最終更新日:2024-05-24
ミスミの機械部品調達AIプラットフォーム「meviy」、iCADとの協業によって製造業DXを加速
ミスミ(株式会社ミスミグループ本社)は、2024年5月23日、同社が運営する機械部品調達のAIプラットフォーム「meviy」においてiCAD株式会社との協業を開始すると発表した。
ミスミはオートメーション現場向けの機械部品などを販売する企業であり、「meviy」はAIが3Dデータから機械部品の見積もりを自動で行うプラットフォームだ。協業を開始するiCADは3DCADソフト分野のトップ企業であり、協業を通じて両社は製造業DXの加速や設計スピードの向上を目指す。
<本ニュースの10秒要約>
- 3DデータからAIが見積もりを自動で行う機械部品調達プラットフォーム「meviy」
- 紙図面でのやり取りが未だ多い部品調達を改善すべく、iCADと「meviy」を連携
- 設計から部品調達をシームレスに連携させるシステムを共同で開発、製造業DXを加速
AIの活用によって機械部品調達の作業を効率化する「meviy」
ミスミは、オートメーションの現場で必要となる機械部品/工具/消耗品などの販売を、グローバルに展開している企業だ。製造機能を持つメーカーとしての面と、他社ブランド品を販売する商社としての面を併せ持ち、このユニークな事業モデルおよび事業基盤によって「グローバル確実短納期」を実現。
利便性向上に貢献する点で高い評価を受けており、顧客企業の数は2024年3月時点で31.8万社におよぶ。
同社の「meviy」は、AIの活用によって機械部品調達の作業を効率化するプラットフォームだ。同プラットフォームでは、機械部品の3Dデータをアップロードするだけで、AIが自動で見積もりを実施。この見積もりは即座に行われ、さらに独自のデジタル製造システムを活用することで最短1日での出荷を可能にした。機械部品調達の作業時間の9割以上を削減し、部品調達DXを通じた時間価値を国内外で提供している。
ものづくり全体のスピード向上が可能になる
「meviy」とiCADの協業は、製造業における生産性の向上を目的として開始された。
近年の製造業界は、少子高齢化による人手不足が進む一方で、急速な市場ニーズの変化を受けて製品ライフサイクルの短縮化が顕著となっている。このような状況下で生産性の向上を実現するには、上流工程である設計スピードの向上が非常に重要な鍵となる。設計そのものは3D技術の普及により効率化が進んでいるが、部品の調達では紙図面でのやり取りが未だ多く、こうした旧来の慣習が生産性向上を阻害しているケースも少なくない。
この課題を解消するにあたりミスミは、3DCADの設計分野で国内トップレベルのシェアを持つiCADに注目。iCADと「meviy」が連携すれば、部品調達の作業を大幅に効率化でき、ひいてはものづくり全体のスピード向上も可能になると考え、今回の協業開始を決定するに至った。
マーケティング領域においても、様々な企画を予定
「meviy」とiCADの協業において両社は、設計から部品調達のプロセスをシームレスに連携させるシステムを共同で開発する予定だ。また、展示会/イベントをはじめマーケティング領域においても、様々な企画の実施を予定。詳細については、iCADフォーラムやプレスリリース、また両社のホームページなどで、随時発表する。
参照元:PRTIMES
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