【INTERVIEW】述べ600人以上が参加したAIセミナーも開催するActivate Data
最終更新日:2021年04月02日
今回は、そんな株式会社Activate Dataのお二方にお話をお伺いしました。
写真左) 代表取締役社長 森田 尚也さん
写真右) 代表取締役副社長 荒川 準也さん
生粋のデータサイエンティストが立ち上げた会社
■まず、創業したきっかけを教えて頂けますか?
—森田さん
「まず、私自身、元々起業したい、という思いがありました。そのために、まずは会社に就職して、社会経験を積んだ上で、3〜5年を目安に起業を考えていました。
そのように考えていた中で、前職の出張で、ビックサイトで開催された「AI・人工知能EXPO」に参加させて頂く機会があり参加したのですが、そのときの盛り上がりを目の当たりにして、
■なぜAIの分野で起業しようと思ったのですか?
—森田さん
「今からおよそ7年ほど前ですが、大学への進学時に、どの学部を専攻しようかと考えていたのですが、AIがちょうど盛り上がりを見せ始めており、AI系を学んでいこうと決めました。
そして大学時代にAIを学び、その頃から将来的にAIの仕事をやりたい、と思っていました。
その後の大学院でもAIについての研究を行い、前職でもデータ分析のエンジニアとして働いているほど、ずっとAIに関わって勉強、仕事を行ってきたこともあり、AI系で起業する、ということは当然の流れでした。
実は同席している荒川は前職の後輩で、同じデータ分析チームで働いていましたが、起業の話をしたところ、荒川も同じように起業意思があり、それであれば一緒にやろう、という話になりました。」
幅広い業種から仕事を多く受けているデータ分析受託サービス
■まず、データ分析受託サービス(AI開発)について教えて頂けますか?
—森田さん
「弊社が名古屋ということもあるのか、弊社では製造業の仕事を頂くことが多くなっています。製造ラインの異物検知であったり、自動車関連部品の劣化予測などのモデルを構築しています。
劣化予測では、各センサーの時系列データ(振動の大きさ、電圧の大きさ等)を元に、故障予測を行い、故障を未然に防ぐようなAIの開発を行いました。
ただ、もちろん製造業だけではなく、不動産業、小売業(需給予測)など、幅広い業種のお客様からもお仕事を頂いています。」
■AIの開発はどのように進められていますか?
—森田さん
「AIというのは、完成が保証されているものではなく、AIのモデルを作ってみて初めて精度がわかります。そして精度がでなければ、実際の業務に活用することができません。
そのため、実際にどれだけの精度が出るのか、をPoC(事前検証)としてまず実施させて頂くことが一般的な流れです。
弊社において、このPoCは、
■実際に進める上での課題などはあったりしますか?
—森田さん
「お客様にやりたいことはあるものの、データの集め方がわからなかったり、データをお持ちでない企業様もいらっしゃるので、その場合はコンサルティングから入ってデータの集め方なども含め、ご一緒させて頂くこともあります。
場合によっては、WEB上にある情報を適切に活用することで、データを構築できることもありますので、そのようなご提案をする場合もあります。」
■御社のAI開発サービスには、どのような強みがありますか?
—森田さん
「弊社は、外注をあまり行わず、内製で完結しているため、価格を押さえやすい、ということは一つの強みになっていると思います。尚、現在エンジニアは8名体制で動いています。また、ベンチャーならではの小回りが利いた対応をすることも強みです。土日も構わず…笑
実際に価格の面では、他社提案に比べて、本当に必要な内容を精査することで、他社提示価格の4分の1程度で請けさせて頂いた事例もあります。」
■何系のAI開発が多いですか?
—森田さん
「やはり最近は画像系のお仕事が多いです。研究成果も世の中的に出始めていることや、手軽に使える開発ライブラリも充実しているため、実社会への応用が実証され始め、一般社会に浸透していきている印象です。
その結果として、画像系に取り組む企業が増えている印象です。逆に、音声系の実績は現在少ないですが、今後注力していきたいと思っています。」
■実績として開示できるものはありますか?
—森田さん
「開示できる事例として、株式会社斉藤砂利工業様があります。ベルトコンベアに流れてくる物体をカメラで撮影し、撮影した画像から、異物が含まれていることを検知するAIを構築しました。
更に、このAIが異物と判定した場合、異物除去ボタンを自動で押下するシステムまで構築して、実際に運用で活用して頂いています。」
述べ600人以上が参加したセミナーを軸とした人材紹介事業「AI Bridge」
■では次に、人材紹介サービスであるAI Bridgeについて教えて頂けますでしょうか?
—森田さん
「こちらも創業当初から展開している事業です。ご存知の通りAI人材が非常に希少な存在となっている中で、この人材を増やしていくことの重要性を感じています。
その一環として、弊社では、AIセミナーを週2回の頻度で開催しており、
■そのセミナーではどのようなものを行っているのでしょうか?
—森田さん
「AIセミナーは、一般的に理論よりのものが多く、また数学的な理解も必要なため、最初に挫折してしまう方も多くなっています。そのため弊社オリジナルのセミナーとして、Pythonライブラリを積極的に活用するなど、道具としてAIを活用できる状態になって頂けるように設計しています。
また最近では、オンラインでのセミナーの展開も行っていますので、どこにいてもご参加頂くことが可能です。」
AIのさらなる活用を
■今後の5〜10年で見たときに、AIがどうなっていくと思いますか?
—森田さん
「AIが人間の手間を減らす、ということは間違いなく増えていくと思います。
自動運転のように、人命が関わる領域においては、人とAIのバランスが非常に重要になると思いますが、事務作業などのように、完全にAIが置き換わる領域なども増えてくるのではないでしょうか。
また、日本全体として、データの活用がより広がることで、社会的に見てもAIの活用が加速していくと思います。」
■今後、御社として強化していきたい領域はありますか?
—森田さん
「不動産仲介領域でのAI活用、という観点は強化していきたいと思っています。不動産業は、まだまだ改善できる業務が多くあると考えており、支援できる部分が多いのではないかと思います。
具体的には、物件や土地の価値推定などをサービス化していきたいですね。」
–ありがとうございました。
今回は、AI人材紹介サービス「AI Bridge」や、データ分析受託サービスを展開する、株式会社Activate Dataのインタビューでした。
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