200年の伝統を持つ榮太樓總本鋪がAIで品質管理革新。黒豆大福の形状不良を自動検知する最新システムを導入
最終更新日:2024年08月06日
岡山大学発のスタートアップ企業、株式会社TechSwordは、ノーコードAIプラットフォーム『TechSword Vision』を株式会社榮太樓總本鋪に提供したことを発表した。創業200年以上の歴史を誇る老舗製菓会社である榮太樓總本鋪は、黒豆大福の形状不良検知を目的にこのシステムを導入。
コンベア上のカメラで撮影した画像をAIが分析し、不良品を自動的に検出する仕組みを構築した。この導入により、製造側と販売側の品質基準の統一や、検品作業の効率化が期待されている。
<本ニュースの10秒要約>
- 創業200年以上の老舗製菓会社・榮太樓總本鋪が、ノーコードAIプラットフォーム『TechSword Vision』を導入し、黒豆大福の形状不良を自動検知するシステムを構築
- 製造側と販売側の品質基準の統一や検品作業の効率化を目指し、AIによる客観的な基準確立と生産性向上を図る取り組みを開始
- 非エンジニアでもAIの内製化が可能な『TechSword Vision』により、将来的に他の製品の外観検査にも活用範囲を拡大する計画
榮太樓總本鋪におけるAI導入の背景と目的
榮太樓總本鋪は、黒豆大福の製造において、製造側と販売側の品質基準の違いが課題となっていた。製造側のチェックをクリアしても販売側でNG品と判断されるケースが頻発し、より客観的な基準の確立が必要とされていた。
このため、『TechSword Vision』の導入により、まず目線合わせと検品基準の確立を第一目標に設定した。製造第二部部長の福島氏は、基準の明確化により、検品作業の属人化を防ぎ、職員配置の流動性向上を期待している。さらに、将来的には検品に関わる人員削減による人件費削減も視野に入れており、コスト面での改善も目指している。
『TechSword Vision』の特徴と導入効果
『TechSword Vision』は、知識やスキルがなくても簡単に画像認識AIを開発し、エッジデバイスへワンクリックでインストールできるノーコードAIプラットフォームだ。学習から運用、AIの精度向上のための再学習、データ収集までを一貫して実現できるサービスとなっており、非エンジニアでもAIの内製化が可能となっている。
榮太樓總本鋪では、このシステムを活用してコンベア上にカメラを設置し、流れてくる黒豆大福の形状不良を自動検知する仕組みを構築した。形状不良と判断された製品に対してはブザーが鳴り、NG品として識別される。
TechSwordは、カメラ・デバイスの選定や画像の撮影方法、アノテーションの仕方など、導入後のアフターフォローにも力を入れており、継続的な改善と最適化をサポートしている。
AIによる品質管理の将来展望
榮太樓總本鋪は、『TechSword Vision』の導入を通じて、黒豆大福の製造プロセスにおける品質管理の改善を目指している。客観的な検品基準の確立により、熟練職員に依存しない検品システムの構築が可能となり、人材配置の柔軟性向上や人件費削減などの効果が期待されている。
さらに、この取り組みの成功を足がかりに、将来的には他の製品の外観検査にもAIを積極的に活用していく計画だ。
参照元:PR TIMES
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