Fusic、音声/テキストの生成AI技術で「秘密結社 鷹の爪」のキャラクター・吉田くんをAI化
最終更新日:2024年01月31日
株式会社Fusicは、2024年1月30日、人気アニメ「秘密結社 鷹の爪」のキャラクター・吉田くんをAI化したと発表した。
Fusicは、DXの課題を幅広い技術で解決するテクノロジーカンパニーだ。吉田くんのAI化は、「鷹の爪」のIPを管理する株式会社ディー・エル・イーとの共同開発として行われ、音声/テキストの生成AI技術によって自律的な会話が可能なキャラクターを実現している。
<本ニュースの10秒要約>
- 音声/テキストの生成AI技術によって、「秘密結社 鷹の爪」の吉田くんをAI化
- 吉田くんのユニークな声/イントネーションを重視、過去の会話を考慮して文章も生成
- 他のキャラクターへの展開やアニメーション制作、システム開発などにも活用予定
テクノロジーカンパニー・Fusicが「鷹の爪」のキャラをAI化
Fusicは、福岡に拠点を置くテクノロジーカンパニーとして、クラウドインフラ(AWS)の提供やシステム開発、データ活用の技術コンサルティングなどを手がけている。その一方で、ディープラーニングや機械学習を使ったモデル作成といった業務も展開。自社プロダクトを提供するデジタルトランスフォーメーション事業も行い、全国のクライアントが抱えるDXの課題の解決に取り組んでいる。
同社が今回キャラクターのAI化に取り組んだ「秘密結社 鷹の爪」は、2006年4月にテレビ朝日にて深夜放送がスタートして以来、高い人気を保ち続けているコンテンツだ。様々な企業/コンテンツ/官公庁とのコラボレーション実績も誇る。コンテンツ内では、総統/吉田くん/レオナルド博士/菩薩峠くん/フィリップの5人で構成される悪の秘密結社「鷹の爪団」が登場し、今回はこの内の吉田くんがAI化の対象となった。
音声生成およびテキスト生成のAI技術を駆使
吉田くんのAI化に際しては、音声生成およびテキスト生成のAI技術が駆使された。音声生成においては、吉田くんが持つユニークな声/イントネーションを重視する形で、言語処理および音声生成モデルを開発。ファンにとっても「吉田くんらしい」と感じられる発話の実現が目指された。また音声の元となるテキストは、吉田くんのプロフィール設定や過去のエピソードにおける会話を考慮する形で文章を生成できるAIが開発されている。
AI化された吉田くんは、視聴者との対話やシナリオに対する自発的な反応を示すことが可能となった。こうしたAI化は、キャラクタービジネスの展開に加えて、他の分野でも活用できる可能性があるとFusicは考えている。
幅広い分野で音声/テキスト生成技術の活用を進める
吉田くんのAI化についてFusicとディー・エル・イーは、音声/テキスト生成の技術精度を今後さらに向上させると共に、他のアニメキャラクターへの展開も企図。ディー・エル・イーが目指すアニメーション制作における新しい創造性の追求にも、この技術を活用していく考えだ。
またFusicが手がけるWebシステム開発事業においても、AI化技術の活用を予定。ユーザビリティの向上のために音声合成を用いるなど、幅広い分野で音声/テキスト生成技術の活用を進めるとしている。
参照元:PRTIMES
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