最終更新日:2024-03-28
技術伝承/知識共有プラットフォームのLIGHTz、シリーズAの累計調達額が合計8.6億円に到達
株式会社LIGHTzは、2024年3月26日、第三者割当増資によりシリーズAの資金調達が完了し、累計調達額が合計8.6億円に達したと発表した。
LIGHTzは、AIを活用した技術伝承/知識共有プラットフォーム「blooplinter」を展開している企業だ。今回の調達により同社は、「blooplinter」の適用範囲を拡大させ、製造業の現場が抱える課題解決に向けてさらなる寄与を図るとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- 製造業にてスペシャリスト思考のAI化と実務適用支援に取り組み続けるLIGHTz
- 持続的な成長と競争力の維持において大きな課題を抱える日本の製造業を支援
- 「blooplinter」の高度化/汎用化に注力、新時代の“ものづくりスタイル”を確立
AI技術を活用して熟練技術者の思考を可視化する
LIGHTzは、学究都市つくばでの2016年10月の設立以来、スペシャリスト思考のAI化と実務適用支援に取り組み続けている。「人と社会に良質の”気づき”を提供し世の中の豊かな成長に貢献していく」という理念を掲げ、AI技術を活用して熟練技術者の思考を可視化する「BrainModel」テクノロジーや、それを技術伝承に応用した「汎知化」ソリューションといった独自技術を開発。これら技術を活用し、多くのものづくり企業を支援している。
また同社は近年、3D領域に「汎知化」技術を活用したプロダクト「blooplinter」の開発に注力。「blooplinter」は、3次元CADの熟達者が持つナレッジ情報や過去の実績情報を紐づけて蓄積することで、効果的に利用できる3Dプラットフォームだ。利用者は3Dモデルとテキストの両方からナレッジ情報を取得することができ、視覚的にも理解しやすいUIを実現した。部署を超えた情報共有によりフロントローディングも可能となり、手戻りレスや立ち上げのリードタイム短縮にも貢献している。
技術伝承が業界全体の課題になっている製造業
製造業支援を展開する中でLIGHTzは、日本の製造業が持続的な成長と競争力の維持において大きな課題を
抱えていることを察知。品質の向上コストの最適化、スピードと効率性の確保が求められる一方で、熟練した技術者の高齢化/退職が進むことで技術伝承が業界全体の課題になっていると考えた。
同社は以前から「汎知化」技術や「BrainModel」テクノロジーといった独自技術により、製造業の抱えるこうした課題の解決を支援してきた。しかし今後はさらに、労働集約型の体制から知識ストック型の体制への変革を促し、製造業の新たなステージを創造することが必要であると判断。そのためのツールとして同社サービスを広く展開するべく、今回の資金調達を実施するに至った。
積極的な投資や専門人材の確保を行う
LIGHTzが今回実施したシリーズAの資金調達では、豊田通商株式会社/Fiducia株式会社/東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社/いわぎん事業創造キャピタル株式会社/筑波総研株式会社/株式会社常陽キャピタルパートナーズ/FVC Tohoku株式会社/NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社/株式会社佐銀キャピタル&コンサルティングなど計10社が参画。シリーズAの累計調達額は8.6億円に達している。
今後LIGHTzは、「blooplinter」の高度化/汎用化に注力すると共に、新時代の“ものづくりスタイル”を確立することを目指して積極的な投資や専門人材の確保を行うとしている。
参照元:PRTIMES
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