データ・AIのアイディオット、物流課題を解消する配車計画アルゴリズムの開発などを3PL大手のAZ-COM丸和グループと開始
最終更新日:2023年01月17日
株式会社アイディオットは、2023年1月16日、同社プロダクトを活用した配車計画アルゴリズムの開発およびCO2削減への取り組みを、AZ-COM丸和グループと共に開始したと発表した。
アイディオットは、サプライチェーンのDXを支援するデジタルツインの提供などを手がける企業だ。今回の取り組みでは、3PL(third party logistics)の大手であるAZ-COM丸和グループにおいて、人手不足/原油価格高騰/カーボンニュートラルといった課題の解決に向けたシステム開発が行われる。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 3PL(third party logistics)大手のAZ-COM丸和グループで、物流課題の解決に向けシステム開発
- SIP物流標準ガイドラインに完全準拠したデジタルツイン「ADT」と、炭素可視化シミュレーターを活用
- AIを活用した配車計画機能や需要予測システムの構築も推進、物流の標準化に挑戦する
データプラットフォームを用いてビジネスの価値を最大化・最適化するアイディオット
アイディオットは、「データプラットフォームを用いてビジネスの価値を最大化・最適化する」というミッションを掲げ、データ・AIを利活用する事業を展開している。DX推進において最も核となる部分をインハウス化することで、ノウハウの蓄積とワンストップでの価値提供を実現しており、日本を代表する大手企業のDXも多数支援。東京都/大阪府/裾野市などとも連携し、各地域のDXにも貢献してきた。
また同社は、内閣府が推進する国家重点プロジェクトであるSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の「スマート物流サービス」において、全6件の実証実験のうち3件が選定された実績も持つ。内閣府から実証実験予算も獲得し、SIP物流標準ガイドラインに完全準拠したプロダクト開発にも取り組んでいる。
双子のようなシミュレーションを再現するデジタルツイン「ADT」
SIP物流標準ガイドラインに完全準拠したプロダクトとして、アイディオットは「ADT(エー・ディー・ティー)」を開発した。SIP「スマート物流サービス」研究推進法人に指導を受けながら開発されたこの「ADT」は、物流業界の基礎データを数十種類のデータセットに集約したデジタルツインだ。
デジタルツインでは、現実の世界から収集した膨大なデータを活用することで、コンピュータ上で双子のようなシミュレーションを再現することが可能となる。「ADT」は、このデジタルツインの特性により物流の可視化を推進し、最適化や未来予測を図ることもできる。
「ADT」は、物流情報に加えて天候情報や現実世界の情報も入れ込むため、リアルタイムに連動する可視化シミュレーターとしても活用が可能だ。同社は「ADT」について、人材不足/小口配送の増加/原油価格高騰/カーボンニュートラルといった課題の解決に繋がり得るプロダクトであると自負している。
3PLの大手としてSCM業務の効率化を進めていたAZ-COM丸和グループ
今回アイディオットが共に取り組みを行うAZ-COM丸和グループは、3PLの大手としてSCM(サプライチェーンマネジメント)業務の効率化などを進めていた。
近年の物流業界では、ECサイトやその周辺の活況を受けて需要が急速に増加しているが、災害の激甚化/人手不足/パンデミック対応/デジタル社会への対応など、課題も多い。国土交通省は、こうした課題の解消に向けて3PL事業を推進しており、この動きに呼応する形でAZ-COM丸和グループも各種の取り組みを加速。サステイナブルな物流とCO2排出量削減の実現に向けて、アイディオットとの今回の取り組みを開始するに至った。
両社が持つノウハウをかけ合わせ、物流の標準化に挑戦
アイディオットとAZ-COM丸和グループの取り組みでは、両社が持つノウハウをかけ合わせる形で新たな次世代流通ビジネスモデルが開発される。この開発においアイディオットは、同社プロダクトである「ADT」および「Sim De Carbon(シム・デ・カーボン)炭素可視化シミュレーター」、また保有するデータ基盤を活用。AZ-COM丸和グループが持つ3PLにおける豊富な実績も活かすことで、AIを活用した配車計画機能や需要予測システムの構築も図る。
この取り組みにおいてアイディオットは、物流の標準化に挑戦するとしている。
参照元:PRTIMES
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