建設現場の安全管理がAIで進化!NTT-ATと安藤ハザマが危険行動を自動検知するAIシステムの実証実験を開始
最終更新日:2024年12月06日

2024年12月3日、NTTアドバンステクノロジ株式会社(NTT-AT)と安藤ハザマは、建設現場における作業員の安全意識向上を目的とした新しいAIシステムの実証実験開始を発表した。
このシステムは、監視カメラの映像をAIで解析し、作業員の危険な姿勢や行動を自動的に検知する。実証実験は12月初旬から1ヶ月間実施され、立馬作業における転倒・転落事故につながる危険行動を重点的に監視する。両社は実証結果に基づき、運用面と技術面での評価を行い、さらなる改善を目指す。
<本ニュースの10秒要約>
- 建設現場の監視カメラ映像をAIが解析し、作業員の危険行動を自動検知するシステムの実証実験を開始
- 作業員が自身の危険行動を専用アプリで確認し、日々の安全意識向上と自主的な是正を促進
- 人手不足による安全指導の課題に対し、AIによる24時間監視と自己確認の仕組みで解決を目指す
システムの特徴と技術概要
本システムは、建設現場に設置された監視カメラ(クラウドカメラ)の映像をAIクラウドサーバーで解析し、作業員の危険行動を自動的に検知する。AIは安藤ハザマの安全ガイドラインに基づいて学習しており、禁止行為に該当する姿勢を正確に判別する。
システムの特徴的な点は、機材と人物のみを分離して学習できる点にあり、少量の映像データでも効果的な検出が可能だ。検出された危険行動は、発生時刻、場所、行動の種類とともに記録され、専用のWebアプリケーションを通じて作業員自身が確認できる。
実証実験の内容と目的
実証実験は2024年12月から1ヶ月間実施される。主な対象は室内工事における立馬作業で、転倒・転落事故につながる危険行動を重点的に監視する。作業員は毎日の作業終了時または翌日の作業開始時に、システムを通じて自身の行動を振り返り、必要な改善を行う。
実験の確認項目は以下の通りだ:
運用面:
作業員の安全意識向上効果
危険行動の是正状況
システム利用による業務負担
技術面:
検出精度の確認
検出条件の最適化
カメラ1台あたりの有効検出範囲
今後の展開と期待される効果
両社は本実証実験の結果を踏まえ、システムの実用化に向けた改良を進める。具体的には、検知精度の向上や検知対象の拡張を検討している。最終的な目標は、建設現場における日々の安全意識のさらなる向上と、効果的な事故予防の実現だ。
このシステムは、現場の人手不足という課題に対して、AIによる24時間監視と作業員の自己確認という新しいアプローチで解決を図るものだ。従来の安全研修やヒヤリハット共有では難しかった、作業員自身による問題意識の醸成と自主的な改善が期待できる。
AI Market の見解
NTT-ATと安藤ハザマによる本システムは、建設業界におけるAI活用の重要なマイルストーンとなる可能性が高い。技術面では、少量の学習データで効果的な検出が可能なAI画像解析技術の実用化に成功しており、建設現場特有の課題に対応した実用的なソリューションとなっている。
ビジネス面では、人手不足という業界全体の課題に対して、AIと人間の協調による新しい安全管理の形を提示している点が注目に値する。作業員自身による振り返りと改善を促す仕組みは、単なる監視システムを超えた教育的効果も期待できる。
市場への影響としては、本システムの成功が建設業界全体のDX推進を加速させる可能性がある。特に、安全管理分野でのAI活用のモデルケースとなり、他の建設会社や関連産業への波及効果も期待できる。また、このような実用的なAIシステムの導入事例は、他業界における安全管理・品質管理へのAI活用の参考にもなるだろう。

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