「生成AI Business Conference 2025」イベント開催レポート
最終更新日:2025年01月17日
2025年1月15日、AI Marketは、最新の生成AI技術とそのビジネス活用トレンドを共有する大型イベント「生成AI Business Conference 2025」をオンライン開催致しました。
本カンファレンスは、急速に進化する生成AI技術が企業活動や社会に与える影響と、その最前線の活用事例について、業界のリーダーや専門家が一堂に会し講演する場となりました。
本稿では、当日のカンファレンスの内容を実際の登壇内容にも触れながらレポート致します。
カンファレンス参加満足度は97.3%
まず、カンファレンスの参加満足度は97.3%と非常に高い満足度を得ることができました。
実際に、以下のようなお声を頂けております。
- 様々な企業での活用事例がわかりやすく紹介されていました。生成AIにテーマを絞って多数の企業が集まるカンファレンスはそこまで多くないので貴重な機会でした。
- トレンドになっている用語や、ポピュラーな活用事例などを把握することが出来た。また分かり易いもの、専門的なもの、両方が聞けたことも良かった。
- 生成AIの導入実績、課題について紹介いただけ有意義でした。また今後どのような活用が期待されるかも少しわかりました。
- AIエージェントを利用した近未来の働き方が知れてとてもワクワクしました。
- 少ないながらも質疑応答の時間が用意されていて、痒い所に手が届く様な情報を知ることが出来た。
満足度の高かった平将明衆議院議員の基調講演
平将明衆議院議員・デジタル大臣の基調講演についてもご好評を多く頂いております。具体的には、以下のような講演内容でした。
平議員は、デジタル庁の責任者として、日本のAIの競争力強化と安全性確保に取り組むよう総理から指示を受けています。
生成AIの開発やスタートアップの育成においては、GPUの確保やAI学習用データの整備が不可欠であり、日本語や日本文化への対応、AIのバイアス問題の改善にも積極的に取り組んでいます。この課題解決に向けて、OpenAIやGoogleとの連携も進めています。
犯罪対策にもAIを活用し、闇バイト対策として警察庁と協力し、SNS上の怪しい投稿をAIで監視・警告するシステムも開発しています。この取り組みにより、作業量の8割削減という成果を上げています。
AIの急速な進化に対応するため、柔軟なガイドラインと必要最小限の法整備を行い、安全性と利便性の両立を目指しています。日本は「世界一AIフレンドリーな国」を目指し、積極的なAI導入と国際競争力の強化に取り組んでいます。
サイバー安全保障担当としては、AI研究・開発基盤の安全性確保を重視し、セキュリティ対策を強化することで、半導体やクラウド環境の調達・活用を推進しています。
さらに、企業や事業者に対しても、AI実装に積極的に取り組むよう促し、AIとデジタルの力で社会課題の解決とビジネスチャンスの拡大を期待しています。
2025年はAI実装の飛躍の年と位置付け、政府と民間が連携してAIの発展と社会課題解決を加速させる方針が示されました。
上記の講演をご覧になりたい方は、以下よりぜひアーカイブ視聴申込を行ってください!
生成AIのリーディング企業の先進的な講演が多数
日本マイクロソフト株式会社様を始め、生成AI事業を展開するリーディング企業から、生成AI活用に関する多くの示唆に富む講演が行われました。
下記は、日本マイクロソフト株式会社 エバンジェリスト土田氏の講演内容の簡単な要約です。
土田氏は、「Microsoftが見据える次世代のLLM活用」をテーマに、エージェント技術による業務効率化の重要性を語りました。
従来のLLMは情報検索や会話支援に留まり、業務全体の負担軽減には限界があると指摘。これに対し、エージェントは自律的に業務プロセスを遂行し、業務効率を大幅に向上させると説明しました。
具体例として、「Microsoft Copilot」を導入したことで営業部門の収益が約99.4%増加し、顧客サポート対応時間が12%短縮された成果や、トヨタ自動車社がマルチエージェントシステムを活用して自動車設計の作業時間を15%削減した事例が紹介されました。
また、エージェント開発の基盤として「Copilot Stack」を活用し、Azure上の「Azure AI Agent Service」によって、誰でも簡単にエージェントの開発・運用が可能になる点が強調されました。
最後に、Microsoftは「すべての個人と組織がより多くのことを達成できるよう支援する」という使命のもと、エージェント技術の活用が企業の生産性向上と業務改善に大きく貢献することを期待していると締めくくりました。
他にも、ソフトバンク株式会社、株式会社アイデミーなど、多くの企業にご登壇頂いています。
詳細の講演をご覧になりたい方は、以下よりぜひアーカイブ視聴申込を行ってください!
まとめ
生成AI Business Conference 2025は、日本のAI活用と未来戦略に関する最新動向が集結する貴重な場となりました。
平将明衆議院議員による基調講演では、日本がAIの競争力強化と安全性確保に向けた政策推進を強調し、行政や社会課題解決へのAI導入の重要性が語られました。
続く企業講演では、日本マイクロソフト社がエージェント技術による業務効率化の可能性を提示し、最新のAIソリューションと実用事例を紹介。また、他の各企業の講演を通じて、AIの社会実装とその活用に向けた具体的な戦略や課題が明確になりました。
本カンファレンスが、参加者の皆様にとってAI導入やビジネス戦略の新たなヒントとなり、未来への一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
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