大阪 梅田駅で未来型案内サービスが始動!AI搭載ロボット「ugo」と生成AI「tsuzumi」が外国人観光客の案内をサポート
最終更新日:2025年01月09日
大阪市高速電気軌道株式会社(Osaka Metro)、NTT西日本グループ、NTTコミュニケーションズ、ugo株式会社は、2025年1月15日から、大阪メトロ御堂筋線梅田駅のMetro Opus梅田店において、多言語対応可能な案内ロボット「ugo」と生成AI「tsuzumi」を活用した社会実験を開始すると発表した。
この取り組みは、2025年大阪・関西万博に向けて増加が予想される訪日外国人観光客への対応強化と、深刻化する人手不足の解決を目指すもので、日本語、英語、中国語、韓国語での案内サービスを2025年3月15日まで提供する。
<本ニュースの10秒要約>
- 案内ロボット「ugo」と生成AI「tsuzumi」を組み合わせた多言語対応の案内サービスを梅田駅で実証実験開始
- 人手不足解消と高品質なサービス提供の両立を目指し、ロボットが自律的に移動しながら商品案内や接客を行う
- 実験成功後は2025年大阪・関西万博の最寄り駅となる夢洲駅での展開を予定
実証実験の背景と目的
訪日外国人観光客の増加と深刻化する人手不足という二つの社会課題に対応するため、本実証実験が計画された。
コロナ禍以前の水準に回復しつつある外国人観光客への多言語対応ニーズに応えつつ、人材不足を補完する新たなテクノロジーソリューションとして、AIとロボティクスの統合による解決策を模索する。
実証実験の具体的内容
Metro Opus梅田店に設置される案内ロボット「ugo」は、自律移動機能を備え、定期的な発話による声かけや商品案内を行う。
NTT西日本グループとNTTコミュニケーションズが提供する生成AI「tsuzumi」との連携により、4か国語での対話が可能だ。
実験期間中は、駅という多くの人が行き交う環境下でのロボットの案内性能や、顧客とのコミュニケーション品質を検証する。
各社の役割分担と実施体制
本実証実験では、Osaka Metroがフィールドを提供し、NTT西日本グループが通信環境の整備とプロジェクト全体の統括を担当する。
NTTコミュニケーションズは生成AIを活用したサービス開発を、ugo社はロボットの提供と技術サポートを担当する。この4社による協業体制により、技術とサービスの両面から実証実験を推進する。
梅田駅での実証実験が成功した場合、2025年大阪・関西万博の最寄り駅となる夢洲駅での展開を予定している。
また、応答速度の向上を目指し、クラウドを介さない「tsuzumi」の利用も検討している。これらの取り組みを通じて、駅利用者の利便性向上と、Osaka Metroが推進する「108駅サービス拠点化プロジェクト」の実現を目指す。
AI Market の見解
本実証実験は、生成AIとロボティクスを組み合わせた実用的なユースケースとして注目に値する。
特に、NTTの独自開発した大規模言語モデル「tsuzumi」を実環境で活用する点は、日本企業による国産AIの実用化という観点から重要だ。
駅という公共空間での実証実験は、AIとロボットの社会実装における重要なデータと知見をもたらすと考えられる。
また、将来的なクラウドレス運用の検討は、応答性やセキュリティの向上につながる可能性を持つ。2025年大阪・関西万博を見据えたこの取り組みは、日本の公共交通におけるAI活用の先駆的事例となる可能性がある。
参照元:西日本電信電話株式会社
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