インテージ、生成AI利用実態調査を発表!世代間格差と企業導入の現状
最終更新日:2025年01月17日
2025年1月17日、インテージは生成AIの利用実態に関する複合的調査の結果を公開した。メディアログデータ、生活者2万人、ビジネスパーソン2万人を対象とした大規模調査により、2024年9月時点での一般生活者の生成AI利用率は8.6%、学生の利用経験率は47.8%と大きな差が見られた。
企業での導入状況では、大企業や上位職位ほど積極的な活用傾向が確認され、組織規模や立場による利用格差が浮き彫りとなった。
<本ニュースの10秒要約>
- 一般生活者の生成AI利用率は8.6%に留まる一方、学生の利用経験率は47.8%と顕著な世代間格差の存在
- 企業規模が大きく職位が高いほど生成AIの導入に積極的で、特に大企業では職位間の意識差が顕著に表れる傾向
- 生成AIの認知は広がるものの実際の活用は限定的で、日常生活・ビジネス双方で普及に向けた課題が残存
生成AI利用率の推移と特徴
一般生活者の生成AI利用率は2022年11月のChatGPT登場以降、緩やかな上昇を続け、2024年9月時点で8.6%となった。特に学生の利用率は高水準で推移し、テストやレポートの時期に増加、長期休暇期間に減少する季節変動が顕著に見られた。
利用目的では「文章の作成・改善」「情報収集のサポート」「翻訳」「文章の要約」が上位を占め、特に学生は学業関連での活用が多い傾向にある。
ビジネスシーンにおける導入状況
企業での生成AI活用状況は、実際に活用できているという回答が5%未満に留まり、6割以上が「導入の予定もない」と回答した。
導入の進行度は「会社・組織全体」「所属部署」「個人の業務」の順に高く、組織主導での導入が進んでいる実態が明らかになった。特に従業員規模が大きい企業ほど、また職位が高いほど導入に積極的な傾向が見られ、一般社員との意識差が課題として浮上している。
将来展望と課題
生成AIの業務代替に関する展望では、職位が高いほど「極小」という回答が減少し、AIの能力や将来性への理解が深いことが示唆された。
一方で、生成AIという単語の認知は広がっているものの、実際の活用は限定的であり、生活者のニーズに合わせたサービスや情報提供の必要性が指摘されている。
AI Market の見解
インテージの調査結果は、生成AI普及における重要な課題を明らかにしている。特に注目すべきは、学生と一般生活者、大企業と中小企業、上位職位と一般社員の間に見られる顕著な利用格差だ。
この結果は、生成AIの社会実装において、世代や組織による「デジタルデバイド」が生じつつあることを示唆している。
参照元:PR TIMES
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