pluszeroとアビストが生成AI/3D-CAD/AEIで製造業の品質・生産性を向上へ
最終更新日:2023年11月08日
株式会社 pluszeroは、2023年6月14日、製造業の品質・生産性を向上するサービスの開発を、株式会社アビストと共同で行うと発表した。
pluszeroはAI/自然言語処理ソリューションの開発・提供などを手がける企業であり、アビストは3D-CADの設計開発を中核業務とする企業だ。両社による今回の開発では、生成AI(ジェネレーティブAI)と3D-CAD技術、そしてpluszeroの新たなAI技術であるAEIが活用される。
<本ニュースの10秒要約>
- AIソリューションのpluszeroと、3D-CADが中核業務のアビストが、製造業の品質・生産性を共に向上
- 人間の言葉を高レベルで理解可能な「意味理解AI」をコアとするpluszeroの新たなAI技術AEIも活用
- 製造業の品質チェック項目を標準化、3D-CAD設計の初期案も自動生成へ。設計全体の生産性向上を図る
人間の言葉を高いレベルで理解できるAIとしてAEIを開発
pluszeroは、AI/自然言語処理/ソフトウェア/ハードウェアといった各種テクノロジーを統合的に活用したソリューションの開発・提供に取り組んでいる。オーダーメイドのAI開発に加えて、上流側の経営コンサルティングや下流工程のITシステム開発についても強みを持ち、付帯する運用/保守/コンサルティング業務も手がける。
同社が近年開発に注力しているのが、AEI(Artificial Elastic Intelligence)だ。このAEIは、実現が困難な汎用人工知能に代わり、特定の限られた業務の範囲を人間のように遂行できるAIのことを指す。2021年9月にはAEIの根幹となる「意味理解AI」に基づく特許を取得し、人間の言葉を高いレベルで理解できるAIとしてAEIの開発を進めている。
AEIで品質チェックの自動化を推進、生成AIで設計全体の生産性も向上
pluszeroが今回開発を共に行うアビストは、工業設計技術サービス事業などを手がける企業だ。両社は既に、3D-CADの設計分野にて「設計情報の本体である3Dモデル」「設計内容を次工程に伝えるために用いられる図面」の品質チェック自動化に共同で取り組んできた経緯を持つ。
今回両社は、製造業の品質検査で用いられるチェック項目を標準化するツールを開発する。このツールは、チェック項目の文章をAEIで解析した上で曖昧な言い回しなどを標準化し、ミス低減と品質向上を図るというものだ。また、AEIによってテスト項目の言葉と3D-CADの内容を正確に紐づけることにより、高いレベルでの品質チェック自動化を実現する。
両社はまた、品質チェックに適合した3D-CAD設計の初期案の自動生成も、今回の協働で実現する予定だ。AEIの適用によって品質チェックの自動化を推進すると共に、生成AIの技術も適用することで、設計全体の生産性向上を図るとしている。
第四次AIブームの火付け役となることを目指す
AEIについてpluszeroは、ChatGPTをめぐる議論で注目されるようになった「信頼されるAI」「責任のあるAI」といった概念を具現化したものと自負。今後も同社は、第四次AIブームの火付け役となることを目指してAEIの開発を進めるとしている。
また同社は、AEIを具体化するサービスとして「仮想人材派遣」の実現も推進。機械が人間のように言葉を理解し、ユーザーとコミュニケーションを取って相互に理解度を高めながらニーズに合わせたタスクを実行する未来の実現を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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