「Rakuten Viber」、AIが質問に答えて絵も描く公式チャットボット「Viber AI チャット」提供開始
最終更新日:2023年11月06日
楽天グループ株式会社は、2023年5月19日、同社のグループ会社が運営するメッセージングアプリ「Rakuten Viber」において公式チャットボット「Viber AI チャット」の提供を開始した。
「Viber AI チャット」は、OpenAI社のAI「ChatGPT API」「DALL・E 2」を活用したチャットボットだ。ユーザーの質問に対してAIが自然な文章で回答し、またユーザーが入力したフレーズに基づきAIが画像を自動生成する機能も備えている。
<本ニュースの10秒要約>
- OpenAI社のAI「ChatGPT API」「DALL・E 2」を活用したチャットボット「Viber AI チャット」
- ユーザーの質問にきAIが自然な文章で回答、入力したフレーズに基づきAIが画像を自動生成
- AIにランダムなテーマで画像と文章を生成させることも可能。最新技術の体験機会を提供
生成AI(ジェネレーティブAI)に着目してきた「Rakuten Viber」
「Rakuten Viber」は、楽天グループに属するViber Media社(Viber Media S.a.r.l.)が運営し、世界で14億人以上が使用しているメッセージアプリだ。1対1のメッセージ交換に始まり、グループチャット/通話/ビデオ通話によるコミュニケーションなどの機能を備える。ユーザー同士の通話は無料という特徴も持つ。
2010年代初頭に同アプリを開発したViber Media社を、楽天グループは高く評価。幅広い顧客基盤を活用し、ECサービスやデジタルコンテンツサービスをグローバルに提供するにあたり、Viber Media社の技術知見が有用であると判断し、2014年に子会社化を通じて楽天グループへ迎え入れている。
楽天グループ参画後も「Rakuten Viber」は、ユーザー体験のさらなる向上を目指して開発を進め、近年は世界的に注目が集まっている生成AIに着目。2023年2月には、グローバル版のチャットボットとして「AI Chat & Create」の提供を同アプリ内で開始していた。
OpenAI社のAIにより、回答と画像の生成を実現
AIに関する開発を続ける中で楽天グループは、日本国内でも生成AIの活用が関心を集めていることを察知。多くの人々が手軽に最新技術を体験できるサービスを提供することを目指し、「Rakuten Viber」において「Viber AI チャット」を提供するに至った。
「Viber AI チャット」は、ユーザーが入力した質問に対してAIが自然な文章で回答する文章生成機能を備える。OpenAI社が提供する対話型AI「ChatGPT API」を活用することで、回答の生成を実現した。
「Viber AI チャット」はまた、ユーザーが入力したフレーズに基づいてAIが画像を生成する画像生成機能も搭載。この機能は、やはりOpenAI社の画像生成AI「DALL・E 2」を活用している。
利用登録を行うだけで全機能が無料で利用可能
「Rakuten Viber」の「Viber AI チャット」は、AIにランダムなテーマで画像と文章を生成させることもできる。また、他のユーザーに 「Viber AI チャット」を紹介することも可能だ。「絵を描く」「質問する」「AIに自由に描いてもらう」「友だちに紹介」という機能を通じて、最新技術の体験機会を提供するとしている。
「Viber AI チャット」は、「Rakuten Viber」の利用登録を行うだけで全機能が無料で利用可能だ。楽天グループは今後も、世界中の人々が自由にコミュニケーションできるよう、「Rakuten Viber」のサービス/機能を拡充するとしている。
参照元:PRTIMES
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