AI・契約レビューテクノロジー協会、設立。契約書AIのリセやリーガルテックサービスのGVA TECHが参画
最終更新日:2022年10月04日
一般社団法人 AI・契約レビューテクノロジー協会は、2022年10月3日、同協会の設立および事業の開始を発表した。
同協会は、法曹界および企業法務業界におけるAI・テクノロジーの活用推進を目的として設立された法人だ。契約書AIの株式会社リセや、リーガルテックサービスのGVA TECH株式会社などが設立に参画し、代表理事は桃尾・松尾・難波法律事務所の松尾剛行弁護士が務める。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 法曹界・企業法務業界でのAI活用推進を目指し、AI・契約レビューテクノロジー協会を設立
- 契約書AIの株式会社リセや、リーガルテックサービスのGVA TECH株式会社などが設立に参画
- AI活用を通じて、日本の法務力向上と国際競争力強化、司法アクセス向上を図る
様々な領域において活用が進むAI・テクノロジー
近年、様々な領域においてAI・テクノロジーの活用が進んでいる。この動きは法律・契約の分野においても例外ではなく、契約書のデジタル化に始まり、AIを活用した契約書レビューなどのサービスも活用されるようになった。より先進的な領域での活用も広がりつつあり、「契約業務DX」として社会的な関心も高まりを見せている。
AI・契約レビューテクノロジー協会は、法律・契約領域においてAI・テクノロジーが活用され始めた現状に対応すべく設立された。
契約レビュー業務に関するAI・テクノロジーの活用を推進
AI・契約レビューテクノロジー協会では、契約レビュー業務に関するAI・テクノロジーについて様々な取り組みを行う。
AI・テクノロジーの認知・信頼性の向上に加えて、法制度を含めた環境の整備、また活用・普及・浸透に必要な制度の研究や社会的合意形成のための活動も展開。さらに、リーガルオペレーションの研究・情報発信や、国内外のリーガルテック企業との交流などにも取り組むとしている。
契約書AIのリセや、リーガルテックサービスのGVA TECHなどが参画
同協会の設立に参画した企業は、株式会社リセとGVA TECH株式会社、そしてMNTSQ株式会社と株式会社LegalForceだ。リセは、契約書レビュー支援AIクラウド「リチェック(旧り~が~るチェック)」の提供などで知られる企業。GVA TECHは、リーガルテックサービス「GVA assist(ジーヴァ アシスト)」などの開発・運営を手がけている。MNTSQ株式会社は、契約AI SaaS「MNTSQ CLM」を提供している企業だ。LegalForceは、AI契約審査プラットフォーム「LegalForce」などを運営している。
同協会の代表理事を担う松尾剛行氏は、桃尾・松尾・難波法律事務所のパートナー弁護士を務めると共に、NY州弁護士としても活動。リーガルテックやAIに関する多くの論文を執筆しており、また「紛争解決のためのシステム開発法務――AI・アジャイル・パッケージ開発等のトラブル対応(法律文化社、共著)」などの著書も持つ。
AI・テクノロジーにより、日本の法務力と国際競争力を強化
なおAI・契約レビューテクノロジー協会の設立に際しては、SGホールディングス株式会社コンプライアンス統括部・担当部長の佐々木毅尚氏も、監事として参画。佐々木氏は、「リーガルオペレーション革命──リーガルテック導入ガイドライン(商事法務出版)」などの書籍も発表している人物だ。
同協会は今後、契約レビュー業務に関するAI・テクノロジーの発展と普及をさらに図ることで、その活用を推進し、ひいては日本の法務力向上と国際競争力強化、さらには司法アクセス向上による豊かな社会の実現を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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