部分を適切に変換することも可能となります。例えば「この関数をPythonからJavaScriptに変換して」といった指示を自然言語で出すことが可能になり、Copilot Xがそれに応じたコードを生成します。
開発者が関数の名前を入力すると、GitHub Copilot Xはその関数のパラメータや本体を予測し、提案します。たとえば、ある配列をソートする関数を記述し始めたとき、Copilot Xはその関数の完成形を提案します。
これらの機能で、開発者のコードの生成からエラーチェックまでの作業負担が大幅に削減されることが期待できます。
最適な提案
GitHub Copilot for DocsやGitHub Copilot for CLIや、GitHub Copilot for Pull RequestsでAIが開発者や組織に最適な提案を行うことができます。
例えば、ドキュメント作成時、特定のAPIの使い方や、あるライブラリの関数の例を求めるとき、Copilot for Docsが適切なコードスニペットや使用例を提案します。これにより、開発者は公式のドキュメントやフォーラムを手動で検索する時間を節約し、より迅速に情報を取得できます。
他にも、プルリクエストを作成する際、GitHub Copilot for Pull Requestsはコードの改善提案や、関連するテストケースの追加を提案することがあります。これにより、コードレビューのプロセスが効率化され、より高品質なソフトウェアを速くリリースすることが可能になります。
組織や開発中のプログラム、関連するドキュメントなど様々な状況に応じて、AIが判断し最適な提案を行います。開発者は、自分で参考となるコードやドキュメントを探す手間が省くことができ、修正・変更に関する共有のための説明の作成の時間も大幅に短縮することが可能となり、より開発スピードの向上し生産的な開発現場となります。
GitHub Copilot Xについてよくある質問まとめ
- GitHub Copilot Xとは?
GitHub Copilot Xとは、Github Copilotを開発ライフサイクル全体を通してすぐに利用できるAIアシスタントに進化させた生成AIです。
既にリリースされているGitHub Copilotを「再構築」したシステムです。Githubが発表したGitHub Copilot Xの新機能を、既存のGitHub Copilotに実装し再構築していくサービスとなります。
- Github Copilot Xで注目の機能は?
現段階で、Github Copilot Xの大きな機能として以下のようなものがあります。
- Copilot Chat:対話形式で生成AIのアシストを受けながらコードの修正やテストの生成作業を行う。
- Copilot Voice:音声指示でコーディング作業を行う
- GitHub Copilot for Docs:学習した技術ドキュメント内容を基にチャットで答えてくれる
- GitHub Copilot for CLI:コマンドラインで実行したい処理を自然言語で指示することで、AIが説明・提案してくれる
まとめ
Github Copilot Xは、前身であるGitHub Copilotを再構築し、開発のあらゆる場面でAIを浸透させ活用することを目的とした新たな生成AIです。
Github Copilot Xは既存のプランと分かれた上位プランという位置づけではなく、GitHub Copilotに新たな機能を順次アップデートしていくことで実現されます。既に2023年12月には、新機能のひとつである「Copilot Chat」が既存のプランに追加されました。
その他にも、ドキュメントを学習し提供する「GitHub Copilot for Docs」、コマンドライン上でAIが説明・提案を行う「GitHub Copilot for CLI」、Githubのプルリクエスト作成をAIが支援する「GitHub Copilot for Pull Requests」といった機能が今後リリースされていきます。
これらの機能を活用することで、
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