完全自動運転開発のチューリング社、プレシリーズAラウンドの調達金額は総額55億円超!2030年までに「ハンドルのない自動車」の実現を目指す
最終更新日:2024年12月25日
2024年12月25日、完全自動運転の開発を手がけるTuring株式会社は、JICベンチャー・グロース・インベストメンツをリード投資家とする追加資金調達を完了したことを発表した。
プレシリーズAラウンドの追加調達として株式調達8.2億円と融資2億円の計10.2億円を調達し、プレシリーズAラウンド全体では55.58億円の大型調達となった。
同社は2030年までにハンドルのない完全自動運転車の開発を目標に掲げ、カメラのみを用いたAI駆動の革新的な自動運転システムの開発を進めている。
<本ニュースの10秒要約>
- 政府系ファンドJIC VGIなどから10.2億円を調達し、プレシリーズAラウンドの総額が55.58億円に到達
- カメラデータのみでAIが全ての運転判断を行うE2Eシステムを開発中。マルチモーダル生成AI「Heron」や生成世界モデル「Terra」など独自技術を確立
- 2025年までに人間の介入なしで都内30分間走行を目指す「Tokyo30」プロジェクトを始動
革新的な完全自動運転技術の開発状況
チューリング社は、従来の自動運転システムとは異なるアプローチを採用している。カメラから取得したデータのみを用いて、ステアリング、アクセル、ブレーキなど全ての運転操作をAIが行うE2E方式の自動運転システムを開発中だ。
特に、マルチモーダル生成AI「Heron」や自動運転向け生成世界モデル「Terra」、自動運転向けVLAモデルデータセット「CoVLA Dataset」など、独自の技術開発を通じて自動運転分野における技術革新を推進している。
「Tokyo30」プロジェクトの展開
今回の資金調達により、2025年までに人間の介入なしで都内を30分間走行できる自動運転システムを開発する「Tokyo30」プロジェクトが本格始動する。
このプロジェクトの成功は、完全自動運転技術の実用化に向けた重要なマイルストーンとなる。
同社は調達資金を活用し、MLエンジニアを中心とした人材採用も強化していく方針だ。
投資家からの高い期待
JICベンチャー・グロース・インベストメンツは、AI技術の実世界での応用における最前線の取り組みとしてチューリング社の技術を評価している。
JR西日本イノベーションズは、地域社会や移動体験への新たな価値創造を期待し、NCBベンチャーキャピタルは、日本の自動車産業発展への貢献可能性を評価している。
投資家からの評価は、同社の技術力と将来性の高さを示している。
今後の展望と目標
チューリング社は2030年までにハンドルのない完全自動運転車の開発を目指している。
「Tokyo30」プロジェクトの成功を足がかりに、段階的な技術開発と実証実験を重ねていく計画だ。
完全自動運転技術の実用化は、モビリティ産業に大きなパラダイムシフトをもたらす可能性を秘めており、同社の取り組みは日本の自動車産業の未来を左右する重要な挑戦となっている。
参照元:PR TIMES
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