Salesforceが企業向けデジタル労働プラットフォーム「Agentforce 2.0」を発表、AIエージェントによる無制限の労働力拡張を実現
最終更新日:2024年12月18日

Salesforceは2024年12月17日(現地時間)、企業向けデジタル労働プラットフォーム「Agentforce 2.0」を発表した。
この新バージョンでは、事前構築されたスキルライブラリーとワークフローの統合機能を導入し、Slack上でのAgentforce展開を可能にした。さらに、エージェントの推論能力と検索機能を強化することで、複雑な多段階のタスクをより正確に処理できるようになった。
Accenture、The Adecco Group、Finnair、IBM等の大手企業がすでに導入を開始しており、ビジネス運営の効率化と成長機会の創出を実現している。
<本ニュースの10秒要約>
- 事前構築されたスキルライブラリーとMuleSoftによる統合機能により、あらゆる部門でAIエージェントのカスタマイズが可能に
- Slack上での展開とTableau連携により、チーム内でのAIエージェントとの協働とデータ分析の活用が実現
- 営業支援、マーケティング、カスタマーサービスなど、業務全般にわたるAIエージェントの自律的な活動をサポート
デジタル労働プラットフォームの進化
Agentforce 2.0は、既存のコパイロット型ソリューションでは対応が困難だった複雑な要求に対し、正確な応答と自律的なアクションを実現するプラットフォームだ。
新しいライブラリーには、CRM、Slack、Tableau向けの事前構築されたエージェントスキルが含まれており、MuleSoftを通じてあらゆるシステムやワークフローへの拡張が可能。
また、自然言語による指示でエージェントを生成できる機能も追加され、カスタマイズの柔軟性と導入スピードが向上した。
統合機能の強化とスキルの拡充
MuleSoftによる統合機能の強化により、ビジネス全体でのワークフロー構築が容易になった。事前構築されたコネクタを使用して複数システムにまたがるワークフローを素早く作成でき、API管理も一元化された。
また、TableauスキルによりデータビジュアライゼーションやAIエージェントの応答に関する深い理解が可能になり、Slackスキルによりチャネルやコンバセーション内での活用も実現した。
パートナーエコシステムの拡大
AppExchangeを通じて、WorkdayのAI従業員サービスエージェントや、Asymbl、Docusign、Neuron 7など、パートナー企業が開発したカスタムトピックやアクションを利用できる。
これにより、企業は自社のニーズに合わせてAgentforceを拡張し、より幅広い業務に対応できるようになった。
AI Market の見解
Agentforce 2.0は、企業におけるAI活用の新たな可能性を示唆する。特筆すべきは、事前構築されたスキルライブラリーとMuleSoftによる統合機能の組み合わせにより、システム間の連携が容易になった点だ。
これにより、企業は既存のワークフローを維持しながら、段階的にAIエージェントを導入できる。
また、Tableauとの連携によるデータ分析機能の強化は、AIの判断根拠の透明性を高め、企業での信頼性の向上につながる。今後、この技術は企業の人材リソース最適化とデジタルトランスフォーメーションを加速させ、新たなビジネスモデルの創出にも貢献すると予測される。
参照元:Salesforce

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