【OpenAI】ChatGPT「Deep Research」とは?使い方・料金・性能を検証レビュー!
最終更新日:2025年04月12日

2025年2月2日に公開されたChatGPTのDeep Researchは、AIがウェブ上の膨大な情報を検索・分析・統合し、人間が数時間かかるような調査を数分から30分程度で完了させる新機能です。
本記事では、ChatGPTのDeep Researchの特徴や使い方、使用感を、実際に使用し詳しくレビューします。
関連記事:ChatGPT・Gemini・Perplexity・Grokの「Deep Research」の料金、性能、特徴を徹底比較!
目次
ChatGPTのDeep Researchとは?
ChatGPTのDeep Researchは、より詳しく、包括的に調査し、信頼できる情報源を活用して回答を提供(レポートを作成)するリサーチ機能です。
簡単な質問ではなく、より深く調査を行う際に向いています。
ChatGPTのDeep Researchの料金
2025年2月時点で、利用には有料プラン(Plus、Team、Enterprise、Edu、Pro)への加入が必要で、Plus、Team、Enterprise、Eduプランにおいて月10回、Proプランでは月120回の使用制限が設けられています。
リリース当初は、Proプランのみで利用可能でしたが、2025年2月後半からは、Plus等のプランでも利用できるようになっています。
関連記事:「ChatGPTの制限とは?質問回数・文字数・機能の制約や対処法を徹底解説!」
ChatGPTのDeep Researchの使い方
ChatGPTのウェブサイトまたはChatGPTアプリを開き、テキストボックスにある「詳細なリサーチ」をクリックすることでChatGPTのDeep Researchを利用することができます。画像のように「詳細なリサーチ」が青くなっていれば、Deep Researchをオンにすることができています。
次に、検索ボックスに質問や指示を入力すると、まず箇条書きで詳細な確認事項を提示してくれます。詳細について文章で指示をするとリサーチが開始され、10分程度でレポートが生成されます。このとき、全ての確認事項に答える必要はありません。
調査が終了すると、画像のようにポップアップ(画面右上)で知らせてくれます。
ChatGPTのDeep Researchを実際に使用した結果
実際にDeep Rearchを使用したところ、回答の生成には5-15分程度の時間がかかり、長めに感じられました。
他のサービスと比較するとPerplexityのDeep Researchは3分程度、GrokのDeepSearchは1分程度、GeminiのDeep Researchは5-10分程度で回答を生成するという検証結果になっており、ChatGPTのDeep Researchは生成時間が長めであると言えます。
しかし、情報量は非常に多く各情報源に基づいた考察が加えられたロジカルな文章が、かなりの量生成されます。箇条書き、表や画像が時折用いられている上、重要な部分は太字で強調されているので文章量の割には読みやすいと感じられました。
下記は、実際にプロンプト入力から出力までの一連の動画です。(途中から倍速になります。)
専門家でなければ回答が難しい「これから日本で自動車メーカーを立ち上げたいが、どうしたらよいか?」という質問を投げかけたところ、18のwebページから情報を参照し、高度な考察を含んだ網羅的な回答を生成してくれました。
下記は、生成内容の抜粋です。
日本で小規模な自動車メーカーのスタートアップを立ち上げる方法について調査します。具体的には、以下の点を詳しく調べます:
- 会社設立の手順と必要な許可・ライセンス
- 資金調達の方法(ベンチャーキャピタル、政府補助金、クラウドファンディングなど)
- 必要な設備や技術(OEM活用の可否、小規模生産の可能性)
- 国内の法規制や安全基準(国交省の認可、型式指定制度など)
- 競合他社と市場動向(特にEVや新興自動車ブランドの成功事例)
調査結果がまとまり次第、お知らせします。
Research completed in 9m· 18 件の情報源
日本で小規模自動車メーカーを起業するためのステップガイド
1. 会社設立の手順と必要な許可・ライセンス
法人設立: まず株式会社や合同会社など法人を設立します。自動車メーカーとして信頼を得るため、出資を受けやすい株式会社(例:〇〇自動車株式会社)の形態が一般的です。設立後、事業目的に「自動車の開発・製造・販売」などを明記して登記します。
型式認証の取得(国交省の認可): 自動車を公道で走らせ販売するには、**国土交通省の型式指定(型式認定)**を受ける必要がありますCAR-ME.JP。これは道路運送車両法に基づく制度で、量産車両が保安基準(安全基準)に適合しているかを事前に認証するものです。新規参入のEVメーカーであるテスラですら、公道走行のために日本で型式認定を取得していますCAR-ME.JP。型式指定を取得するには、開発した試作車を用いて以下のプロセスを踏みますMF-TOPPER.JP:
- 設計および試験準備: 車両の詳細な諸元・図面を用意し、衝突安全試験、ブレーキ試験、灯火類の試験、排ガス・騒音試験など必要なテストを計画しますMF-TOPPER.JP。試験そのものは自社で行うか、自動車検査法人(例:日本自動車研究所JARI等)に依頼します。
- 保安基準適合性の証明: 上記試験のデータや書類一式を国土交通省に提出し、車両が道路運送車両の保安基準に適合していることを証明しますMF-TOPPER.JP。例えば**「衝突試験データ、制動試験データ、灯火装置の試験データ、排出ガス試験データ」**等を揃えて申請する必要がありますMF-TOPPER.JP。国交省の審査官による書類・実車審査に合格すれば型式指定番号が付与されます。
- 完成検査の体制整備: 型式指定を取得したあとは、自社工場内で完成検査を行う体制が必要ですMF-TOPPER.JP。国交省から認定を受けた完成検査員が、生産ラインで一台一台の完成車についてブレーキや灯火、速度計、排ガスなどをチェックし「完成検査終了証」を発行しますMF-TOPPER.JP。この終了証を新車登録時に提出することで、ユーザーは陸運局で新車検査の現車持ち込みが免除されナンバーを取得できますMF-TOPPER.JP。
~~中略~~
- ✔ パートナーエコシステムの構築: サプライヤー、研究機関、自治体、他産業(IT・通信など)との連携を積極的に進める。オープンイノベーションの姿勢で、自社に足りないリソースを補完する協業体制を築く。特に自動運転やコネクテッド領域はスタートアップ単独では困難なので、大学や大企業プロジェクトに参画し技術習得・実証の機会を得る。
- ✔ 情報収集と発信: 常に市場動向や競合情報をアップデートする。国内だけでなく海外の新興EVメーカーのニュース、技術トレンド、補助金制度の変化などを追跡する。また自社の情報発信(プレスリリース、SNS、展示会出展)も戦略的に行い、世間の注目と期待を高める。知名度向上は資金調達や販売時の追い風になります。特にクラウドファンディング活用時や、新技術発表時にはメディア露出を図りましょう。
以上が、日本で小規模な自動車メーカーを立ち上げる際の詳細な手順と戦略ポイントです。最新動向を踏まえつつ計画を練り、ぜひ実現に向けた一歩を踏み出してください。KURUMA-NEWS.JP KURUMA-NEWS.JP
ChatGPTのDeep Researchの検索結果の特徴
質問内容によっても異なりますが、ChatGPTのDeep Researchは、概ね10-30件程度のウェブサイトから情報を集めて回答を生成しています。画像の赤枠で囲われた部分をクリックすると画像右のタブが開かれ、引用されている情報源の詳細やChatGPTの思考内容が確認できます。
その他にも、引用がある文章の文末には引用元が明示されており、引用元を確認することができます。回答の最後にも引用一覧がまとめられることもあるようです。
日本語で指示をした場合、検索対象は主に日本語のサイトになるようです。また、検索対象にはまとめサイトやニュース記事も多く含まれているため、情報の鮮度や正確性を注意深く確認する必要があります。
まとめ
ChatGPTのDeep Researchは、情報収集の負担を大幅に軽減しながら、信頼性の高い詳細なレポートを自動生成してくれる便利な機能です。
回答の生成までにやや時間がかかりますが、膨大な量の情報を考察までした上で、クオリティの高い文章で提供してくれるので、分析や報告書作成などの業務に適していると考えられます。
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ChatGPT「Deep Research」についてよくある質問まとめ
- ChatGPTのDeep Researchとは?
ChatGPTのDeep Researchは質問に応じて、複数の情報源から要点を整理し、わかりやすくまとめた回答を提供します。ただ情報を羅列するだけでなく、レベルの高い考察をしてくれる点も特徴的です。
- ChatGPTのDeep Researchは無料で使えますか?
2025年2月時点では、無料で使用することはできず、いずれかの有料プランに加入していれば使用することができます。
なお、Proプランのみ月に120回まで使用可能で、ほかのプランは月に10回までしか使用することができません。
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