最終更新日:2021-08-31
【AI用語解説】エッジAI
エッジAI
エッジAIとは、スマートフォンや自動運転車、カメラなどの端末(エッジデバイス)に推論を行うAIモデルが組み込まれており、端末が取得したデータをクラウド環境に送らずに、端末側で推論まで行ってしまうことが可能な仕組みを指します。
一般的に提供されているクラウド型AIは、クラウド環境を活用して、クラウド環境上で学習、推論を行います。
これに対してエッジAIは、学習はクラウド環境で行うものの、推論(予測等)を端末側で行う、という違いがあります。
また、エッジAIには、大きく下記のメリットがあります。
メリット | 詳細 |
---|---|
セキュリティ強化 | 端末側で収録したデータを、全てクラウド環境に通信しないことで、機微情報を端末側に留めておくことで、セキュリティリスクを軽減することが可能 |
処理速度の向上 | 取得したデータを常にクラウド環境に送る必要がなく、端末側で推論が可能なため、リアルタイムに近い処理スピードを実現することが可能 |
コストの削減 | 端末側で取得したデータを、随時送って処理しない、取捨選択して送る、という構造から通信量を削減することが可能 |
このようなメリットを持つため、エッジAIは、即時の判断が必要となる自動運転、個人情報や機微情報を多く扱う金融分野などでの活用が広がっています。
また、インターネット環境が不安定な地方でのドローンを活用した外観検査領域での活用なども注目されています。
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