Firefly Image Model 4とは?特徴・料金プラン・使い方を徹底解説!
最終更新日:2025年05月19日

- Firefly Image Model 4は、商用利用に配慮した高精度な画像生成AIで、「標準モデル」と「Ultraモデル」から用途に応じて選択可能。
- 従来モデルに比べてプロンプト理解・リアリズム・ディテール再現性が大きく進化。
- 有料プランでは高精度な生成設定が利用でき、生成画像にはContent Credentialsが自動付与され透明性も確保されている。
Adobe Firefly Image Model 4は、Adobeが長年培ってきた画像処理技術と、生成AIの最新技術を融合させて開発された画像生成AIモデルです。
商業利用に配慮した安全な設計を持ちながらも、圧倒的な描写力と柔軟なカスタマイズ機能を兼ね備え、クリエイターの表現力を最大限に引き出します。
Creative Cloudとの緊密な連携や、今後リリース予定のモバイルアプリ対応など、場所やデバイスに縛られない制作環境も実現しており、プロフェッショナルから一般ユーザーまで幅広いニーズに応える、次世代のビジュアル生成ツールといえるでしょう。
本記事では、Adobe Firefly Image Model 4の主な特徴や料金プラン、使い方、Firefly Image Model 3とFirefly Image 4 Ultraとの違いを徹底解説します。AI技術を活用してビジネスを進化させたい方必見の情報をお届けします。
AI Marketでは
画像生成に強いAI開発会社をご自分で選びたい場合はこちらで特集していますので併せてご覧ください。
目次
Firefly Image Model 4とは?
Firefly Image Model 4は、Adobeが2025年4月に発表したFireflyファミリーにおける最新の画像生成AIモデルで、Creative Cloud製品と連携しながら、テキストプロンプトをもとに写真やイラストのような高精細な画像を生成するAI技術です。
この第4世代モデルは、プロンプト理解度や画像のリアリティにおいて、従来のImage Model 3よりも飛躍的な進化を遂げています。
Firefly Image Model 4には、日常的なコンテンツ制作に最適な標準モデル「Image Model 4」と、より高精度・高品質な出力を必要とするプロフェッショナル向けの「Image Model 4 Ultra」の2つのバージョンが存在します。
用途や目的に応じて選択できる柔軟性も大きな特徴であり、広告、出版、SNSコンテンツ、ビジュアルアートなど、さまざまな分野で活用が期待されています。
関連記事:「Adobe Fireflyとは?機能・料金プラン・活用方法を徹底解説!」
Firefly Image Model 4の種類
Firefly Image Model 4には、用途に応じて選べる2種類のモデルが用意されています。
Image Model 4
Image Model 4は、日常的なコンテンツ制作やアイデア出しなど、迅速かつ手軽な画像生成を必要とするユーザーに最適化されたモデルです。
イラスト、アイコン、シンプルなオブジェクトの制作において高い効率性を発揮し、90%のクリエイティブニーズを低コストかつ短時間でカバーすることを目的に設計されています。
プロンプトに対する応答精度も向上しており、基本的な構図や色彩、対象物の配置を自然に表現できるよう最適化されています。発想段階での「ラフなビジュアル化」や、SNS・ブログ・プレゼン資料などで使用するシンプルなビジュアル作成において、実用性の高い出力が期待できます。
Image Model 4 Ultra
Image Model 4 Ultraは、より複雑でリアルな描写を求めるプロフェッショナル用途に特化した高精度モデルです。
肌の質感、光の反射、被写体の細部といったディテールまで緻密に表現され、特に人物のポートレートやフォトリアルな風景描写に優れた性能を発揮します。
このモデルは、広告、出版、マーケティング、映像制作など、品質が最重要となるプロジェクトでの使用を想定しており、実際の写真と見間違うほどの高品質な出力が可能です。また、少人数の人物構成や複雑なシーン設計にも対応しており、構図や美的バランスの精度も飛躍的に向上しています。
両モデルともに、Firefly特有のスタイル調整や構図指定、フィルター適用といったコントロール機能に対応しており、クリエイターの制作意図に合わせた柔軟な出力が可能です。
https://blog.adobe.com/jp/publish/2025/04/24/cc-adobe-firefly-next-evolution-creative-ai-is-here
▼累計1,000件以上の相談実績!お客様満足度96.8%!▼
Firefly Image Model 4のライセンス・料金プラン
Adobe Firefly Image Model 4は、有料サブスクリプションのもとで提供されており、利用者の目的や制作頻度に応じて複数のプランが用意されています。
有料プランには、Standard・Pro・Premiumの3段階があり、プランごとに毎月付与される生成クレジットの量や使用可能な機能が異なります。
各プランでは、画像生成に加えて動画生成・翻訳機能も利用でき、さらに有料プランでは、非Adobe製のAIモデルや最新のFireflyモデルへのアクセス権、100GBのクラウドストレージが付帯しています。
また、無料プランでは最大10回まで画像生成を体験できます。
以下に、各プランの詳細を比較できる表を掲載します。
プラン名 | 月額料金(税込) | 生成クレジット | 利用可能な画像生成機能 |
---|---|---|---|
無料プラン(試用版) | 0円 | 最大10回 | ・標準画像生成機能を試用可能 ・「テキストから画像生成」「ベクター生成」機能を体験 |
Adobe Firefly Standard | 1,580円 | 2,000クレジット/月 | ・標準画像生成およびベクター生成機能が利用可能 ・カスタムスタイル、構図指定などの高度な生成設定に対応 |
Adobe Firefly Pro | 4,780円 | 7,000クレジット/月 | ・Standardのすべての機能に加えて、生成頻度を高めたいクリエイター向けに最適 ・高精度モデル(Image Model 4 Ultra)も利用可能 |
Adobe Firefly Premium | 31,680円 | 50,000クレジット/月 | ・大規模制作や法人利用を想定した上位プラン ・大量の高品質画像生成に対応 |
Firefly Image Model 4の使い方(テキストから画像生成)
Adobe Firefly Image Model 4を使えば、簡単なテキストプロンプトをもとに、フォトリアルな高品質画像を手軽に生成できます。以下は、Firefly Web版でImage Model 4を使用して画像を作成する基本的な手順です。
Firefly Webにアクセス
Fireflyの公式サイト(firefly.adobe.com)にアクセスし、Adobeアカウントでログインします。
トップ画面から「テキストから画像生成」を選択します。
テキストプロンプトを入力
画面中央の「プロンプト」欄に、作成したい画像の内容を具体的に入力します。
例:「春の公園でベンチに座る女性、桜が背景に咲いている」など。 ヒントとして、プロンプトには3語以上の簡潔で明確な言葉を使うと効果的です。プロンプトバー上の「プロンプト候補」オプションをオンにすると、入力補助も利用できます。
モデルの選択
「モデル」セクションから、使用する画像生成モデルを選択します。
選択肢には「Firefly Image 3 」「Firefly Image 4 」「Firefly Image 4 Ultra(高精細・単一画像出力)」の3種類があり、 より高い品質を求める場合は、Firefly Image 4 Ultraを選択します。
縦横比を設定
「縦横比」メニューから画像の比率を選べます。
1:1(正方形) ・4:3(横) ・3:4(縦) ・16:9(ワイド) ・9:16(縦長・SNS投稿向け)※Image 4および4 Ultraで対応
コンテンツタイプの指定
「写真」または「アート」を手動で選ぶか、「自動」を有効にしてプロンプトに応じたスタイルをFireflyに任せることもできます。
以下の画像はプロンプト「春の公園でベンチに座ってスマホを見ている若い女性。まわりには桜が咲いている。」をアートで生成したものです。
構成(参照画像の活用)
構成参照:画像をアップロードして構図の基準とし、スライダーで適用強度を調整します。
スタイル参照:視覚的な質感や雰囲気を再現するための画像を使用し、スタイルの強度も設定できます。
スタイル(効果・カラー)
ここでは、以下のようなことが可能です。
- スタイルの適用度(強さ)をスライダーで調整できる
- 画像を参照としてアップロードまたはギャラリーから選択できる
- 「ミニマリズム」「アニメ」「スカンジナビアン」などの効果スタイルを適用できる
- カラートーン、ライト、カメラアングルの設定が選択可能(現時点では「なし」が初期値)
以下の画像は、「若い日本人夫婦がキッチンで朝ごはんを作っていて、足元では小型犬がしっぽを振って遊んでいる」というプロンプトに対して、スタイル設定を適用して生成されたものです。
▼累計1,000件以上の相談実績!お客様満足度96.8%!▼
Firefly Image Model 3とFirefly Image 4 Ultraとの違い
以下の3枚の画像は、同一プロンプト「若い日本人夫婦がキッチンで朝ごはんを作っていて、足元では小型犬がしっぽを振って遊んでいる」に基づいてFireflyの異なる画像モデル(Image 3/Image 4/Image 4 Ultra)で生成されたものです。
Firefly Image 3
男女の表情や姿勢は比較的自然で、背景のキッチンも丁寧に描かれています。
ただし、全体的にややイラスト調の処理が残っており、被写体の輪郭が少し曖昧で、また登場人物の顔立ちやインテリアの印象から、日本人や日本の家庭らしさがやや薄く感じられます。
Firefly Image 4
人物の顔立ち、服装、キッチンの質感が全体的に滑らかかつリアルになっており、照明や物の配置にも自然さが増しています。
「しっぽを振っている」というニュアンスも多少構図から読み取れるレベルで、人物が料理している様子も的確に描かれており、プロンプトに対する忠実度が高いといえます。
Firefly Image 4 Ultra
人物の背面描写で表情は見えないものの、服の質感やキッチンの材質、陰影表現に至るまで非常に高精細で、全体的に実写写真のような仕上がりになっています。
小型犬の毛並みも自然で、リアルな犬種感がしっかり表現されていて、またキッチンの間取りやインテリア、人物の服装も含めて、日本の家庭らしい生活感が細部まで丁寧に描かれており、日常のワンシーンとして非常に現実味のある描写が実現されています。
全体を比較してみると、モデルが新しくなるにつれて、構図の精度や質感の描写力、そしてプロンプトに対する忠実度が着実に向上していることが分かります。
特にImage Model 4 Ultraでは、実写に近いリアリズムと日本らしい生活感が両立しており、実用性の高い表現が可能になっていると感じられます。
使う上での注意点
Adobe Firefly Image Model 4は、商用利用における安全性を重視した設計がなされています。
Fireflyで生成されたコンテンツには、自動的にContent Credentials(コンテンツ認証情報)が付与されており、AIによって生成されたことが明示されます。これにより、ユーザーや第三者がコンテンツの出所を把握できるようになっており、制作物の透明性と信頼性が担保されています。
このような仕組みにより、商用利用に際しても生成コンテンツの出所や制作過程を明確に示すことが可能となっており、誤解やトラブルのリスクを軽減する配慮がなされています。
Firefly Image Model 4の活用事例
去年Adobe Fireflyで生成したゲーム制作をイメージした木のドット絵が出てきたので今のAdobe Fireflyでも生成してみた。
去年のプロンプトや設定は覚えてなくて申し訳ないけどやっぱりimage 4 model(画像右)すごい🌳 pic.twitter.com/RhjuKjye8v
— パパ📦Photoshopの本予約受付中 (@StudioT_ppp) May 6, 2025
Adobe Firefly Image Model 4に関するよくある質問まとめ
- Firefly Image Model 4の無料版ではどこまで使えますか?
無料プランでは、最大10回まで画像生成を体験できます。標準画像生成機能の「テキストから画像生成」機能やベクター生成機能を試用できますが、回数制限があります。
本格的に利用する場合は、月額1,580円(税込)からの有料プランへの加入が必要です。無料版はあくまで機能を試すための体験版として位置づけられており、継続的なコンテンツ制作には不向きです。
- 生成クレジットはどのように消費されますか?
有料プランでは画像生成1回ごとに一定のクレジットを消費します。
Standardプラン(月額1,580円)で月間2,000クレジット、Proプラン(月額4,780円)で月間7,000クレジット、Premiumプラン(月額31,680円)で月間50,000クレジットが付与されます。
まとめ
Adobe Firefly Image Model 4は、直感的な操作で高精度なビジュアルを生成できるだけでなく、プロンプト理解力や描写のリアリティ、カスタマイズ性など、あらゆる面で進化を遂げた次世代の画像生成AIです。特に「Image Model 4 Ultra」では、実写に迫る表現力と日本らしい生活感の描写が可能となり、広告・出版・SNS・マーケティングなど幅広い用途に対応します。
また、商用利用に配慮された設計やコンテンツ認証機能、Creative Cloudとの連携、モバイルアプリの拡張性など、実務レベルで安心して活用できる環境も整っており、個人・法人を問わず活用価値の高いAIツールといえるでしょう。
今後さらに多様なクリエイティブ業務への応用が進む中、Firefly Image Model 4は、画像生成AIを導入する上で非常に有力な選択肢の一つです。導入を検討中の方は、まずは無料プランで操作感を体験してみるのもおすすめです。
AI Marketでは

AI Marketの編集部です。AI Market編集部は、AI Marketへ寄せられた累計1,000件を超えるAI導入相談実績を活かし、AI(人工知能)、生成AIに関する技術や、製品・サービス、業界事例などの紹介記事を提供しています。AI開発、生成AI導入における会社選定にお困りの方は、ぜひご相談ください。ご相談はこちら
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
運営会社:BizTech株式会社
弊社代表 森下𝕏:@ymorishita
掲載記事に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-contents@biz-t.jp
