コニカミノルタジャパン、認知科学と生成AIを活用した熟練技術を自動マニュアル化する「AI技能伝承インタビュー」機能を提供開始
最終更新日:2024年11月11日
コニカミノルタジャパン株式会社は、2024年11月6日、オンラインマニュアル作成・運用サービス「COCOMITE(ココミテ)」に新機能「AI技能伝承インタビュー」を搭載すると発表した。
認知科学を活用した生成AIが技能者に約30分間インタビューを行い、その音声データから自動でマニュアルを作成する。静岡県富士市の製造業2社と常葉大学の認知科学専門家との実証実験を経て、2024年11月より現行ユーザーおよび新規トライアル企業向けにベータ版の無償提供を開始する。
本機能により、技能伝承における工数削減と効率化を実現し、製造業における深刻な技能継承問題の解決を目指す。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 認知科学を活用した生成AIが技能者へのインタビューを行い、約30分の音声対話から熟練技術を自動でマニュアル化する革新的な機能の実現
- 従来は言語化が困難だった「暗黙知」を効率的に「表出化」し、感覚的な表現も含めて分かりやすく文書化する技術の確立
- 製造現場における技能伝承の工数・費用・期間を大幅に削減し、中小企業から大企業まで幅広い製造業の課題解決を支援
技能伝承における社会課題と背景
製造業では34歳以下の若年層の減少が進み、技能人材の不足が深刻化している。
特に地方では、熟練技能者の退職により技能が失われるケースが増加しており、事業継続の観点から技能伝承が重要な課題となっている。
現状の技能伝承は口頭指導や見様見真似が中心で、習得に時間がかかる上、政府の支援や企業の取り組みも、高額な費用などの理由で効果的な解決には至っていない。
AI技能伝承インタビュー機能の特徴と革新性
本機能は、認知科学の知見を活用した生成AIによるインタビュー方式を採用している。
約30分の音声対話により、従来は言語化が困難だった「暗黙知」を効率的に抽出し、「ひゅーん」「ひょい」といった感覚的な表現も含めて分かりやすく文書化する。
インタビュー後は即座にマニュアルの下書きが生成され、約15分の確認・修正作業で完成できる点が特徴だ。
COCOMITEサービスの概要と提供価値
COCOMITEは、オンライン上でマニュアルの作成から活用、管理、改善までを一貫して運用できるプラットフォームサービスだ。
マルチデバイス対応により、場所や時間を問わず最新情報へのアクセスが可能で、個のナレッジ共有とスキルの見える化を通じて組織の生産性向上を支援する。
固定レイアウトによる簡単な入力方式を採用し、誰でも容易にマニュアル作成が可能な設計となっている。
参照元:PR TIMES
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