外食産業での迷惑行為に対応。セキュアとトリプルアイズ、AIカメラで食の信頼性確保を目指すワーキンググループ立ち上げ
最終更新日:2024年09月27日
株式会社セキュアは、2023年2月13日、株式会社トリプルアイズと共同で「テクノロジーで食の信頼性を確保するためのワーキンググループ」を立ち上げたと発表した。
セキュアはAIセキュリティソリューション事業を推進している企業であり、トリプルアイズは画像認識AIの社会実装などを手がける企業だ。両社が立ち上げたワーキンググループでは、外食産業での迷惑行為などに対応可能なテクノロジーが、AIカメラを活用する形で開発される。
<本ニュースの10秒要約>
- AIセキュリティソリューションのセキュアと、AI画像認識プラットフォームのトリプルアイズが協働
- 両社が持つAIカメラ技術を活用する形で、外食産業での迷惑行為などに対応可能なテクノロジーを開発
- 外食産業にヒアリングを行った上でテクノロジーを開発し、信頼性が揺らいでいる食の現場へ実装
食の信頼性に関する問題を、AIを活用することで解決
外食産業では現在、店舗における度を超えたいたずら行為がSNSなどを通じて発覚したことで、食への信頼性が揺らいでいる。こうした行為に対して適切な対応策が講じられない場合、店側は大きな経済的損失を被ることになる。また利用者側にとっても、「安心して食事することができない」という状態は大きな不利益にあたる。
食の信頼性に関する問題は、外食店舗に留まらない。食物が人々の口に入るまでには、生産現場/食品加工工場/売り場/厨房といった多くのフェーズを経過しており、異物混入などのリスクはこのフェーズごとに想定する必要がある。各フェーズにおいて予防策は当然とられてはいるものの、人間の目で完全な監視を行うのは難しい。
こうした食の信頼性に関する問題を、AIなどのテクノロジーを活用することで解決すべく、セキュアとトリプルアイズはワーキンググループを立ち上げた。
AIカメラに関する技術を持つ、セキュアとトリプルアイズ
セキュアは、AIテクノロジーを活用して入退室システム/監視カメラシステム/画像解析ソリューション/AI顔認証システムなどの開発・提供を行っている企業だ。「コンピュータビジョン」と呼ばれる画像認識技術の開発を進めると共に、先端デバイスを用いて物理セキュリティの可能性も広げ、知性/倫理観/優しさも併せ持つ「目」の創造を目指している。
一方のトリプルアイズは、システム開発などを手がけるシステムインテグレーション部門と共に、AI画像認識プラットフォーム「AIZE」部門も擁する企業だ。囲碁AIの研究開発から生まれた「AIZE」部門では、512次元の特徴量を顔画像から検出して個別認識が可能なAIを提供。また、開発で得た知見を活かして、応用性の高いAIエンジンの提供も行っている。
AIxセキュリティで新しい価値を創る
セキュアとトリプルアイズが立ち上げたワーキンググループでは、外食店舗において安心して食が楽しめるためのテクノロジーが開発される。具体的には、外食産業にヒアリングを行った上で、両社が持つAIカメラ技術を活用する形で開発事業を展開。開発したテクノロジーを食の現場へ実装することで、食の信頼性の確保を図るとしている。
両社は、人材不足や感染症によって多大な影響を受けている外食産業にて迷惑行為が発生したことを、残念に感じているという。またセキュアは、クライアントに食品工場や店舗経営者を多く擁しているため、迷惑行為を大きな課題であると認識。こうした経緯からも、ワーキンググループを立ち上げるに至っている。
セキュアは今後も「AIxセキュリティで新しい価値を創る」というビジョンを掲げて、AIセキュリティソリューション事業を展開するとしている。
参照元:PRTIMES
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