「Notion」ワークスペース上で活用できるAIアシスタントサービス「Notion AI」、正式リリース

Notion Labs Japan合同会社は、2023年2月23日、AIサービス「Notion AI」を正式にリリースしたと発表した。

Notion Labs Japanは、コラボレーションソフトウェア「Notion」を展開する米Notion Labs社の日本法人だ。「Notion AI」は、「Notion」のワークスペース上で利用できるAIアシスタントサービスであり、AIツールを個別に立ち上げることなく情報の整理・要約作成などを行うことができる。

＜本ニュースの10秒要約＞

• 「Notion」上で情報の整理・要約作成などを行えるAIアシスタントサービス「Notion AI」
• 主な機能は、情報の整理・要約作成と文章作成の効率化、そして新しいアイデアのヒント提供
• 既に作成した文章の編集にAIを用いるユーザーが多数であることを受け、機能を改善・拡張へ

ツールの集約により業務の効率化やコスト削減を可能にした「Notion」

Notion Labsは、仕事の質とスピードを向上させるコネクテッドワークスペースとして「Notion」を展開している。ドキュメントの作成・共有やプロジェクトの管理、ナレッジの整理などを全て一箇所で実現できる点が特長であり、ツールの集約により業務の効率化やコスト削減を可能にした。

「Notion」は、Pixar社／Headspace社／Codeacademy社／Loom社といった企業が活用しており、また50以上の国／地域で多くの個人ユーザーも擁する。世界レベルでコミュニティも構築され、100万人以上のコミュニティメンバーコンテンツ制作やトレーニングコースの提供なども行われている。

ワークスペース上でAIを手軽に利用できる「Notion AI」

Notion Labsが今回正式にリリースした「Notion AI」は、「Notion」のユーザーが日々使っているワークスペース上でAIを手軽に利用できるアシスタントサービスだ。ワークスペース上にて、スペース／スラッシュコマンドを入力するか、あるいは編集したい文章を範囲選択すると、すぐに「Notion AI」にアクセスすることができる。

「Notion AI」の主な機能は、情報の整理・要約作成と文章作成の効率化、そして新しいアイデアのヒント提供となる。情報の整理・要約作成では、ページ全体や範囲選択した文章の整理や、議事録や／プロジェクト概要の要約の作成、またそれらの翻訳が可能。文章作成の効率化では、選択した文章の改善／修正／量調整／トーン変更などを行う。新しいアイデアのヒント提供では、ブレインストーミングの支援やプレスリリースのドラフト作成などができる。

「Notion AI」は、ユーザーがこれまで「Notion」上で蓄積してきたナレッジや情報をそのまま活かせるという利点も持つ。このナレッジ活用によりAIの価値を最大限に引き出せるため、ユーザーはより多くの時間を高付加価値でクリエイティブな業務にリソースを割くことが可能となる。

AIは、文章の新規作成より既存の文章の編集に用いるユーザーが多数

「Notion AI」の正式リリースに先立ちNotion Labsは、同サービスのプライベートアルファ版を2022年11月に招待制でリリースした。およそ100万人が利用したこのプライベートアルファ版にて同社は、「Notion AI」がどのように活用されたのかを分析。その結果、ブログ／プレスリリース／メールといった文章の新規作成よりも、既に作成した文章の編集にAIを用いるユーザーが多数であることが明らかになった。

この結果からNotion Labsは、多くのユーザーは自身で文章を作成した上で、「Notion AI」を思考のパートナーあるいは編集者として活用したと判断。この活用実態を踏まえ、より対話形式に近いUIを採用するなどのアップデートを施した後、「Notion AI」は正式版のリリースに至っている。

ユーザーからのフィードバックを活かす形で機能を拡張

「Notion AI」は、「Notion」が対応する全言語において利用が可能だ。日本語版でも利用することができ、国内では既に多くの人がSNSで活用方法を発信し、コミュニティでの勉強会も開催されている。

Notion Labsは今後も、ユーザーからのフィードバックを活かす形で「Notion AI」の更新を行い、また継続的な機能拡張にも取り組む予定だ。

参照元：PRTIMES

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