マクニカ、佐賀県初の自動運転車両の公道走行実験に自動運転EVバス「NAVYA ARMA」提供
最終更新日:2024年09月05日
株式会社マクニカは、2023年9月20日、佐賀県で初となる自動運転車両の公道走行の実証実験を同県嬉野市にて実施すると発表した。
この実験は、株式会社福山コンサルタント/日本工営株式会社/株式会社ケー・シー・エス/久留米工業大学/嬉野市とマクニカが共同で、同年9月25日から10月9日にかけて行うものだ。実験においてマクニカは、自動運転EVバス「NAVYA ARMA」と遠隔監視システムを提供する。
<本ニュースの10秒要約>
- 佐賀県初となる自動運転車両の公道実験に、自動運転EVバスと遠隔監視システムを提供
- プログラムで運転され、1回の充電で約100km走行が可能なシャトルバス「NAVYA ARMA」
- AI対話型自動運転システムを搭載したパーソナルモビリティの実証実験も、併せて実施
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「嬉野市未来技術地域実装事業」の中で行われる実験
マクニカは、半導体/サイバーセキュリティをコアとして最新のテクノロジーをトータルに取り扱う専門商社だ。創業から50年以上の歴史の中で培った技術力と、世界23か国/地域81拠点にて事業を展開することで構築したグローバルネットワークを活かし、AI/IoT/自動運転といった先端技術の発掘・提案・実装を日々手がけている。
同社が今回参画する自動運転車両の公道走行実験は、内閣府の未来技術社会実装事業に選定された「嬉野市未来技術地域実装事業」の中で行われる取り組みだ。福山コンサルタント/日本工営/ケー・シー・エスは、3社で組成したジョイントベンチャーにて同事業を受注。「来訪者の移動を支えるモビリティサービス」をテーマとして、自動運転車両などの地域実装を2021年度から進めてきた経緯を持つ。
自動運転EVバス「NAVYA ARMA」と遠隔監視システム
2023年度の「嬉野市未来技術地域実装事業」では、自動運転車両が持つ運行上の課題や社会受容性の検証を行うと共に、旅館/商店街などの活性化といった「まちづくり」への効果検証も行われている。今回の公道走行実験も、この検証の一環として実施が決定した。
実験では、マクニカが提供する自動運転EVバス「NAVYA ARMA」が、嬉野温泉駅西口と嬉野温泉バスセンターの間を往復する。「NAVYA ARMA」は、マクニカと芙蓉総合リース株式会社/芙蓉オートリース株式会社が共同で構築した「自動運転実証実験支援サービスプログラム」により走行する自動運転シャトルバスであり、1回の充電で約9時間(100km)の自動走行が可能だ。
マクニカはさらに、マクニカモビリティデータプラットフォーム(遠隔監視システム)も同実験に提供する。このシステムは、監視者1人が複数車両のモビリティの状況をクラウドから確認できるというものだ。この確認は、GPS/カメラといった車載センサーと、車両のCAN情報(車速/回転数/ステアリング舵角など)を収集することで可能となった。
「Phase1」は試運転、「Phase2」は体験試乗会
なお嬉野市にて行われる今回の実験では、自動運転パーソナルモビリティの実証実験も併せて実施される。この自動運転パーソナルモビリティは、久留米工業大学が産学官連携で開発した「AI対話型自動運転システム」により実現したものだ。WHILL社の電動車いすに同システムを導入し、またNTTドコモと共同開発した「5Gリモート手助け」機能も搭載することで、様々なシーンに対応した形の自動走行が可能となっている。
この実証実験は2期に分けて実施され、2023年9月25日から10月1日までの「Phase1」では試乗者なしでの試運転を、10月2日から10月9日までの「Phase2」では体験試乗会を、それぞれ行う。
参照元:PRTIMES
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